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その三

生実が探している物を見つけに駅前通りにある店へ。

 四人は駅前通りの西側にある大型量販店に入る。この店は主に家電や雑貨を中心に扱っている。

 エスカレーターで上がっていき、様々な機材や部品を揃える階で生実が部品を探し始める。

「なんの部品?」

 瑞葉が聞く。

「電波の送受信に必要な部品。ここには無いかぁ」

「彩原に行けばあるんじゃない?」

 結菜は天原最大の県にある彩原市に行くことを勧める。

「じゃあ、ちょっと行ってみるか」

 羽橋駅に向かい、地下鉄で隣の県にある彩原市に行くことになった。


 二十分程で彩原駅に付き、駅前の大通りを歩いていく。

「やっぱり彩原は独特だねぇ」

 瑞葉は街並みに気持ちが高ぶる。

「ほら、光の星使いの看板」

 結菜は様々な看板が彩る街並を眺めて思う。

「段々になってる建物も独特だね」

 承芽は東側の建物に興味を示す。

「それも、設計は立絃さんだよ」

「そうなのか」

「さて、目当ての部品はどこかな」

 承芽は見回して部品を扱う店を探す。

「路地裏とかにあるかな」

 生実が言うと、大通りを渡って路地裏を見て回る。

「この先になんかありそうだよ」

 そう言って建物に挟まれた階段を登っていく承芽に付いていく。左に曲がっていく階段を三階の高さまで登ると広場に出た。建物に挟まれた広場には沢山のテーブルが並び、建物には飲食店が軒を連ねている。

「隠れ家みたいな所だね」

 瑞葉は意外な空間を見つけて思う。

 四人が広場の西側にある歩道橋を渡ると、似たような広場がまた有り、階段を降りていく。

「ここは?」

 承芽が指を指した店には様々な部品が並んでいる。

「ありそうかな、とりあえず入ってみるか」

 店に入り、生実は光石が並ぶ棚をじっくり見てみる。

「あった」

 生実は3センチ程の小さい光石を手に取る。光石には接続部分が付いている。

「何に使うの」

 承芽が訊く。

「まぁ、無線みたいなもんだね」

 生実は買った部品をたすき掛けにしたバッグに入れる。


「さて、ついでにどこか寄りたい所はある?」

 承芽が訊く。

「やっぱり彩重町(あやえまち)でしょ」

 承芽の提案で、彩原の名所である彩重町に行ってみることにした。

次は彩重町へ。

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