その五
「今、私はですね、羽橋市晴山町にある、晴山の森という所に来ております。噂によると、この辺りは狸がいるみたいなんで、ちょっと探しみましょう」
移動。
「見つからないですねぇ。ちなみに、私は緑のきつね派です」
建物を発見。
「ここはカフェですね、ちょっと行ってみましょうか」
店の前。
「ども、わたくし、ぶらっと散策旅で来ました、森生夫というものですが、っつ誰もいないですね」
説明に気付く。
「なになに? コーヒーは自分で作れって? いい加減な店もあったもんですねぇ」
コーヒー完成。
「まあ、僕はよくコーヒーを淹れてますかお手のもんですよ。今日はドリップでしたが、次は直火のエスプレッソでも飲みに来ましょうかね、ってかなり気に入っちゃってますね」
移動。
「あそこにも建物がありますよ。ちょっと行ってみましょう」
店の入口。
「ども、わたくし、ぶらっと散策旅で来ました、森生夫というものです、ってここも誰も居ないですね。じゃあ、ちょっと入らせてもらいましょうか」
店内。
「ここは駄菓子屋ですかね。こっちには何があるんでしょうか」
店内左側。
「要はイートインですね」
「うーん、ここでこうしてかな。あれ、森生夫じゃない!?」承芽
「本物だ」瑞葉
「ぶらっと散策旅ね」結菜
「お嬢さん達はよくここに来るのかな?」
「えーまあ、よく来ます」承芽
「瑞葉の両親のお店なんですよ」生実
「なんだ、そうなんだ。じゃあ、お友達になったということで、長いふがしを二本ほど頂きましょうか」
「いいですよ、是非貰ってください」瑞葉
「冗談のつもりだったんですが。じゃあ、せっかくなので貰いましょうかね」
50センチのふがしを二本抱えて出ていった。
「まあ、私は都会育ちですから、よく長いふがしを食べながら歩いたもんですよ。こうパリッとかじりながらね」
商店街。
「いいですね、晴山商店街。ここは雑貨屋でしょうか」
店内。
「わたくし、ぶらっと散策旅で来ました、森生夫というものですが、どなたかいないでしょうか」
「はい、いらっしゃい。あれ? どこかで」承芽母
「そうなんですよ、森生夫です」
「じゃあ、長いふがしでも」
「長いふがしは森の駄菓子屋で貰ったばかりなんで、もう一本頂きましょうか」
移動。
「広い公園に着きました。あれ? 有名人が四人もいますよ」
「森生夫だ」もじゃもじゃ頭
「本物じゃないですか」短髪
「マジじゃん」パーカー
「ぶらっと散策旅ですか?」メガネ
「そうなんですよ、どうです、長いふがしでも」
「また懐かしい物を……」もじゃもじゃ頭
「じゃ、僕はこの辺で、もうちょっと居ようかな」
「なに言ってるんですか……」もじゃもじゃ頭




