81話≫〔修正版〕【兎耳の受付嬢】
よろしくお願いします。
冒険者ギルド。
それは大陸に張り巡らされた蜘蛛の巣の様に、
それは大陸に張り巡らされた木の根の様に、
大陸に張り巡らされた地下水脈の様に、
巨大な組織。
それは小さな村であろうとも、
大きな村であろうとも、
小さな街であろうとも、
大きな街であろうとも、
とある国であろうとも、
その敵対国であろうとも、
人の集まるところには必ずある、
冒険者を統括するカーディリア大陸最大の組織。
らしい。
なぜ断言出来ないかっていうと、
冒険者ギルドに入った時に声をかけて来た人。
酒場のテーブルで酒を呑む、酔っ払ったおっちゃんが説明してくれたからだ。
そのあと、なんやかんやで冒険者ギルドに着いたのだが、
室内に入るんだしフード被ったままではマズイと思い、フードを脱いでから室内に入る事にした。
ここでやる事と言えばロゼッタさんに教えてもらった身分証明書の代わりになるギルドカードを発行するくらいだろう。
まぁ他にも時間があれば簡単な依頼を受けてみるのもいいかもしれない。
そんな事を考えながら受付に向かう。
ここでおっさんに声をかけられギルドについで御高説を拝聴したのだ。
ここの冒険者ギルドは都市にあるだけあって周りの建物よりも大きく高さも広さも頭一つ抜けている。
だから受付に向かうまでも時間がかかる、なぜなら俺から見て右側に酒場が併設されているからである、そしてすこぶるうるさい。
これじゃあ受付の時に会話するのが面倒そうだが、ギルドは考えているのだろうか?
ちなみにさっき豆知識を教えてくれたおっちゃんはその酒場のテーブルの端に1人でいた…
とりあえずとてもうるさい理由を説明するとすれば、夜と言う事もあり仕事終わりに呑む奴らが多いからだろう。
右側からひっきりなしに下品な言葉や笑い声が響いている中で、
経験した事のない雰囲気に当てられ俺も少し気分が高揚してくる。
でもいきなりその輪には入れないし、
何より会話出来なくて浮いてしまいそうだ。
今日は登録したら依頼を見ないで宿でも探すか…
左には掲示板の様になっていて幾つか紙が貼られており、多分依頼の紙だろうが時間が時間なのであまり残っていない。
【識字】があるので文字を読む事に苦労はないし、
明日あたりしっかり読むとする事にして、受付の方に視線を戻す。
受付は全部で5つあり、
右端の受付は台が置かれていて上に素材買取と書かれているので残りの4つの受付に足を進めて行く。
受付は言わずもがな皆美人か美少女だった。
やっぱりテンプレだな。
しかも嬉しい方のテンプレであり俺はホクホク。
受付は美人だと相場が決まっているとは、
どの世界でも共通なのだろう。
まぁそれは置いといて1番歳の近そうな美少女の居る受付に向かう。
他意はない。
他意は…ない。
「ようこそ!冒険者ギルドウォルテッド支部へ!ご用件は何ですか?」
そういいながら俺と美少女の目線が合った。
その美少女の髪は腰あたりまで綺麗に伸びていて、
髪の色は濃い紫色に染まり、ギルド内の灯りの光を受けて艶めいている。
そしてぱっちりとした眼を持ち、
透き通るような紫の瞳は魔力を持っているようななんとも不思議な感覚。
なんと言うか惹きつけられるような感じだ。
ほんのりと赤みのさす頬は柔らかそうで、
僅かにピンクに色ずく唇はとても艶かしく見るものを惹きつける事は間違いないだろう。
しかも極め付けに頭には一対のうさ耳が生えていた。
一対のうさ耳。
一対のうさ耳。
一対のうさ耳。
この顔で…一対のうさ耳…
やばいっす。異世界クオリテー。
早くエスナ編を終わらせたいものです
なので連続投稿でいっぱいあげます。




