裏第二話 ツィツェル
「さて…まずは、吸血鬼の寝床…ツィツェルを攻めよう」
「ツィツェルとは…また、面白い所を…」
「エドよ、戦力は足りておるのか?」
俺たちの戦力…10万人の兵士と、俺ら4人主力だ。
ツィツェルは、200万人の兵士と、8人主力。
どう考えても兵力が足りない。
「まずいんじゃないか?何か策があるとかか?エド」
「ああ…クェイ」
俺の親友であり、そして戦友だ。
そして、今回の主役…まあ、中心となって働く役になる人物でもある。
クェイは、ほこりのついたゴーグルに、白衣を着て、怪しげな雰囲気を醸し出している。
「クェイ=ガレーだ、よろしく」
「あぁ…あのいたずら小僧か…懐かしいのぉ」
「ククク、まったく…よくもまぁ~・・・」
「それで、リーダー…こいつがどうだって?」
兵士たちは、ただ指示を待っていた。
アルフェグラにいた人の数は限られていた。
30人程度しかいなかった施設の他に、大人も集めて、総攻撃体勢を立てた。
皆、俺を慕い、ついてきた奴らだ。
革命を起こす。それだけでも、この国が活気だってくれることを信じ、俺は彼らに作戦内容を話す。
「まず、第一に…この地図を見てくれ…ここに書かれたエリアA、B、Cが、今後に指示の中心となる位置だ。そして、それらに軍を3万人ずつ置く…ついで、残りの1万人はこのクェイに従ってくれ」
「おいおい、リーダー…こいつ、信用しても「俺は、信じている。仲間を信じられないなら、自分で動いて構わない…勝つためには、クェイの力が必要なんだ」…っく…わぁたよ!あぁくそっ!」
「そうか…クェイ、とりあえず1万をお前に預ける…皆、俺の戦友だ…くれぐれも、守ってやってくれ」
「あぁ、問題ない。私は1000で構わないのだが…」
「戦力不足だ、1万でしか行動を許さない」
「はいはい…」
俺たちの会話は、続く。
長い作戦会議の最中、クェイが信頼できるか否かで、エリアA,B,C地区へ行こうとする面々が後を絶たなかった。
いたずら小僧という異名は、幼いころに、化学兵器を使って、家を全焼。
とかだそうだ。
「とりあえず…戦を始めようか」
「開始は、明日…午後2時よりだ」
-----ツィツェル-----
機械化が進んでいるここは、人造人間というものを製造して、軍を率いている。
軍は、200万人程度で、そのうちの30万人は、人造人間である。
人造人間は、複製させられる。
「シェリープとの連絡は?」
「まだです」
「連盟国著名書を提出してもらわねばならぬのに…」
………。
対ツィツェル戦まで、残り35時間後