79話≫〔修正版〕
短いですがよろしくお願いします。
【ロザリアSide】
私達は小都市ウォルテッドの冒険者向けギルドから徒歩10分程にある、
【鷲の止まり木亭】と呼ばれる宿の2人部屋を2つ取っています。
冒険者向けなのであまり綺麗とは言えませんが、
値段が一泊二食付きで1人銀貨3枚=3000エルと格安なので駆け出しや中堅の冒険者には人気で常連さんも多い宿です。
4人で一泊金貨1枚と銀貨2枚=12000エルであり、
そう見ると少し高い気もしますけど、
普通の方の月収が凡そ金貨20枚=200000エルですしね。
確かに冒険者は一般人よりは危険が高い分、
稼ぎも良いので仕方がないといったらそれで終わりです。
それにしても今日は疲れました。
ボス級魔物との戦いは想定外だったので精神的に随分と削られ、しかも数時間前まで死を間近に感じていたのです。
疲れない筈がありません。
私達のパーティ【オルペイの竪琴】は既に男女で分かれて部屋に入っています。
エマは桶に入ったお湯に布を浸し身体を拭いています。
エマは胸が………
「……………チッ…」
「…ん?ロザリアどーしたー?」
「…なんでもないにゃ…」
「ロザリアも身体と装備綺麗にしな?このあとギルド行くんでしょ?」
そうでした、完全に胸に気を取られ…
いえ、なんでもないです。
これ以上言うと目から海洋深層水が流れてきそうです。
そう言えば部屋に入る前にカロンとポールに言われていました。
今日はもしかしたら黒髪の人が街に来るかも知れないのでギルドの酒場でご飯を食べたいと、
もちろん私もエマも会えるなら会いたいので賛成こそすれ反対などしないのですが。
「〜♪〜♪♪〜♪♪〜♪〜」
エマは頬を赤く染めながら鼻歌を歌っています。
いつも着ているローブを脱いでいるエマは鼻歌を歌う事をやめずに、楽しそうに身体を拭いています。
やけに扇情的ですね…うらやまし…ゴホゴホ
そろそろ私も身体をふくとしますか。
エマと私は身体を拭き終わり、装備や剣、持ち物の手入れをしていました。
「ふぅ、終わったわぁ。お、そろそろカロン達きそうだね」
「本当だにゃ、そ…」
私がそろそろだね、と相槌を打とうとした時、部屋のドアが叩かれました。
噂をすればなんとやらってやつですね。
『おーい!準備はできたかー!下で待ってるぞー!!!』
『耳ぐぁぁあ……カロン!…声が大きいっての!!』
『ふははー気にするでないポオォール…は…ォ……』
嵐のようにいきなり来たカロンの声が次第に遠ざかって行きました。
カロンの大声と熱血は既に冒険者の中では有名となりつつあります。
ですが真っ直ぐな性格が手伝って嫌われるような事は無いみたいですね。
ですが流石に宿でやられるのは怒られちゃいそうですね。
となりでローブを着直したエマも呆れているのか苦笑を漏らしていました。
私も同じ気持ちです。
エマから見たら私も苦笑しているのでしょう。
さて、私も装備をきますか。
そうして防具を装備した私たちは部屋を後にした。
余談ですが宿の1階に下りたらカロンの頭にたんこぶができていました。
ふふふ、ざまぁです。
そしておかみさんないすです。
もちろんカウンターで手を腫らして涙目のおかみさんとたんこぶをつけたポールは見なかった事にします。
とばっちりはいつものことですし。
おかみさんは…ごめんなさいとしか言いようがありませんね…
そうして【オルペイの竪琴】のメンバーはいつも通りの平常運転で冒険者ギルドに足を向けたのでした。
【SideOut】
『獣人族/猫人族[lv:12]』 :【農民】/【剣士】
ロザリア
必要経験値/規定経験値:3600/1100
能力:【筋力補正:弱】【剣術補正:弱】
【食いしん坊】【俊足補正:弱】
加護:土神アンティアの加護




