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見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第三章 ミシェール
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第七十七話 巡り合う運命

「誰だ…お前…」


「…ちっ…」


そこいたのは、シェイノではなかった。

全くの別人だった。

…まさか…


「お前は…メリュジーヌ…!?」


「…正体がバレたか…流石の直感だな…」


…先ほどまで戦っていたのは一体なんだってんだ…

いや、わかってる、信じたくないんだろう。

そこにいたのは…


「私を見つけるなんて…ね…」


そこにいたのは、元本屋 ノブ子…。

現メリュジーヌだ。


「どういう事だよ…シェイノになりすまして!」


俺は心底激怒していた。

そこにいたのは、あの時俺たちが戦い、俺たちが惨敗して倒せなかったあのメリュジーヌで、

それをこんなにもいとも簡単に捉える事となったからだ。


「…くそ!こんなはずじゃなかった!なんで!なんで!」


「はは…いいじゃないか…私を捉える事ができて…

これで、ロシルくんの命を狙う輩は少なくなった…いいことじゃない」


そうじゃない…いや…そんな…


「メリュジーヌ…協力してくれ」


…俺は何を言っている。

いきなり、そんな事を…


「…どの世界線でも…言うことは同じ…ね」


世界線…?


「あら、3年分の記憶にはその世界線に行き着くことはなかったのかしら?

それとも、都合よく記憶が制御されているのかしらねぇ…」


3年分の記憶の吸収を知っているのか!?

どういう事なんだ…いや、あのメリュジーヌだ。

驚くことはないな…。


「メリュジーヌ…いや、その事はいい、まずは協力するか否かだ」


「答えはyesよ」


こうして、俺とメリュジーヌは協力関係となった。

どうしてこれを引き受けたのかがわからなかったが…。


「ありがとう」


と、俺は答えた。

前に見た夢の影響かもしれないな。


「…記憶の話は後だな…一度拠点に戻ろう」


僕たちは、拠点へ戻ることにした。



「いいのですか、メリュジーヌ様」


そこに二人、男と女がいた。

一人は白いスーツに、一人は黄色のマフラーに、赤いコートをきている。


「ええ、構わないわ…それもまた運命さだめ…メリュジーヌの名を継ぐのは…

この私、ノエル=フォート改め…メリュジーヌ=デ=フォートよ!」



ノエル=フォートのメリュジーヌを継ぐ宣言。

憎むべき相手の名を継ぐノエルの目的とは!?


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