59話【おっさん】
日間ファンタジー BEST100の
14位にタイトルを発見。
そして週間ファンタジー BEST100の
81位にもタイトルを発見。
え?
この作品にそんな評価…
とてもうれしいですが
みにあまりますね。泣
よろしくお願いします。
目が覚めてから21日目の朝
【エスナの地下迷宮】の近くに生えていた木の上で目を覚まし、
食糧を探していると近くの木に巻きつくキウイモドキを発見した。
その果実数個をむしり取りポーチに収納し、たんぱく質のお肉は中で調達する事にする
肉のある魔物が居るかは分からないけどいなかったらキウイモドキで乗り切るとしよう
何故かこの世界で目を覚ましてから燃費が良いのだ。
だが今の実力だと1人でダンジョンに入るのは少し危ないだろうから1階層を中心に探索する事になるだろうし、そこまで奥には行かないだろう。
まぁ、時間があれば2階層も少し見に行こうとは思っているが…
そうして現在、[群爪狼]の群れに囲まれています
何故だろうか、
俺は魔物に好かれやすい体質なのかもしれない…
ネイルウルフは5匹
体長は1m程と小柄で体の色は黒く暗闇だと強そうだが
ダンジョンの中は基本暗闇になる事は無いそうなのでドンマイだな
ネイルウルフのレベルはスキル【解析の眼】を発動し先程確認済みだ
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[群爪狼]lv:10
[解説]
群れで行動するEランクのオオカミの魔物
体表が黒くダンジョンや平原に多く生息する
[補足]5体程度ならEランクの依頼
だが10匹集まるとDランクの依頼として出る
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レベルは俺よりも12低いから十分安全マージンはとっている
ここのダンジョンの1階層は大体このような感じなのかもしれない
冒険者ギルドもありそうだし
なんか夢が広がる気がする
俺は囲まれた弱者のフリをしてギリギリまでネイルウルフ達を引き寄せる
にじり寄るネイルウルフ達
怖がる(フリをする)俺
取り敢えず痺れを切らして飛びかかってきたネイルウルフ5匹を
戦舞技ー【円扇斬り】でズバッと回転切りで切り裂きスライスにする。
円形に囲まれるとこの戦舞技の独壇場なので非常に助かる
そして肉を調達する事に成功。
その後は、さらに奥に進み…たいのだがこのダンジョンの中は入り組みすぎて分かりづらすぎる…
早速迷ってしまった。
それに、あんなに沢山の人が出入りしていたのに未だに1人も合わないのもおかしいだろう
その後も時々出てくる10レベルのゴブリンやネイルウルフを倒しながらダンジョン内を彷徨う
そうして進んでいると遠くで声がする
俺はその声のする方に向かって走り出した
今は取り敢えず他の人に会いたいだ。
これが人恋しいと言うやつか…
暫くすすむと少し開けた場所に出た。
そこはちょうど行き止まりになっていて
勢い余って壁の途中に空いた通路から飛び出しそうになった。
前の世界だったら勢い余って下に落ちていただろう
先程聞こえた声はすぐしたから聞こえる
下を覗くと、この場所は20m程のドーム状になっているようで通路が2つあり周囲には溝がある
俺がいるのはそのドームの上にある崩れた橋の根本の様な場所だ、反対側にも同じく壁の途中に空いた通路が見える。
下を見ると5m程下に人と骨が入り混じっていた
どうやら片方の通路から骨が来ているみたいだ
いや、正確にいうと[骸骨]だろう
スキル【解析の眼】でステータスをみてみる
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[骸骨]lv:7
[解説]
過去に亡くなり白骨化した冒険者の骨がダンジョンによって生み出され魔物として起き上がる
墓地や戦場などでも自然発生する
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ふと、装備の違う骸骨を見つけた
周りのスケルトンよりも上等な装備を身に纏ったスケルトン
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[骸骨騎士]lv:12
