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Soul-Move -新章開始-  作者: 癒柚 礼香
【深淵の密林】
27/145

49話

長いですが稚拙です泣





よろしくお願いします。









隠密(スパイ)】を発動


俺の気配は木を飛び降りるに連れて薄くなり


着地と同時に消えた


このスキルはかなりの達人でないと看破できないだろう


俺は【体力補正:強】をフルに使い集落の柵を飛び越え木でできた粗末な家々の合間を疾走する


この集落は大きい


ゴブリンは全部で200は居るだろう


すれ違うゴブリン


その全ての頸動脈を的確に切り裂いていく


だがスキル【隠密(スパイ)】のデメリットがある


隠密(スパイ)】を使用中の攻撃力が下がるのだ


だからそれを補うためにスキル【弱点解析ウィクネス・アナライズ】を併用し弱点である


首、心臓、額を的確に


突き


薙ぐ


剣が血を吸い赤く染まる


まるで生きているようだ


レッドゴブリンが出てきた


「二…ニンゲン…ゴロセッ!!」


その声と同時に周囲のゴブリンが駆け出す


全てのゴブリンの武器がやや錆び付いたシミターで統一されている


手練れの様だ


それにレッドゴブリンはやや拙いがしっかりと人間の言葉を喋った


人型の魔物はレベルや種族が上がると喋れるようになるのだろうか


そんな思考をすみに追いやり戦闘に集中する


剣の刃にに左手を添える


そして回転斬りをしようとする瞬間


懐かしい感覚


頭の中に文字が浮かび上がる


(戦舞技ー【円扇斬り(エンセンギリ)】)


久しぶりに新しい戦舞技が頭に刻まれる


それを口に馴染ませるようにゆっくりと発動させる


「【円扇斬り(エンセンギリ)】…ッ」


左手を添えた剣が閃光を纏い瞬く


そのまま軸足を中心に回転し青い閃光は尾を引きながら円を描く


まるで戦場を舞う蝶のように優雅に


その剣が当たれば肉が飛び


血霧が舞い、彩りを添える


近寄ったゴブリンは全て


剣に当たったシミターが砕け散り


青い線上にあった首がずり落ちた…


そしてその奥にいたレッドゴブリンの腹に一筋の血が滲む


流石に距離が離れていたので殺しきれなかった


直ぐに接近し心臓を一突きにする


(な…なんて威力だ…)


周りに人が居たならばその幻想的で残酷な舞いに陶酔し


一筆しただろう



血と肉と踊り舞う黒髪の半人


その者は見目麗しい青年


赤い霧を斬り裂き


敵を薙ぐ


赤い肉を突き刺し


敵を突く


黒髪は舞う血がしたたり


敵でさえ陶酔する


最後にその者立つ隣に生者は居ない


ただ目の前の鬼を裁くのみ



みたいな。




気がつけばあたりは血の海


俺の正面に立つのは巨大な筋肉を纏った鬼


[混沌青鬼](ブルーゴブリン)lv:23だ


左右にはレッドゴブリンが2匹


青い体を覆う鎧は赤く大きなプレートメイル


所々凹んでいるが綺麗な紋章が入っている事から軍人を殺し剥ぎ取ったのだろう


手に持つのは大きなバスターソード


刃こぼれこそしているが錆はなくワザモノだと一目みれば分かる


これも軍人の者だったのだろうか


思考を整理し戦場の空気を吸う


既に【隠密(スパイ)】は解除してある


「ヨクも…ナかマを…ユルさねェェェ!!」


ブルーゴブリンが叫ぶ


レッドゴブリンよりも人間に近い発音の声が聞こえることから実力や知能のたかさが伺える。


左右のレッドゴブリンが迫り、

どちらも手に持つのはブルーゴブリンよりも劣るがワザモノであろうバスターソード


本来の筋力では持てないであろうその重量をゴブリンはレベルと共に上昇する筋力などのステータスで持ち上げ、剣術のスキルで操る


左右のレッドゴブリンが戦舞技を放つ


戦舞技ー【岩砕(ガンサイ)


赤い光の線を引きながらレッドゴブリンが頭上に振り上げたバスターソードが俺の頭上に迫る


左右から迫る剣を受け止めようとした瞬間



(属性戦舞技ー【止剣砂(シケンサ)】)



迷う事無く口に出す


「【止剣砂(シケンサ)】!」


言葉を紡いだ瞬間


手に持つ剣が青く光り砂を纏った


その砂は2匹のレッドゴブリンが振り下ろしたバスターソードを絡め取った


レッドゴブリンが筋力に物を言わせ動かそうとしてもびくともしない


粒子に近い細かな砂はバスターソードにまとわりつき


圧縮され摩擦を起こし微動だにしないのだ。


2匹のレッドゴブリンが唸る


属性戦舞技など始めて聞くが


その疑問は後回しにする


使い慣れた戦舞技を放つ


戦舞技ー【一閃(イッセン)


