表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第一章 フォーミル  オアシス編
51/146

第四十二話 ロード・ウェイ

「ああ、そうか・・・オアシスでの発見は・・・それぐらいか」


「いいんじゃーないすかー?べっつにぃーウチらに関係ないっしょー?オリバー氏~?」


修復完了したフォーミル城には、イネーバ=ルシアス、オリバー=アルティーネが、帰国。

また、ロシル・シフォン・シェイノの帰りを待つノエルとラグナ。

そしてもうひとり・・・。


「イオナの言ってた、凄腕の魔術師がいるって・・・ここかな」


白い服に赤いラインが入ったズボンを履いた赤髪の男。

ロシルが、闇と戦っていた同時間。

その人物はやってきた。


「いやぁ~・・・7年の月日経ったけど、いるよねーつか、いろ」


「侵入者がいると聞いて見たんだがよーまさか、お前とはな・・・マオ」


マオ=リーディス・・・世界を震撼させた男・・・。

どす黒い性格な上に、おそらくはエドワードを除けば最強の輩だ・・・。


「オリバーさん、僕はあなたを傷つけたくはない、僕と共に来ることをオススメするよ」


「何言ってんだ・・・お前はここを抜けた身だ・・・檻に入ってもらう」


怖いねー怖い怖い、とマオは苦笑いする。

マオの能力は・・・


「残念だけど、それはできない・・・僕は、やるべきことがあるからな」


「なら・・・武力行使だ」


オリバーは、不安だったが、決心を固めていた。

己の力では、かなわぬ相手。

その相手の前に立って、少し怯えつつ、オリバーは自分のガトリングガンを構える。


「僕に歯向かうなんてね・・・教えてあげるよ・・・」


と、マオはこちらに、手を広げ、


絶対領域ロードウェイ


と唱えた。



「終わったよ、ガリッツさん」


「ガッハハ!そうか!流石だぁ!」


と、いって俺の背中を思いっきり叩いてくる。

正直言って、痛い。

しかし、その親父っぽさを感じるものに、俺は・・・嬉しさを覚えていた。


「闇は、消えたか?小僧」


「ああ・・・今は、晴れてる」


「んじゃ、大丈夫だな…お前らに伝える事がある・・・ここ、フォーミルから、早く逃げろ」


ガリッツはそう言って、手紙を出した。

それにはこう書かれていた。


---我々、フォーミルは敵の手中に落ちたようだ---


そこだけを見て、俺は判断する。


「ノエルは・・・」


捕まった?あるいは・・・。


「行ってくる」


「待て、ノエルは・・・それを望んでねぇぞ」


「行く」


俺は、頑固なのだろうか、俺は一つそれを言うと、それを実行しようとしているのだ。

頑固以外の何者でもないかのような事。

しかし、今・・・それは必要なことなのだろうと、自分で判断している。

ノエル・・・!助ける!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