54話
久しぶりにみじかいです
いままで長いのが多かったのでその反動かもしれません
すみませんうそです
よろしくお願いします。
【アイゼントSide】
それにしてもあの者、今兵士達のの間で騒がれる
【黒髪の英雄】…
誰がそう呼んだかは知らないがそう呼ばれている
冒険者にも口止めしといた方が良かったか…
だがギルドで独立している冒険者に箝口令など聞かないだろうし、民衆に広まるのは時間の問題か…
我の名はアイゼント・ノイン・トリステイン
トリステイン王国の王位継承権は第2位
将来は第一王子のロレンド・ノルン・トリステインの元で新国王体制になった時にロレンドの補佐をするのだ!
その為にこの前も準災害級Sランクの魔物砂塵鳥爪獣を討伐しに行く為に編成された討伐隊の総指揮官をやっていたのだ
その戦いでは随分と戦死者を出してしまったが
王国の歴史上でダストファングバードを討伐に向かった軍の中では被害の軽い戦いだったそうだ
実際に討伐にこぎつけたのは我が代が始めてだそうだし、尊い犠牲の上、これは快挙なのだろう
だが問題なのは我が軍が戦ったダストファングバードを倒したのは今話題になっている【黒髪の英雄】なのだ
だれか?だって?知らないに決まてるじゃないか
礼を言おうとしたら【深淵の密林】に入っていったんだから
それにしてもあの顔は魔性だな
男の我でも一瞬見惚れてしまった
…ゴホン…
もちろん我は婦女子の方がが好きだが
あの顔であればそこらの村娘など直ぐに落ちるであろうな
それに、あの森は出てくる魔物のランクこそ相当奥に行かない限りE〜Dレベルだが
言い換えれば【迷いの大森林】の近く
【深淵の密林】の奥に行けばBかCランクの魔物がいる
黒髪の英雄の消えた【深淵の密林】の場所は一際
常夜地帯の【迷いの大森林】に近い為に立ち入りがとても困難な場所なのだ
追いかけたくても追いかけられなかった
まさにその時疲労の限界だった我が軍に追いかけるなど到底無理な話だった
しかもあの魔力
幻想的な風景のせいで気がつかない者が殆どだったが
凄まじい魔力だった
多分あのダストファングバードを凍らせた魔法
上位氷弾
1発なんて物ではない
確実に2発、それも同時に放った場合しかありえないだろう
今、上位氷弾は1発しか撃てる者は居ないとされる
だが、実際にあの者は2発撃った
他に人がいるとはおもえなかった
我が国に歯向かえば確実に脅威となる
どうにかして味方に引き込めないだろうか
王国から冒険者ギルドに依頼でもだすか?
【黒髪の英雄】を探してくれ
バカか我は
既に一部の民や商人の間には黒髪の事は知らないだろうが英雄が現れた事は広まっている
王国が軍を助けてくれた英雄の居場所すら知らない
笑い物では済まないだろう
まぁ時が経てば分かるか
せいぜい早く
再び姿を見せてくれたまえ
【黒髪の英雄】よ…
【SideOut】
これより数日後、
黒髪の英雄ことカナデに酷似した人物と接触したとされる王国の兵の情報がアイゼントの目に止まる
場所はロヴィスキィ村近辺の【深淵の密林】




