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Soul-Move -新章開始-  作者: 癒柚 礼香
【エスナの地下迷宮】
45/145

64話≫〔修正版〕【オルペイ】

25話を大幅に手直しし、

村にカナデが訪問すると修正しました。




よろしくお願いします。









取り敢えず俺は、最初に取る行動として、

4階層のボスの部屋を目指して今のレベルでどこまで行けるのか試す事にする。


仇を討つにもエンシェントアンデットドラゴンとの間には、レベルの差がありすぎてスキルや戦儛技ですら埋まらない壁がある。


だから俺は無茶をする事にした。

下層におりながらの強引なレベル上げとスキルの強化…




この時の俺は、少し焦りすぎていた(・・・・・・・)のかもしれない。




××××××××××××××××××××××××××××××××××




俺は周囲の警戒を怠る事なく、

ついさっきに起こった体験に思考を巡らしていた。



ただ無力だった、悔しかった、

ならどうすればいいんだ…

簡単だ、強くなればいい。


この世界の強さは目に見えるし、感じる事もでき、壁もレベルとなって見える。


もちろん目に見えない強さもあるが、

見える物だけに頼り過ぎなければやっていける筈。




この異世界で、成り上がれ、適応しろ。

強き者を喰らえ。

だが、弱き者を全て助けるなどと自惚れてはいけない。

ならば守りたいと思える人達だけを守ればいい、今はおっさんくらいしか居ないが、

知り合ってからの時間=守りたい

と言うわけではない。

俺はローランドのおっさんの事が気に入った。

もちろん気色悪いLOVEではなくLIKEだがな。


いずれこの世界で本当に守りたいと思える人があらわれると良いのだけど…


俺は万能じゃないし、偽善者だ、

自己満足の塊だし、自己中だ、けど、やろう。

守りたいと思う人達を守る力がなければ出来ない事を。





前の世界で何も出来なかった分だけ、





この世界では俺の力で誰かを守れるんだという証明がほしかった。



たとえそれが、今言ったように偽善だとしても…



死ぬ前の俺は偽善さえする事は許されなかったのだから…



それはいつか前の世界で無かった俺の存在意義となるのかもしれない。



前の世界との繋がりは

記憶と目と髪の色、それと顔、

それしかない僅かな繋がり。


俺はこの世界に慣れてしまったのかもしれない。


命ある者を何度も殺し、自分の血肉(ステータス)の一部とする事。


これからもそうするだろうし、この世界で生きていく上ではやめられない事だろう。


不意に、前に敵が見えたので思考を中止する。


俺は進む通路の先の曲り角から出現したゴブリンが、俺の事を認識する前に切り捨てた。そしてこびりついた血を払い落とし、前に進んだ。


(……ん………ここは…………)


目の前に巨大な扉が左右に大きく開いている金が縁取る精緻な絵の描かれた扉。


その奥に広がる巨大な空間の中では、巨大で、蛇のように長い芋虫が暴れていた。


反射的にスキル【解析の眼(アナライズ・アイズ)】を発動し視界の先で暴れる芋虫に解析をかける。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


巨芋蟲(ビックワーム)]lv:19


[解説]

芋虫の上位種、

突進が大好きで口からネバネバの糸を吐く。弱ると狂化する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



どうやらここは1階層のボスの部屋だと思われる、するとこいつはここのボスって事か…


ふと、ビックワームの身体の近くに目を向ければ、所々から血を流しボロボロの装備を纏った4人の人間が居る事を確認する事が出来た。


(あれって……最初に入り口で盗聴した時のパーティの人達じゃないか!)


