60話
フラグ回収出来ていないところありましたら指摘お願いします
4/28[大幅修正/加筆]
5話の描写を試験的に
極限まで増やしたつもりです。
感想を頂けると幸いです。
毎日更新は一旦ここで停止させて頂きます
まだまだ拙いですが、よろしくお願いします。
ローランドのおっさんと行動して分かった事がある。
魔物が俺に寄ってくるのだ、それもバレンタインの日に猛烈にイケメンにアタックする目の血走った恋する乙女の如く
怒涛の勢いで、
怒涛の勢いで、
これじゃあ休憩する事も出来ないじゃないか…
通常、ダンジョンでの魔物との遭遇率は1時間に平均2〜3体がいいところなのに、
俺とローランドのおっさんが合流してから15分、
既に10体以上の魔物と戦闘になっている。
「魔物が恋人ってか!それじゃあソロだわな!ワハハ!」
隣でスケルトンをバスターソードで砕くローランドのおっさんがうるさい
スケルトンを砕くか会話をするかのどっちかしてくれよ。
「なんでかなぁ、前から思ってたんだけど…」
確かにそれは前から思っていた事であるが、原因もよく分からないのでほおっておいたのだ。
「おめーはなーんか甘い匂いがするから虫みたいに魔物が寄ってくるのかもな」
ん?
「おい、ちょっとまでローランドのおっさん。それ詳しく説明しろ」
「いやいや、なんとなくそう思っただけだっつーの。それよりカナデ、おめーのその匂いは香水が何かか?
もしかして名字もあるしどっかの国の貴族か?」
魔物が寄ってくるの理由が甘い匂いと言うのも気になるが…
「…臭うのか?俺…」
「ワハハ!気にすんな、悪い意味じゃねーよ。で、カナデ、その黒髪、隠したほうが良いんじゃないか?」
「なんでだ?」
「カナデ、おめーが今まで会った人間で髪が黒い奴、居たか?」
「いや、しっかりとは見ていないからハッキリとは分からないが、少なくとも黒髪は居なかった。何故だ」
王国の軍隊を助けた時、ぱっと見だが兜をつけていない兵士達の髪は皆カラフルだった
「この世界の人間はみんな神様の加護を得て産まれるんだよ。
おれの髪と目は茶色だろ?
これは10人いる属性神の1柱の土神アンティア様の加護を得ているからなんだ。
加護を得た神の属性が髪と目に反映されるって事だな。わかったか?
だから、カナデみたいな髪はあり得ないんだ、この世界じゃな
まるで御伽噺の英雄様だな!取り敢えずフードでも被っておくことを勧めるぜ。
まぁ、隠さなくても一般人には珍しい程度で通じると思うがな。これはおっさんの親切心ってやつだ」
最後は若干投げやりに締められたが
俺はそれを聞きながら黙って考えていた
英雄
聞き覚えがある…
たしか王国の軍隊を助けた時に誰かがそう言っていた気がする。
ローランドのおっさんの言った
俺の髪の色の懸念
確かにそうかもしれない、
これからはローランドのおっさんの言うとおりフードでも被っとくか。
といっても絶対に見られたらダメだって訳でもなさそうだし常に気を張り詰める必要は無いだろうけどな。
「英雄の話って…」
「おお、カナデは他国の貴族だから知らないのか?平民もみんな知ってる話だぞ?」
俺が詳しく話さないからなのか、一瞬訝しげな表情をしたが、直ぐにその深いシワのある泣く子も失禁な相貌を笑みで歪めた
やっぱこのおっさんマジいい人だ
外見と性格と口調のガサツさで人が寄ってこないだけだとおもう
あ、それって全部か。
多分幅広くみればこのおっさんもツンデレになるんだろう
おぇ
まぁそんな事は置いといて、
その後聞いた英雄の話はローランドのおっさんの時折逸れる娼館の可愛い子の話を抜いて纏めればこう言う事になった
英雄譚の御伽噺
その1節
【神話の楽園】
神々の住んでいた楽園に
冥界から溢れ出て来たとされる魔物
その魔物に対抗する為に神々は地上の人に各々で自らの加護を授けた
そして2節【魔物の氾濫】
1人の青年が英雄となり
世に溢れ、人を喰い殺す魔物達を打ち倒し
僅かな生き残りを世界に数カ所ある常夜地帯に押し込めた
最終章3節 【魔物の王】
冥界から溢れた出た人に極めて酷似した魔物の1種であるとされる魔族。
その魔族の国を滅ぼし英雄は王を討った
だが受けた傷が深く英雄は死んでしまい
英雄を愛した美しき王国の姫は酷く悲しみ英雄の後を追ってしまったと言う
これが御伽噺の最後、
実はこれは悲しい話なのだそうだ。
だが3節まで知る人間はあまり多くないと言うのは、やはり子供にはハッピーエンドを聞かせたいと言うやつだろう
それが長年続き、3節は忘れられる事が多いらしい
「まぁ、作り話だって言う奴も多いけどな。まぁカーディリアが出来た当時だから1000年も昔の話だ。
生きてる奴なんて居ないさ、人の賢者も長生きなエルフも500年くらいが限界らしいから証拠なんてねーよ」
俺はローランドのおっさんと暫く話しながら時折囲んでくる魔物を倒しながら進んでいく
「カナデ、おめー…見かけによらずめちゃくちゃつえーなギルドランクはいくつだ?」
俺は特に隠す事でも無いと思いある程度正直に話す事にした
「いや、冒険者じゃないよ?今まではフリーで魔物を倒して来たからね」
「おめーは英雄かっつーの」
「やめろよローランドのおっさん、縁起わるい」
「ワハハ、ちがいねぇ」
そう言いながらなんとなく進む
会って間もないし、年は違うかもしれないけどこのおっさんとは仲良くやれそうだ
隣を歩く、俺より少し高い位置にある汚らしく髭を生やした
おっさんの顔を見て、
とても暖かな気持ちで笑った
【SideOut】
『半人族[lv:23]』 :【剣士】/【戦舞技師】
雪埜 奏
必要経験値/規定経験値:1200/2400
能力:【戦舞技補正:強】【鈍感:中】
【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】
【解析の眼】【弱点解析】【縛りの咆哮】
【野生の本能】【下克上】【全属性魔法】
【魔力量増大:中】【隠密】【暗視】【魅了】
【砂塵の爪甲】【魔法操作:中】【思考加速】
【瞬間移動】【予測の眼】【血分体】【下位従属】
残存Point:[3]
加護:なし
称号:【魂を鎮める者】
経験値600を手に入れました
ご指摘など、感想お待ちしております
時間があれば英雄譚外伝なんかも書きたいですね。
そして今回、肉付けしてみたんですが、
結果はこの通りです泣
どうすればいいでしょう。




