102話≫〔修正版〕【真実のカーディリア】
よろしくお願いします。
大きなフラグの回収。
カナデは概念魔法のイメージを寝る前の布団の中や木の上で練っています。
「や、やはり…その魔力…そしてその力…
栄光の時代の英雄、イツキ=アマネ様と同じ…異世界人か。」
「な!?今なんて行った!!」
「やはり、君は生き残りでは無いか…、となると迷い混んだ者達か…」
ダインは僅かに血濡れた脇腹を抑えながら驚愕の真実を話しだした。
「ゴポッ……ふぅ…久しぶりだ…こんなにダメージを負ったのは…ワシも慢心していたのかもしれん…。」
ダインはおもむろに懐から取り出した回復薬を飲み干した。
落ち着く為に何となしにステータスを見てみれば、
表示された文字には8級回復薬という文字とその解説が表示された。
前回にはなかった級という表示がある事からレベルが上がったことで、
より詳細に表示されたのだろう。
傷口が塞がったのかいくばか余裕を取り戻したダインは血濡れた口を開いた…
「話は長くなるぞ?…」
「構わない…それで俺がここに来た手がかりが掴めるのなら。」
最初から不可解な状況に置かれ俺は混乱していた。
なにも分からなかったからだ。
自分の現状も、状態も。
最後に病気で眠る様に息を引き取ったのだろう。
死んだという明確な記憶もない。
「分かった。ワシの知っていることを話そう、これは英雄イツキ=アマネの願いであるからな。」
イツキ=アマネ
日本名に直せば天音伊月、男か女かは分からないが多分この世界の人間では無いのだろう。
そうなるとやはりダインの言ったとおり俺と同じ所の出身なのかもしれない。
「英雄譚、それには英雄に意図的に隠された真実がある。
これは冒険者ギルドの上層部とエルフや龍の長命種の長老、後は一部の大国の王しか知らない。」
龍…
俺はあの【骸古龍】から流れ込んで来た記憶の断片を思い浮かべる
誰かと共に過ごした日々。
顔こそ見えなかったが、黒髪の男。あれはイツキ=アマネではないだろうか…
「【エスナの地下迷宮】にいたエンシェントアンデットドラゴンは…
多分イツキ=アマネの相当近い位置にいた奴だ…」
「なに!?とすると黒龍かっ!!…あそこに…そうだったのか…」
ダインは黒龍と言った。
ならばそれはイツキ=アマネと共に空を駆け抜けた生前の龍の事なのだろう。
「俺から逸らしといてなんだが…先いいか?」
「おお、すまない…そうだ。
英雄譚の隠された真実。
それは【ぶいあーるえむえむおー】という単語と
【ぷれいあー】という単語が頻繁に出てくるのだ…これがなんだか、分かるか?」
は?…
……
【ぶいあーるえむえむおー】……それは…
……【VRMMO】じゃないのか?
それに【ぷれいあー】もだ…
【プレイヤー】……
おれは一言…先を促すのが精一杯であった。
「続けてくれ…」
「何か思い当たる節があるようじゃな…では続けるが、イツキ=アマネは1000年前にたった1人。
【ぷれいあー】として、この世界に残ったと言われている。
見慣れぬ黒髪黒目、そして莫大な魔力に無限の物資、そして今は滅んだ魔法。
そして…魔法を剣に纏わせる技、
そのまま【魔装剣】と呼ばれている物だ…」
一度に脳内に入ってくる情報量が多くて処理しきれなくなりそうだった。
少なくとも【思考加速】がなければ今頃思考を放棄していただろうことは間違いない。
「そしてもう一つ隠された真実がある。1000年前、カーディリアが作られた。あれは嘘だ。」
「ーーーーーーー!?!?!?」
おもわず、驚愕に息を飲む。
周りの人に聞いていた話によると、
カーディリアの歴史は1000年前から記されていると言っていた。
それに周りの人間の認識でもカーディリアが出来たのは1000年前と云われる。
いや、思わされているのか?
いったいなんなんだ?1000年より前の、カーディリアとは…?
「1000年より前のカーディリアは…
【ぶいあーるえむえむおー】と呼ばれる時代だったとされている。
全ての戦士が【ぷれいあー】とよばれ最強であり、
全ての戦士が一騎当千だった時代。
魔物を寄せ付けず龍ですら薙ぎ倒し、
人々が人生を謳歌できた栄光の時代。
それが1000年より前の…真実のカーディリアだ。」
おいおい…俺が前の世界で読んでいた転生物じゃないかよ…
ありかよ…そう言う事は…
この世界は、
VRMMOの世界の、1000年後なのか?
「【プレイヤー】は?どうなったんだ…?」
「核心を突いたいい質問だ。【ぷれいあー】は魔王に全員殺されたとも、
全員が消えたとも言われている。
そこだけは不明なのだ。
その時残された者達、それワシらの祖先だ。」
この世界に生きている奴らは…
【プレイヤー】が消えると同時に本物の自我が芽生えたNPCの子孫だって言うのか…?
そしてその繋ぎ合わさった歯車は、
カチリとはまった。
はまってしまった。
レベル制の世界、
中世ファンタジー、
魔法、
戦儛技、
スキル、
魔物、
迷宮、
ジョブ、
経験値、
称号、
Point制度、
そしてこの世界がレベルの低い人間にやけに残酷な事。
ハハハ…
なんだ。今思えばVRMMOの要素ばっかじゃないか…
こんな世界、自然にある訳が無い。
なぜ気がつかなかった?
いや、気がつこうとしなかったのか…
「理解できたかの…?異世界の青年よ。」
ダインの今までの人を食ったようなナリは影を潜めていた。
これが本来の姿かよ…飛んだ狐だ…完全に化かされたな…
【SideOut】
『半人族[lv:32]』 :【剣士】/【戦舞技師】/【全属性魔術師】
雪埜 奏
必要経験値/規定経験値:710/3300
能力:【戦舞技補正:強】【鈍感:大】
【剣豪:Ⅰ】【魔力探知:強】
【体力補正:強】【筋力補正:中】
【解析の眼】【弱点解析】【縛りの咆哮】
【竜種の咆哮】
【野生の本能】【下克上】【全属性魔法】
【魔力量増大:中】【隠密】【暗視】【魅了】
【砂塵の爪甲】【魔法操作:強】【思考加速】
【瞬間移動】【予測の眼】【血分体】【下位従属】
【魔法威力補正:中】【魔法命中率:強】
【超回復】【粘糸精製】【識字】
【色素調整】【剥ぎ取り補正:弱】
残存Point:[16]
所持金:[1096300エル]
称号:【魂を鎮める者】
【英雄の国の者】