俺は話した事こそないけれど、顔見知りが死ぬのは嫌な感じがした。

魔法使いの様な装備をしている黄色い髪の男子は既にフラフラしていて、辛うじて立っている状態しにか見えない。


盾を持った灰色の髪をもつ大きな盾をもった男子も目にはまだ力がこもってるが、

既に膝がプルプルと震えていて腕が腫れてるのだ、どうやら筋肉か骨を痛めたんだろう。


綺麗な顔立ちで肌は白く、上衣には肌よりも白いローブを纏った金髪の女の子は、

肩で大きく息をしていて、時々魔法を味方に飛ばしていることと、飛ばされている魔法の色からみるに、

光属性の使い手と思われるがそろそろ限界そうだな。


(最後の子…は…猫耳の…おんな…のこ…だと…)


カナデは新たな扉を開きかけ…

無理やり閉じた。


もちろんカナデに扉を開きかけた自覚はない、無意識にこの扉を開いたら帰ってこれないと判断したのだろう。


それに猫耳の種族が居るのを知れたのは僥倖だろう、この世界に存在する人種は人族だけではない。

そう考えれば、自然と人間と言うものの起こす事が分かってくる。


人間とは他者を蹴落とし、他種を虐げる事を好む。


獣人は実力重視の環境でなければ、虐げられるのも仕方の無い事だろう。


あくまでこれは推測の域を出ないが。


ふう、猫耳の女の子も既に相当擦り傷が多いな。

既に地に膝をつけてあきらめムードだ、

それにあのビックワームは完全に狂化している為か、早く倒さないとあの人達は確実に芋虫に殺されるな。


俺は芋虫に感づかれないように慎重に一歩を踏み出し、扉をくぐった。

その時、何か抵抗感のようなものを感じたが気のせいか…?


取り敢えず他意はないが、たまたま近くにいた猫耳の子に話しかけた。


「…大丈夫?」


地に膝をつけた猫耳の子が俺を見上げる。


彼女から見れば完全やフードをかぶったあやしい感じの人だろうな…


(びくつかれたり引かれたりしたらショックだなー…)


そんなずれた事を考えながら俺は彼女が中々返事を返してくれず、某然と沈黙しているので、俺から2つの意味を込めたアプローチしてみた。


これで了承すれば俺は遠慮なく目の前の敵を倒せるだろう。

一応許可がないと弱った魔物を横取りしたみたいになるからな…

そういうトラブルは避けたい。


「…手を貸したあげようか?」


「…お願いにゃ…」


(……天然…語尾だ…と…)


彼女は差し出された手を握った、まさか語尾がにゃだとは思わず、予想外の事態に口元を笑みの形に固定されたままだが、フードを被っているので問題ないし、表情筋が若干プルプルしているけど気が付かないでほしい。


本来の目的は忘却の彼方に忘れ去られそうになったがなんとか踏みとどまり、

俺は彼女の手を引き勢いよく立たせ、

剣を抜き放ち、ビックワームに向かって駆け出した。


「そんな激しいアタック、女の子には嫌われるぜ…」


俺はこれから戦う事になるであろう芋虫に向けて、全てを振り切るために軽口を叩いた。


ビックワームは【狂化】で暴走しているため軌道はバカみたいに直線。

猫耳の女の子に向かって突進をかましてきたビックワームに相対し、猫耳の女の子とビックワームの軌道上に割り込む。


俺は剣に手を当て、軌道を確認、

そして接触する瞬間、突進の方向を僅かな剣の向きの変化で逸らし、受け流した。


ほんの少しだけ軌道を逸らされたビックワームは斜めにズレながらなお突進して行った。



「……………フッ!!!!…」



そして、ビックワームのブヨブヨの皮膚に剣を突き立て、

全力でビックワームを切り裂く。


…ズシャァアアァァァァァァァァア!!!!!


