40話
1話の冒頭部分を僅かに加筆しました。
1文なので5秒で読めるかと。
よろしくお願いします。
そう遠くない未来に人間の住む領域に進出する事が決まったエミリーとの邂逅の翌日
ここで目を覚ましてから17日目
俺は無理をせずにレベルを上げる事にした
無理して体を酷使して体を壊したら本末転倒だからね
現在のレベルは13
レベルが近い魔物を頭の中で探す
同時に戦舞技と魔法は両方とも使い慣れておかねばならないー特に魔法は使えば使う程に魔力量が増えるそうなー為に取り敢えず
今のレベルに1番近い[斧角兎]と[剣角熊]を集中的に倒す事にし、前に遭遇した付近を散策する
その2種類のレベルを越えてしまったら
【迷いの大森林】の入り口辺りを捜索する事にした
まだ森の中に入る事は出来ないだろうレベル的にも、経験からしても
今いる所は[斧角兎]と[剣角熊]の縄張りと思われる【迷いの大森林】のから1Km程手前のポイント
そう、前に遭遇した場所だ
そして歩くこと10分程度だろうか
現在俺の目の前にはlv:13のアックスホーンラビットが2体いる
俺は戦舞技ー【一投刹那】を放つ
アックスホーンラビットの眉間に青い閃光を迸らせた短剣が突き刺さる
残りの1体が動き始める前に
肺に空気を満タンまで溜め込み
ながら胸を張る
スキル【縛りの咆哮】を発動
こればっかりはスキルに頼り適度に声をだす
「GOAAAAAAAAAAA!!!!!!」
するとどういう理屈か
普通に叫んだ筈が自分の耳に聴こえる声は
人間の声帯の限界を遥かに超越した猛獣の咆哮のようだ
魔物になった気分だ、っても俺は半人族だけど
しかも人間と何のハーフかまったく分からない
顔は前の世界と同じなのに種族がおかしい
転移ではなく転生したのだろうか…
ま、いいか
スキル【縛りの咆哮】の補助によって俺の小さな叫びは魔物のような咆哮となって発動しきった
動き出そうとしていた残りの1体が目に驚きの色を滲ませ硬直した
どうやら決まったようだ
俺はアックスホーンラビットを見据え
大きく地を蹴り
その斧の生えた額に向かって
戦舞技ー【刺突】を発動する
青い軌跡を残し額を貫いく
斧の付け根、弛緩した盛り上がる額の筋肉から剣を引き抜き
血が吹き出る前にバックステップでかるく跳躍する
そして次の獲物を探す為
周囲を【魔力探知:中】で索敵
ギリギリ半径15m以内に魔物の反応が1つかかった
この反応に向かって接近し
極力気配を消しながら、木の影に背を付け敵の様子を伺う
ブレードホーンベアーだ…
それも赤いボス級の希少種
レベルを見る為に【解析の眼】を使って見た所俺が遭遇してきた魔物で最高の
[剣角熊]希少種 lv:25だった…
先程ステータスを確認してみたところ
現在の俺のレベルはさっき倒したアックスホーンラビットのお陰で14になっていたが
それでもレベルの差は11
ここで無理をする必要は無いだろう
俺は[剣角熊]希少種 lv:25のいた場所を頭の中の地図に記し
強くなり、いずれ倒しに来る事を誓う
新しい目標ができた事をにホクホク顔になる
だがうっかり気配を現してしまったりするヘマをしたりせずに
しずかにこの場を去った
【SideOut】
『半人族[lv:14]』 :【剣士】/【戦舞技師】
雪埜 奏
必要経験値/規定経験値:499/1500
能力:【戦舞技補正:強】【鈍感:中】
【剣術補正:強】【魔力探知:中】【体力補正:強】
【解析の眼】【弱点解析】【縛りの咆哮】
【野生の本能】【下克上】【全属性魔法】
【魔力量増大:弱】
残存Point:[2]
加護:なし
称号:【魂を鎮める者】
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