表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第五章 仮面侵攻
133/146

第百二十一話 進撃

「さぁて、始まりました!ロー・ジンの大喝采祭り!皆一様に叫んでおります!」


「うぉおお!美しいぞおお!テルマぁ!」


「ええぞ!ええぞ!」


「クヲン様ぁああ!」


人々の轟音が、町中に流れる中、一人の少女がそこでさまよっていた。

と、そこに5人の男がその少女に声をかけた。


「よう、お譲ちゃん!どうしたんだい?迷子かい?」


「なんだったら、俺たちが案内してやるよ~」


「もしくは、俺たちとニャンニャンしようぜ~?」


彼らの目は、どう見たって道案内をするような目ではなかった。

少女は彼らに目をやり


「命が惜しかったら話しかけない方がいいよ、今ボクは機嫌悪いから」


深紅の目、蒼海の目。その二つの色のめもつ少女はそういった。

男たちは身震いし、その少女の肩に手をやろうとした途端、とてつもない熱気が背後を襲った。


「触れれば、こうする」


触れようとした男の背後で、悲鳴が聞こえ、振り返ると一人が全身に青い炎を灯され燃えていた。


「ひぃいい!なんて奴!逃げるぞお前ら!」


響き渡る轟音に彼らの声は溶けていった。

誰一人として聞くことはなく、誰一人として気がつくことがなかった。


「…コトハたちと合流しないと…」


また一人は少女を歩んでいく。

パレードの中を一人で。


(---リ・アルタ---)


そこは、ドルグレの中でも人気は目立たない場所。

だが、それゆえに国の最重要の場所。


「実験はうまくいっているか?」


そこへきたのは、国の代表者 オーヴァル=ドルグレ だった。

辛気臭い雰囲気がその場所を覆っていた。


「ええ・・・もう、最終段階まできました」


中心には剣が刺さっており、研究員がそれを囲んでいる状況。

オーヴァルは、歩みその剣の柄に手を伸ばす。


「オレは剣士だ、それ以上でもそれ以下でもない」


剣を取り、構える。


「魔導師・魔術師の対策のために作り上げた剣…この力を確かめるとしよう」


オーヴァルの耳に、攻撃を仕掛けてきたフォーミルの船が撃沈したとの知らせが届いた。

だが、生死がわからないと聞くとオーヴァルの口元が緩んだ。


「クク、いい…この剣の力を試せる絶好のチャンスだ」


オーヴァルは、青い襷を両腕に巻き、白い袴をしめる。

そしてゆっくりと前進する。


一方その頃…。


(---ガレー島---)


「ゼス、もう良い…我々の敗北だ」


戦いにおいて、その力に絶対的な強さを誇っていたゼスが圧倒的な力によって敗北した。

クェイはそれを理解した。

突如として攻撃を仕掛けてきたニホン軍。

圧倒的な強さで4つの島に攻撃を仕掛け、あっという間に殲滅していく。

ガレーはニホンの物となっていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