バスターソードを抑える砂が魔力を失い地に落ちる


拘束を失ったレッドゴブリン達がバランスを崩しよろけている隙を逃すことなく2匹のレッドゴブリンの胴を切り裂く


そしてあたりを血霧が満たす中


耳を塞ぎたくなるような断末魔を響かせレッドゴブリン達は地に伏せた


その後ろに控えるブルーゴブリンの顔が驚愕に染まる


スキル【下克上】は俺のレベルが上がったのかブルーゴブリンにはあまり発動しない

レベルが離れている程効果もあがるのだろう


一瞬だが確かな恐怖に包まれたブルーゴブリンの身体は硬直する


その隙が命取りとなる事をブルーゴブリンは見落としていたが


流石はゴブリンの集落の長


勝ったと慢心した俺の油断を逆手にとった


俺は再び戦舞技を放つ


戦舞技ー【一閃(イッセン)


横から青い閃光を纏った剣線がブルーゴブリンに迫る


ブルーゴブリンの脇腹に吸い込まれる瞬間


その口元が僅かに歪むのを見た


だが剣は技を発動し終えるまで止まらない


否、止まれない


ブルーゴブリンの剣が赤く瞬く


戦舞技ー【跳剣(パリィ)


俺の剣は高速で間合いに飛び込んだブルーゴブリンのバスターソードに弾かれた


(なっ!?まずいっっ!!!)


バスターソードに纏う閃光が消える前に再び強く光りだす


戦舞技ー【一閃(イッセン)


閃光のバスターソードが軌道にのり腹を横一文字に切り裂かんと迫る


スキル【野生の本能ワイルド・インセィティクト】が最大の警鐘を鳴らす


反射的に腹を引っ込め後ろに飛ぶために地を蹴る


腹部から命の源が流れ出していくのが手に取るように分かる


心臓の鼓動と共に流れる量が増えたり減ったりする


その度に腹に痛みが走る


バスターソードはカナデの腹を深くえぐっていた


直ぐにポーチから自作の回復薬(笑)を取り出し飲み干す


甘く爽やかな果物の香りが鼻腔をくすぐる筈だが


あたりを満たす血霧で嗅覚が麻痺している為か味は感じられない


効果は中回復。


それを2本全て飲み干しやっと傷がふさがる


さらに2本立て続けに飲み干しやっと万全に戻るが精神をかなり削られた…


早く木の上で寝たい


いま動きを止めれば永遠に寝れる


そんな悪魔の囁きを最大限無視して剣を構える


俺は僅かにあった慢心を捨て去り


スキル【弱点解析ウィクネス・アナライズ】を発動


胸と額と首が赤く光る


やはり上位種とはいえ弱点は普通のゴブリンと同じか


戦舞技ー【蒼斜一閃(ソウシャイッセン)】を発動


空いた隙を一瞬で埋める


ブルーゴブリンも戦儛技を発動する


戦舞技ー【鋼断剣(コウダンケン)


ブルーゴブリンがバスターソードを正眼に構える縦に振り下ろす


そのバスターソードは文字どうり

鋼すら断つ


斜めの斬線と縦の斬線が交差する


スキル【戦舞技(センブギ)補正:強】の力強さが【剣術補正:強】に上乗せされる


俺の斬撃はブルーゴブリンのバスターソードに入る僅かなヒビを


奇跡的に捉えた


斜めから入る斬撃はブルーゴブリンのバスターソードを砕き


すれ違いざまに肩から胴を袈裟斬りにした


ブルーゴブリンの敗因は


剣を研ぐ事まで頭が回らなかった事だろうか


それと俺が回復薬を持っていた事かもしれない…


背後でブルーゴブリンの地に伏せる音がし


俺は剣についた血を振り払い鞘に戻す


その時


森の反対の方向から咆哮が聞こえた




【SideOut】




半人族(デミヒューマン)[lv:20]』 :【剣士(ソードマン)】/【戦舞技師ダンズ・ワー・トリッグ


雪埜(ユキノ) (カナデ)


必要経験値/規定経験値:0/2100



能力(スキル):【戦舞技(センブギ)補正:強】【鈍感:中】

【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】

解析の眼(アナライズ・アイズ)】【弱点解析ウィクネス・アナライズ】【縛りの咆哮(バインド・ロア)

野生の本能ワイルド・インセィティクト】【下克上】【全属性魔法オール・アトリビュート・マジック

new!【魔力量増大:中】new!【隠密(スパイ)】new!【暗視(ナイトヴィジョン)

new!【魅了(チャーム)

残存Point:[6]

加護:なし


称号:【魂を鎮める者(クロムソウル)



[!]強敵打倒により経験値ボーナスが入ります。



500GET!


経験値10501を手に入れました


※規定経験値を超えました。


6Levelupします。


必要経験値がresetされます。


経験値500吸収

lv:20を超えた為

種族専用スキル解放

種族:半人族(デミヒューマン)


解放スキル【魅了(チャーム)



【魔力量増大:弱】→【魔力量増大:中】



最近あべこべものブームですね

大好物です。


先人の方々の真似ではないですが

私もやって見たいですね。


まぁ、ソウルムーブを読んでくれる読者の方々をないがしろにしたく無いので後回しですが…(・ω・)ノでわ


4/17[修正]

4/26.[修正]カナデSideの表示の削除

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