63話≫〔修正版〕
62話から
修正してからの投稿となります。
元々書き上げていた物に肉付けしているので、
どうしても文量が足らないですが、
溜まってきたら3話程度を1つにまとめる予定ですのでご了承ください。
よろしくお願いします。
生前、前の世界で暇を持て余した時に聞いた事がある。
『芸術は爆発だ』
あれは絶対に間違っている。
それを言った人は多分、
爆発の中心地、つまり爆心地に居なかったんだろう、
そう確信した。
あの爆発と爆風で思いっきり吹き飛ばされた後、
俺は身体の節々に走る痛みを我慢し、
無計画な自分のアホさに呆れたが、
なんとなく憑き物が爆風で吹っ切れた気がしたのでよしとした。
だけど身体中の痛みは相変わらず健在で、
俺は急いで前々から欲しかったスキル取得する事にした。
さっそくステータスを開き、Pointを使用してスキルを取得する。
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4Pointを消費
【超回復】を取得しました!
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今、残っているPointは全て消費してしまったが、
それだけ効果が期待出来るスキルだと思い、
直ぐにそのスキルを発動した。
スキル【超回復】を発動
スキルの発動を確認した直後、
身体中に走っていた痛みが綺麗に消え去った。
恐る恐る自分の身体を見渡すと、
服に付着した血は残っているが、
擦り傷や少しえぐれていた頬の肉などは傷が跡形もなく消えさっていた。
しっかりと消費Point分の効果はあったようで、このスキルはかなりのスピードで回復する事が分かった。
しかも燃費もいいようで、少量の魔力で回復するみたいだ。
俺はゆっくりと立ち上がり、
胴体から上が消えて糸の切れた人形のように倒れたスケルトンの横を通り、過ぎ足早に奥に向って進んだ。
ローランドのおっさんは今もまだ生きている、なんて希望は持ってない。
それ程までにエンシェントアンデットドラゴンと俺たちの間には凄まじい力量差があったのだから…
もし死んでたとしても、地上まで連れてって埋めてやらないと。
もしも…欠片も残さず死んだなら…
俺もエンシェントアンデットドラゴンを、
ー欠片も残さず散らしてやろうー
たとえ敵わなくとも、相打ちになろうとも、
それがせめてもの贖罪であり、
おっさんへの手向けとする。
俺は全てを助ける事は出来ないし、そんな力など無い。
そんな事わかってる。
実際におっさんと共に戦うと言う選択肢は俺の力が足りないが故にifと化した。
だが、せめて、せめて、
目の前の命だけは救え、護れる力が欲しい。
俺は力を求める。
その力はこの世界ではステータスとなり、
目に見える確かな力。
それが俺の指針を決めさせた。
ー強くなりたいー
それは今までにも何度か思っていた事でもあるが、
だが、今。
この瞬間に、俺は今までよりも強く、強く、
決意した。
この事件を境にカナデと言う異世界人は世界に名を広げ始めるのだが、
それはカナデ自身ですら自覚は無い。
【SideOut】
『半人族[lv:24]』 :【剣士】/【戦舞技師】/【全属性魔術師】
雪埜 奏
取得経験値/必要経験値:1850/2500
能力:【戦舞技補正:強】【鈍感:中】
【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】
【解析の眼】【弱点解析】【縛りの咆哮】
【野生の本能】【下克上】【全属性魔法】
【魔力量増大:中】【隠密】【暗視】【魅了】
【砂塵の爪甲】【魔法操作:中】【思考加速】
【瞬間移動】【予測の眼】【血人形】【下位従属】
【魔法威力補正:中】【魔法命中率:中】
new!【超回復】
残存Point:[0]
加護:なし
称号:【魂を鎮める者】
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