痛みに耐えかねたビックワームがのたうちまわる、

俺はのたうちまわるビックワームの脳天目掛けてトドメの戦舞技を放った。


戦舞技は止まる事は無い

システムのアシスト(・・・・・・・・・)を受けたゲームの技の様に(・・・・・・・・)


俺の肉体はまだ、大事な時ほど自身の手で命を奪う事を躊躇っているらしい。


心はこんなにも落ち着いているのに(・・・・・・・・・)




戦舞技ー【一閃(イッセン)




蒼く光る剣がビックワームの頭を両断し、

昆虫の強靭な生命力を無理矢理ねじ伏せ、

確実に絶命させた。


だが、ここで1つ誤算があった。

のたうちまわっていたビックワームが大きく地面に倒れこみ、

不意に吹き付ける風が顔に当たったのだ。


その風のせいでフードはめくれ、顔が露わになってしまった。


思わず目を見開き、やべ、と思い、

急いでフードを被りなおすがもう後の祭り。


(やばい、見られちゃったよ…どーしよ)


なんか隠すのが面倒になって来たぞ、もう隠すやめようかな…


別に黒髪だって良いじゃないか…

探してみれば案外どっかにいるって絶対。


でも絶対この人達俺の顔みたよね、まあすぐ忘れるだろうと楽観的思考をしてみる。


綺麗な顔した金髪の女の子は九死に一生の体験をして腰が抜けたのか、力が抜けたみたいにへたり込み、俺を見ながら泣いてる。


何故か頬が赤いが、魔法を使いすぎた事による副作用のような現象が起こっているのかもしれない。


灰色の髪を持つ盾戦士の男子は「おぉ、救世主よ…」とか意味わからん事言ってるし、


黄色の髪をもつ男子は俺がビックワーム倒したあたりで意識を手放したようで、面白いくらいにうつ伏せに地面に倒れている、しかも大の字で。


そして茶髪の髪をもつ猫耳の女の子は俺の方をガン見してくる、怖いです…


取り敢えず4人のいる方に近づいて、

大きな傷が無いかどうかを確認しておく。


助けた後直ぐに死なれたら寝覚め悪いし、悪化されるのもマズイからだ。


(…うーん…よし、大きな怪我は無いみたいだし大丈夫みたいだな)


俺は彼女達に僅かに微笑む。


「…大丈夫そうだね…もう俺は行くね…じゃあね。」


そして俺は、ダンジョンの奥に向かって歩き出す。

俺の今の目的は、現在の実力でどこまでいけるかどうかと言う事。


もし俺にとって実力的に無理な場所があったなら、直ぐに俺の持つ色々なスキルを駆使して逃げるつもりだ。


猫耳の子達とはまた会いたゲフンゲフン…


そう思ったときスキル、【野生の本能ワイルド・インセィティクト】が僅かに反応した気がした。

また会えそうな気がするが、それも運と言うものだろう。


何か縁があれば会う事もあるだろう。





そして俺はゆっくりと歩みを進める。







黒い炎をその身から漏らす冒涜された動く死体、

エンシェントアンデットドラゴンを倒し、


最後の瞬間、一瞬だけ弱々しい笑顔を見せた、

ローランドのおっさんのいるあの場所に行く為に。





【SideOut】




半人族(デミヒューマン)[lv:25]』 :【剣士(ソードマン)】/【戦舞技師ダンズ・ワー・トリッグ】/【全属性魔術師オール・アトリビュート・ウィザード


雪埜(ユキノ) (カナデ)


取得経験値/必要経験値:50/2600



能力(スキル):【戦舞技(センブギ)補正:強】【鈍感:中】

【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】

解析の眼(アナライズ・アイズ)】【弱点解析ウィクネス・アナライズ】【縛りの咆哮(バインド・ロア)

野生の本能ワイルド・インセィティクト】【下克上】【全属性魔法オール・アトリビュート・マジック

【魔力量増大:中】【隠密(スパイ)】【暗視(ナイトヴィジョン)】【魅了(チャーム)

【砂塵の爪甲】【魔法操作:中】【思考加速(アクセラブレイン)

瞬間移動(ワープ)】【予測の眼(ヴィジョン)】【血人形(ブラッディ・ドール)】【下位従属】

【魔法威力補正:中】【魔法命中率:中】

超回復(ハイ・リカバリ)】new!【粘糸精製】


残存Point:[1]


加護:なし


称号:【魂を鎮める者(クロムソウル)



経験値700を手に入れました




1Point獲得


※規定経験値を超えました。


Levelupします。


必要経験値がresetされます。


new!【粘糸精製】






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