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Soul-Move -新章開始-  作者: 癒柚 礼香
【エスナの地下迷宮】
47/145

66話≫〔修正版〕

よろしくお願いします。












首の無い死体、それは壁に寄りかかるようにして存在した。


その横に浮かぶ物を視認した瞬間、俺は直ぐに悪魔を連想した。



背中から生える一対の黒い翼に赤子程度の小さな体躯、

顔はツルツルので裂けたような口が一つだけ、側頭部からはねじ曲がった角が2本生えていて、やはり俺の知識にある悪魔と言うのが相応しい。


それが3体。

その悪魔達は人間の頭をその小さな手で掴み、一心不乱に齧って咀嚼していた。


「…………………あぁ…なる程ね…」


俺は出切るだけ齧られている頭から視線を外し、悪魔の顔を睨みつけてスキル【解析の眼(アナライズ・アイズ)】を発動した。


流石にまだ、人間のグロい遺体をみて、あまつさえ喰われているなんていう物を堂々と見れるほどのグロ耐性はついていない。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


下級悪魔(レッサーデーモン)]lv:14


[解説]

悪魔種の最下位

人間を食う事が多く

3匹程の群れで行動する


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



俺は高ぶる怒りを抑えながら3体のスケルトンナイトに命令する。


「スケルトンナイト…命令する。…倒せ!」


スケルトンナイトは各々で頷き鎧の擦れる音を通路に響かせながら駆け出して行く。


対する3体のレッサーデーモンも食べかけの頭を放り出し手に黒い火を纏った。


スケルトン系の弱点は火系統と打撃であり、この戦いは分が悪いと言えた。


2分もしないうちにスケルトンナイトは全滅してしまった。

だが、思ったよりも善戦したようで相打ちでレッサーデーモンの1体も死んでいた。


やはり種族や属性の差は埋める事は出来なさそうだな。


俺はその間に【弱点解析ウィクネス・アナライズ】を発動していた。

レッサーデーモンの胸の中心が赤く小さく光り、俺は既にレッサーデーモンの弱点を把握していた。


それと並行してレッサーデーモンの戦闘パターンを把握する。

小さい身体を活かした一撃離脱、これがレッサーデーモンの基本的な攻撃手段であった。

稀に手に纏った黒い炎を撃ち出していたが、あまり数は撃てないようだ。


どうやら俺にはレッサーデーモンによって倒されたスケルトンナイトの経験値は入らないようだ。まぁ俺の味方だったし倒したレッサーデーモンに経験値が入ったのは必然といえよう。


今頃レッサーデーモンの経験値として入っているのだろう。



俺は接近してきたレッサーデーモンにむかって弱点、赤く光った胸のあたりにめがけて戦舞技を発動する。


戦舞技ー【刺突(シトツ)


青く輝く剣が素早く動き回るレッサーデーモンの一瞬の隙を突いて胸に突き刺さる。


すぐさまレッサーデーモンの胸から剣を抜き放ち残る1体のレッサーデーモンに向かって上段斬りを繰り出す。


それを受けきれないと判断した様子のレッサーデーモンはすぐさまひらりと回避して手から黒い炎を撃ち出して来た。


俺はその黒い炎を剣で防御し、黒い炎の球は剣の表面に当たり消え去った。


それが少し続くと次第にレッサーデーモンはおれの剣を見切ったのか余裕を持って回避してくる、


そこで俺はスキル【予測の目(ヴィジョン)】を発動させる。


俺は左手に剣を持ち替えて袈裟斬りを繰り出す。


瞬間、はじき出される予測は解説通りのスペックだった。


〈右に躱す〉


もちろんレッサーデーモンは右に躱す。


俺は空いた右の利き腕に力を込めて相手の口しか無いツルツルの顔目掛けて力の限り拳を突き立てた。


ベギャッ…


拳に伝わる生々しい骨を砕く感覚に吐き気がするが精神力で無理矢理にねじ伏せて耐える。

衝撃に顔面のへこんだレッサーデーモンは地面に叩きつけられたまま動かない。


俺はそのレッサーデーモンの心臓の位置に剣を突き立ててトドメをさした。


【異世界wiki(笑)】にも書いてあり前にも紹介した[油断→死]の法則である。

油断して相手の死を確認しなければ命がいくつあっても足りないからな。


俺は頭の無い冒険者のポーチに入っていたアイテムをもらう事にした。


本当に言い訳でしか無いが、死者が持つよりも有用に使ってやれると思ったのだ。


内、回復薬(ポーション)が3本、

体力回復薬(スタミナポーション)が2本、

魔力回復薬(マナポーション)を3本手に入れた。


これは全て解析のスキルで判明した事であり、


赤い液体が魔力回復薬(マナポーション)だと判明したのは嬉しい。


黄色い液体は体力回復薬(スタミナポーション)、1番得だと思ったのはこの小瓶だった。


それとポーチに入っていたのはそれだけでは無く、

保存食であろう何かの動物の干し肉が数切れと水の入った革の水筒も見つけた。


俺は死体のあった場所から直ぐに離れ、

水筒を手にいれた事で僅かにテンションが上がった。

今まで水分補給は川の水を直に飲むかキウイモドキだけだったからだ。

これで水を持ち運ぶ事が可能になった。


あと巾着の中に小さめの金色の硬貨が1枚、

同じ大きさの銀色の硬貨が2枚、

さらに小さい銅色の硬貨が10枚あった。


10円玉と100円玉と500円玉だろうか?

いや、この世界の金の単位もわからないけどもそれだけは絶対に違うな…


そうして冒険者の死体のポーチから使えるものを拝借し、手を合わせその場を去ったのだった。




【SideOut】




半人族(デミヒューマン)[lv:25]』 :【剣士(ソードマン)】/【戦舞技師ダンズ・ワー・トリッグ】/【全属性魔術師オール・アトリビュート・ウィザード


雪埜(ユキノ) (カナデ)


取得経験値/必要経験値:300/2600



能力(スキル):【戦舞技(センブギ)補正:強】【鈍感:中】

【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】

解析の眼(アナライズ・アイズ)】【弱点解析ウィクネス・アナライズ】【縛りの咆哮(バインド・ロア)

野生の本能ワイルド・インセィティクト】【下克上】【全属性魔法オール・アトリビュート・マジック

【魔力量増大:中】【隠密(スパイ)】【暗視(ナイトヴィジョン)】【魅了(チャーム)

【砂塵の爪甲】【魔法操作:中】【思考加速(アクセラブレイン)

瞬間移動(ワープ)】【予測の眼(ヴィジョン)】【血人形(ブラッディ・ドール)】【下位従属】

【魔法威力補正:中】【魔法命中率:中】

超回復(ハイ・リカバリ)】【粘糸精製】


残存Point:[1]


加護:なし


称号:【魂を鎮める者(クロムソウル)




経験値250を手に入れました

















ちなみに


大きな虹色硬貨=100万エル


大きな白銀貨=10万エル


小さめの金色の硬貨=10000エル


同じ大きさの銀色の硬貨=1000エル


さらに小さい銅色の硬貨=100エル


同じく小さい黒い硬貨=10エル


デス


カナデが拾ったのは金1銀2銅10の13000円です



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