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見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第一章 フォーミル  オアシス編
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第三十五話 擬似

「お、俺はエドワードじゃなくてだなー!」


「問答無用!イネーバ!」


ちょ、ちょっと冗談じゃねぇぞ!

エドワードっつったら・・・ここいらからしたら、敵・・・。

しかも、そのエドワードに間違えられてんのは・・・まずい・・・。


「こ、ここは・・・逃げないと・・・」


頑固過ぎて、話の聞けないガリッツから、俺は逃げるため、ガムシャラに砂漠へ逃げた。

・・・なぜかって・・・。

砂漠の方のが見つかりにくいかと思ったからだ。


「くそ、どうなってやがるんだよ・・・ここはああああああ!」


俺は、どうしてここに来たのかさえ、わからない。

それに、俺がノエルに会った時だって・・・。

え、ちょっと待て・・・俺、いま過去にいるんだよな・・・てことは・・・本物のエドワードも、ノエルも・・・いるってことか。


”エドワードは、ここを攻めた”・・・か。


俺は、砂漠をそのまま直進した。

・・・シフォン、シェイノは、大丈夫だろうか。

だめだ、それよりも俺は自分のことを考えないと・・・あいつらだって、相当強い。

俺は、俺自身すら守れやしないんだ。

人の心配してられっか。


「とりあえず、オアシスを探す・・・か」


俺は、歩き出した。

無限に広がる砂漠の中を。



「ロシルゥウウウウウウウウウウ!」


俺は、手を伸ばす。

しかし、その手はロシルに届く前に届かなくなってしまった。

あいつが・・・消えた・・・。


呪文失敗スペルエラーだ・・・あんまりにも強力すぎて、誤作動を起こしやがった・・・」


とりあえず、俺はシェイノを遠くまで連れて行かないと・・・。

だが・・・ガリッツをどう止める・・・!!!


「まあ・・・やるっきゃねーわなぁ」


「・・・フフ、そうか・・・やはり・・・な」


俺が身構えた中、暴風の中からゆっくりとガリッツが左手を盾にしてゆっくりと歩きつつ、そんなことを呟いた。


「な、なんだ・・・?」


俺は、ガリッツの左腕の目を見ないようにしつつ、そう問う。

その問いに、ガリッツは答えないが、嬉しそうに口元を緩ませ、不気味に微笑んだ。

何なんだ・・・一体・・・。


「Γύρνα πίσω, εδώ Fort Edward」


---戻ってこい、エドワード=フォート---


---過去をこえて---

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