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見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第二章 ガレー
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第四十九話 エクスデータ

「ほう…彼らは門を突破したのか…」


ここは、私自らが行く必要が出てきそうだ…フフフ、楽しませてもらうよ…


--- ガレー 第一隔壁---


「まさか…ガレーって…城…なのか…?」


そう、俺がみたもの、それは…

フォーミル城よりも大きく、そして機械的な城のような作り。

城下町ですら、武装を兼ねた砲台やらなんやらが盛りだくさんなそこは、機械城と言わんばかりのものであった。


「貸してもらうぜ、スピルク!」


俺が叫ぶと、俺の肩あたりから、妙な渦が生まれる。

それは、次元蛇穴とは違い、青い光に包まれている。

そして、そこから鷲に似た鳥類が姿を現す。


「魔術師っていうか、召喚師になってきてる気がするな…俺」


スピルクは、そのまま第一隔壁へと突撃を開始する。

…と、そこへ


「お前が、侵入者か」


血だらけの機甲隊が現れた。


「なんだ、もうボロボロじゃねぇか…そんなんで、俺とたたか」


「遅い」


ドゴォ・・・という大きく鈍い音が響く。

俺の背中に回り込んだそいつが、なんらかの攻撃を、打撃を俺に与えたに違いない。


「ぐはぁっ…くそっ…!」


重い一撃だ。

とてつもく…

まるで鋼鉄をもろに喰らったかのように。

吐き気が襲う。

今にも吐いてしまいそうだ。


(目眩までしやがる…なんだってんだ…)


ぼやける。

目の前に広がるそのモザイクに、

あいつが構えたのを見た。


「やばっ」


「終わりだ」


ジ・・・ジジジジ…。


流れゆく弾幕。

目の前に現れたそいつは…


「だめぇええええええええ!」


シェイノ…だった。


「あ・・・ああ・・・」


視界がぼやける。

段々と、目の前に起こる事が嘘であれと、願うように。

赤き鮮血を、俺は浴びた。

目の前には、胸部を貫かれた少女の亡骸があった。

そして、その先にはあの機甲隊がいる。


「シェイ・・・ノ…!!」


まただ…また、仲間を…。

失う…のか…。


「させるかぁあああああ!”時間閉鎖(タイムウォーカー)"!!!」


時間閉鎖。

俺が歩んだ時間を戻す。

ただ…これは、数秒前しか戻せない。

だが、それだけで十分だ!


目の前に青い光の輪っかができあがる。

それに俺は飛ぶ。


そして、俺はグラムを二つから一つにして、大振りする。


「ここだああああああ!」


そして、俺の前にいた機甲隊を、薙ぎ払う。

後ろには、無傷のシェイノが。

…間に合った!


「はぁ…はぁ…」


「ロシ…ル…?これは…?」


目の前に起きた出来事が信じられないという少女は、先ほど死んだと思われていた。

しかし、こうして生きてる。

よかった。

俺は、シェイノの無事を確認すると、目の前に倒れた機甲隊を凝視する。


(動きを捕え切れない相手にはどうする…!速すぎる相手には…どう対処すればいい…!)


その時、俺は自分のグラムを振るった。

包み込む闇。

しかし、黒い穴が開き、そして大きな掃除機のようになった。

そこから現れる無数の蛇が機甲隊を襲う。


「ケッ、そろそろ本気出しても、いいよな」


「な、なんだ・・・!?」


蛇たちの動きが止まった。

…それどころか、石化を始めた。

これは…?どういうことだ…?


「俺たち、”メリュジーヌ”を相手に、こんな小細工が通じると思ったか、ボーイ?」


「お前まさか…」


そう、機甲隊になって、多少の変貌はあるが…そいつは、アビスパラで出会った、あいつに…

あのメリュジーヌにそっくりだった。


「皆、メリュジーヌの子であり、そしてメリュジーヌである、よって、同じ顔、そうでない者もいてな…そして、そいつらは皆”目”で繋がってる…よくもまあ、弟を殺してくれたもんだよ…」


アビスパラの戦い以来のメリュジーヌとの戦い…どうなる!?

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