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その四

山猫屋に集まった四人。

「そうだ、お菓子買いに来たんだった」

 瑞葉は当初の目的を思い出し、四人は一階に降りていく。

「あった、空飛ぶチョコ」

 瑞葉は、チョコに覆われた平面の円盤形と真ん中が丸く膨らんだ円盤形を取る。

「あとこれも、隠れるチョコ」

 瑞葉は無作為に取る。

「山猫だ」

「私は土猫」

 結菜も一つ取る。

「じゃあ、海猫」

 承芽も一つ取る。

「それじぁ、空猫」

 生実も一つ取り、四人共、天原に伝わる不思議な動物を型どったチョコケーキを取る。

「あと、山猫屋といえば特製の揚げ玉」

 瑞葉は茶色い紙袋を取る。

「今日は醤油味にしよっと」

「私は柚胡椒味」

 結菜も一つ取る。

「カレー味にするか」

 承芽も一つ取る。

「それじゃあ、青海苔味」

 四人は会計を済ませろると、机と椅子が並べてある左側の広い空間に移動し、角の四人掛けの席に座る。

「このチョコケーキ、いつも買っちゃうだよねぇ」

 そう言って、瑞葉は平面の円盤形の空飛ぶチョコを食べる。

「一番信憑性が高いUFOの目撃情報といえば、大昔の書物に描かれた円形の絵だよね」

 生実が話題を振る。

「確かに、大昔の記録は作り話と断定することはあまりないよね、大昔に円形の飛行物体が流行る事を予言するために描いたとも思えないし、予言ならそれはそれで凄いけど」

 承芽は大昔の記録の信憑性を主張する。

「現代でも、言葉だけの目撃した主張は映像より本当の事のように聞こえるわね」

 結菜もUFOの存在を否定せずに言う。

「撮影された映像というのも、UFOやUMAが本当にいるかどうかというより、魅力ある世界に惹かれる感情がまずあるよね」

 承芽は力説する。

「見えないところに惹かれる心理が人にはあるよね、曲がりの先や坂の上には何があるのか、とか」

 生実は身近なところから謎を感じるを広げる。

「『人が想像する夢は存在する』というけど、そういう思いが色んな文化を支えてるよね」

 結菜は昔の言葉を引用する。

「星座占いもオカルトの類いだけど、UFOやUMAより根拠が乏しいのにあまり否定されないんだけど、迷いが晴れる感覚は分かるな」

 承芽は身近なところ定着しているオカルト文化を引き合いに出す

 瑞葉はヨーグルトの駄菓子買ってきて、チョコケーキ一面に塗る。

「こういう食べ方もあるよ。チョーグルトケーキ」

 みんなでチョーグルトケーキを作って食べる。

「合うじゃん」

 承芽は美味しいそうに食べる。


「そうだ、お弁当を買いく途中なんだった。みんなはもう昼御飯食べた?」

 瑞葉は急に思い付くと尋ねる。

「そういえば忘れてた」

 承芽も昼御飯を食べてない事に気づく。

「私もずっとゲームしてから食べてないな」

 生実も昼御飯を食べてない事に気づく。

「私もコーヒーと少しお菓子を食べたくらいね」

 結菜も昼御飯を食べてないな事に気づく。

「それじゃあ、ソライエに行こう」

 瑞葉はそう言うと立ち上がる。四人はコンビニのソライエに行くことにした。

「それじゃあ、静葉さん」

 瑞葉は帰り際に駄菓子が並ぶ部屋にいる静葉に声を掛ける。

「また対戦してくださいね」

「ええ、楽しみにしてるね」

 承芽は再戦を約束する。

山猫屋は、左側にテーブルが並ぶ空間で、二階もある。真ん中は駄菓子屋。右側はゲームセンターで、一階は大型筐体、二階はビデオゲーム。左側と右側は外から直接入れる。

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