表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Soul-Move -新章開始-  作者: 癒柚 礼香
【エスナの地下迷宮】
76/145

95話≫〔修正版〕


よろしくお願いします。











時間はまだ27日の昼を回った頃。


2階層ー【餓鬼の間】ーの手前に着き、

カマさんに少し休むように言われて現在入り口の手前で休憩している。


カマさんは壁に背を預け手甲に着いた血を布のような物で丁寧に拭っていた。


カマさん曰く、放置して置くと錆びたりして関節部の動きが悪くなったり防御力や攻撃力が落ちてしまうからこまめな手入れは欠かせないんだそうだ。


俺はそれを横目で眺めながらステータスを開き、久し振りにスキルの欄を眺めていた。


今、俺のステータスの残存Pointは僅かに[3]あるのみ。


特にこれと言って目新しいスキルも見当たらず、体力を回復しているうちは暇である。


この先に待つサイクロプスや、

まだ見ぬ3階層のボス級魔物を倒す事ができればまたPointは手に入るだろう。


それに、そろそろ何かのスキルが派生なり成長なりしそうな予感がする。


あくまで予感の為、頼る事など無駄だと思っているが。



「カナデ、そろそろ行こうと思うんだが準備はできて居るか?」


カマさんは手甲をはめ直して、手を握ったり開いたり関節部の駆動を確認しながら、

ゆっくりと立ち上がり俺の方へと歩いて来た。


俺はすぐに了解の旨を伝え、カマさんの隣に並んだ。



2階層ー【餓鬼の間】ー



玉座を護るように半円状に広がる5匹の

混沌小鬼(ゴブリン)]。


今回のゴブリン達の武器は皆、直剣で統一されている。


そしてその奥にある玉座に座るのは、薄汚い緑色の肌を纏った筋骨粒々の肉体を持ち、

肩には巨大な木から切り出したであろう棍棒を担ぎ、

腰には大きな毛皮をなめさずに使っている腰巻きをつけている。

特徴的なのは顔の半分を占める巨大な眼。

その眼は俺とカマさんを睨んで離さない。


眼の下で笑い歪む口は生理的嫌悪感を肥大させ、皮膚を突き破り額に生える1本のツノは雄々しくそびえていた。


Cランクの魔物であり、


1つ目の鬼と呼ばれる【エスナの地下迷宮(ダンジョン)

2階層ー【餓鬼の間】ーの番人。



単眼鬼(サイクロプス)



「準備はいいか?カナデ」


隣にカマさんが居るのが心強い。


「あぁ、大丈夫だ」


そうして俺とカマさんは迷わずに廊下と部屋の境界線を跨いだ。



わずかな抵抗感、それを抜けた瞬間に空気が僅かに変わった。


サイクロプスが俺とカマさんを完全に認識し、戦闘体制に入ったのだ。


すぐにスキルで解析し、レベルを確認する。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


単眼鬼(サイクロプス)]lv:27



[解説]

強い個体は稀に自分よりレベルの低い鬼系統の魔物を複数、従える事がある。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



(この前よりもレベルがたkーー)



「GUUOOOOOOOOOOAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!」



俺の思考を遮るように発せられたサイクロプスの咆哮。

それに合わせて取り巻きのゴブリン達が一斉に飛び出した。


カマさんは一瞬の隙を突かれ硬直を許してしまった様だ。


「カマさん!ここは俺が行きます!ゴブリン達は頼めますか!!」


「ギャッ!ギギッ!グァッ!ギギッ!!!」


「…ぐっ!…任せろっ!!ハァァァァァァ!!」


硬直から抜け出したカマさんは直ぐに手甲をカチ合わせた。


その瞬間、青く光だす手甲。


それを接近したゴブリンに向かって全力で叩きつけた。


それは戦舞技ー【殴打(オウダ)】ー


俺が3階層のビックアーミーモンキーに受けた攻撃であり、少し嫌な思い出のある戦舞技だ。


それは5発の拳。


1発も漏らす事無くゴブリンに吸い込まれた拳、

最後のフックで横の壁まで思いっきり吹き飛ばされたゴブリンは壁に埋まった。


バゴバゴバゴバゴバゴォォォォォン!!!!


直後、胸の辺りが5回連続で凹み、

砕け、穴が空いて絶命した。


「後4匹!!かかって来い!!!」


カマさんの威勢のいい咆哮が背後から聞こえる。


俺は迫るゴブリンを全て紙一重で回避し、

眼前に迫るサイクロプスを視界に収め集中する。


そして、スキルを発動させる。


スキル【下克上】発動


(前はレベルが同じだったから使えなくて忘れてたけど、今回は俺のレベルよりサイクロプスのレベルの方が高いからこのスキルが使えるのか…)


自分よりレベルの高い敵との戦闘でのみ覚醒するこのスキルの効果は強力だ。



体内に眠る太古の音色が俺の精神を鼓舞し、高揚させる…


ー戦意[中]上昇ー



身体中の筋肉が、血が、滾り、

そして本来ヒトに眠る力の枷が外れた…


ー戦闘力[中]上昇ー



追い風を受け駆け抜けるかの様に身体が軽くなり動きやすくなる…


ー速度[弱]上昇ー



感覚が深く埋没していくような不思議な感覚…


ー痛覚[中]軽減ー



そして俺は本能に近い無意識でスキルを発動した。



ー【縛りの咆哮(バインド・ロア)】ー



「GURAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!」



強者と弱者の立場が逆転した瞬間だった。





【SideOut】



半人族(デミヒューマン)[lv:26]』 :【剣士(ソードマン)】/【戦舞技師ダンズ・ワー・トリッグ】/【全属性魔術師オール・アトリビュート・ウィザード


雪埜(ユキノ) (カナデ)


必要経験値/規定経験値:2505/2700


能力(スキル):【戦舞技(センブギ)補正:強】【鈍感:大】

【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】

解析の眼(アナライズ・アイズ)】【弱点解析ウィクネス・アナライズ】【縛りの咆哮(バインド・ロア)

野生の本能ワイルド・インセィティクト】【下克上】【全属性魔法オール・アトリビュート・マジック

【魔力量増大:中】【隠密(スパイ)】【暗視(ナイトヴィジョン)】【魅了(チャーム)

【砂塵の爪甲】【魔法操作:強】【思考加速(アクセラブレイン)

瞬間移動(ワープ)】【予測の眼(ヴィジョン)】【血分体(ブラッド)】【下位従属】

【魔法威力補正:中】【魔法命中率:中】

超回復(ハイ・リカバリ)】【粘糸精製】【識字】

色素調整ピグメント・アジャストメント】【剥ぎ取り補正:弱】


残存Point:[3]


所持金:[105900エル(10万5千9百エル)


称号:【魂を鎮める者(クロムソウル)




経験値60獲得


[!]パーティ打倒により経験値分割されます。



経験値30を手に入れました。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