[解説]
[骸骨]の上位種
過去に亡くなり白骨化した騎士の骨がダンジョンによって生み出され魔物として起き上がる
墓地や戦場などでも自然発生する
特に戦場が多い
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12体程いる錆びた剣を持ったスケルトンの中に
1体だけ所々凹んだ甲冑を着て盾と大きな剣を持ったスケルトンがいた
アレがスケルトンナイトか…
対する冒険者は1人
ソロだろうか…
30歳くらいの無精髭を生やした茶髪茶目の男で、胸に革鎧をつけていて上から腰あたりまでのローブを羽織っている軽装で手には大剣
バスターソードを持っている
試しにステータスを覗く
今日はステータスばかり覗いている気がする
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人族lv:20]』 :【剣士】【盗人】
ローランド
宿無しのCランク冒険者
冒険者はCランクが1人前
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お、随分レベルが高いな
俺とたいして変わらないレベルの冒険者は初めて見た
冒険者としての1人前と認められるのはCランクか、なるほどいい情報を手にいれたな
それと面白いジョブも持っているようだ
【盗人】多分これは、主にダンジョンや遺跡とかの罠を解除したりする職業なのだろう
一瞬盗賊かと思って魔法で凍らしそうになったけどよく見たら盗人だった
それにこのスキル【解析の眼】は
まだ俺のレベルだと名前とレベルとその人物の情報しか手に入らないみたいだ。
やはりこのスキルもレベルが上がらなければ詳しい情報が分からないのだろうか。
そんな事を考えていたらローランドのおっさんはスケルトンナイトの鋭い斬撃をかわしつつ
危なげに叩きつけるような戦儛技でスケルトンナイトの身体を破壊していた
スケルトンはスケルトンナイトとローランドのおっさんの動きに着いていけなくて時折突っ込んではどっちかの斬撃を受けてとばっちりで死んでいる
そうして5分程上から傍観していると
どうやらローランドのおっさんが最後のスケルトンを倒した様だ
その場に大の字に寝ころがっている
なんか大物になりそうだなこのおっさん
俺は接触を試みるためにローランドのおっさんのいる場所に飛び降りた
おっさんはいきなり眼前に降り立った俺にたいそう驚きすぐに戦闘体制を取ったが
ただの人間だと思ったのかすぐに警戒を弱めた
「やぁ、こんばんは?でいいのかな?ロ…おっさん」
「会っていきなりおっさん呼ばわりかよ!随分と失礼な坊主だな…まぁ、そうだな今外は夜だろうな。」
ローランドのおっさんはバスターソードを背中に戻し地面にあぐらをかいた
「で?坊主、おめーはソロか?なんなら少し一緒に狩らねえか?」
「坊主じゃない、俺はカナデ、カナデ・ユキノだ。おっさん」
「すまんすまん、それにしても珍しい名前だな…それとおれの名前はローランドだ」
「知ってるよ。ローランドのおっさん」
「…よく分からん奴だなおめーは、悪い奴じゃなさそうだが」
このおっさん、話してみればガサツだけど悪い人じゃなさそうだし
外の情報も手に入れたかったため話しがてらダンジョンをめぐる事にした
【SideOut】
『半人族[lv:23]』 :【剣士】/【戦舞技師】
雪埜 奏
取得経験値/必要経験値:600/2400
能力:【戦舞技補正:強】【鈍感:中】
【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】
【解析の眼】【弱点解析】【縛りの咆哮】
【野生の本能】【下克上】【全属性魔法】
【魔力量増大:中】【隠密】【暗視】【魅了】
【砂塵の爪甲】【魔法操作:中】【思考加速】
【瞬間移動】【予測の眼】【血分体】【下位従属】
残存Point:[3]
加護:なし
称号:【魂を鎮める者】
経験値800を手に入れました
※規定経験値を超えました。
Levelupします。
必要経験値がresetされます。
1Point獲得
新ヒロインでしたーうそですすみません
それと経験値の表示の所を変えました。




