92話≫〔修正版〕 【恐怖のフリル】
よろしくお願いします。
待ち合わせ場所に指定されたのはウォルテッドの西門の前。
俺は念の為に回復薬や
魔力回復薬、
体力回復薬を5個ずつ買ったあと直ぐに着いたが、
いろいろとあり、現在待ち合わせした場所とは少し違う所に居る。
俺がなぜ西門の前にいないのか、
それは凛々しい顔をした男らしい顔立ちのいかにも正義漢と言った男がウォルテッドの西門の前に立っているからだ。
そこまでならまだ良い、
だが服装がピンクのレースとフリフリをあしらった白地のドレスなのだ。
たしか…ゴスロリと言ったっけか?
ピチピチの白いニーソ(これもピンクのフリル付き)に包まれた隆々とした脚は蹴られた瞬間に、精神と肉体が仲良く粉砕するであろう。
しかもその男の肉体は極限まで鍛え上げられていて、すでにその周囲の風景がブレてユラユラと蜃気楼が…
存在感が下手をするとエンシェントアンデットドラゴンよりも別ベクトルで致命的にブッ飛んでる変態的な男は暫くすると俺と視線がぶつかった。
ぶつかった…
この距離で俺の視線に気がつくのかよ…
どうやら服装は関係無しに実力はAランク冒険者らしい。
ギルドマスターのダインによれば男好きではなく、服装とスキル名が致命的なだけらしい。
信用はしてないが。
その男はピチピチのニーソに包まれた脚で俺に歩み寄ってくる。
因みにニーソの上からは足甲を付けていて
同じく腕にも肘位まである手甲をはめていた。
これが代わりの武器になるのだろうか。
肉弾戦もこの筋肉なら安心出来そうだ。
俺はこの男?からどんな発言が出るのか心の中で戦闘体制をとり警戒した。
「君が期待の新人のカナデか?ギルドマスターから話は聞いている!俺はカマバール・リードレールだ。短い間だがよろしく頼むぞ!」
普通に常識のある人だった。
「………はい、期待はされているか分かりませんがDランク冒険者のカナデ・ユキノです。よろしくお願いします。」
「随分と丁寧な言葉遣いができるんだな!貴族とかなのか?…おっとすまんすまん、詮索は良くないな!」
「気にしないですし、大丈夫ですよ。」
なんかギャップがありすぎて混沌としてる為か拍子抜けしてしまった。
それに暑苦しい、まさに漢って感じだな。
だが、以外と常識人の様だし口調は強いが内容は丁寧だ。
そこだけは大変好印象だった。
そこだけは、を強調させていただく。
「じゃあ…」
「そうだな!では!。行こう、
【エスナの地下迷宮】に!」
俺は気持ちを切り替えてダンジョンに向かう為に門をくぐり抜け街を出た。
道のりは前に街に来た時と大して変らなかった為割愛する。
やや早足で50分程歩くと鬱蒼とした森が見えてきた。
この森に入って直ぐの所にあるのが、
【エスナの地下迷宮】の入り口の地下に続く洞窟である。
「では、行こう!」
「はい。」
ビックアーミーモンキーに敗れ倒れた場所、
そこに4日振りに経っている。
大して強くなれた訳でもない俺はカマバールさんー以後カマさんと呼ぶーに頼ってしまう場面もあるだろう。
だが、エンシェントアンデットドラゴンと対峙する頃にはカマさんに並んでやるくらいの意気込みで挑む。
カマさんのステータスを解析した所、レベルは39。
今まで会ってきた人間の中ではダインの次に高く、現役で戦っている人間としては初めて見る。
待ってろよおっさん。
【SideOut】
『半人族[lv:26]』 :【剣士】/【戦舞技師】/【全属性魔術師】
雪埜 奏
必要経験値/規定経験値:450/2700
能力:【戦舞技補正:強】【鈍感:大】
【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】
【解析の眼】【弱点解析】【縛りの咆哮】
【野生の本能】【下克上】【全属性魔法】
【魔力量増大:中】【隠密】【暗視】【魅了】
【砂塵の爪甲】【魔法操作:強】【思考加速】
【瞬間移動】【予測の眼】【血分体】【下位従属】
【魔法威力補正:中】【魔法命中率:中】
【超回復】【粘糸精製】【識字】
【色素調整】【剥ぎ取り補正:弱】
残存Point:[1]
所持金:[105900エル]
称号:【魂を鎮める者】
新☆ヒロイン?ʕ̡̢̡*✪௰✪ૢʔ̢̡̢




