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見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第五章 仮面侵攻
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第百二十話 

(---フォーミル城---)


未だ二人の戦いは続く。

だが、それはほとんど一方的な攻撃だった。


「まるで歯が立たないな…」


ライエンを使い応戦するラグナ。

だが、そのすべての攻撃をマオは絶対領域を使って止める。


「絶対領域の前では、すべてが無力」


「いや、そうでもないさ」


と、止まった攻撃が動き始める。

同時に、ある人物が前に出てきた。


「王よ…弱くなったんじゃねぇか?」


懐かしい風。

ラグナはその風を知っている。


「まさか…エドワード…!?」


白い装束。

そして、暖かく鋭い風を纏う彼こそ、エドワード・フォートその人…!


「チッ、とんだ大物だ…だが、お前はここで仕留める」


「ははは、そりゃあお門違いだ…大物じゃあねぇ…」


マオが一気に距離をつめる。

黒い装束と白い装束。

それぞれが交差し、風と砲弾が交差する。


「下がってろ王…ここはあんたの出ていい幕じゃあない」


と、背にいるラグナに指示をする。

それを追おうとマオが駆け出すが、その先をつむじ風が通る。


「仕留めるのは…”俺”だろ?」


つむじ風を避け、後ろへ回避するマオ。

そのつむじ風は段々とエドワードへと纏い始める。

そして、風の衣を纏ったエドワードは、ニヤリと頬を緩める。


呪文スペルって知ってるか?」


マオの懐に瞬間的に移動したエドワードは、人差し指を立ててマオへと構える。


「風穴開けてやるよ、イールグ・ガンド」


「がっ・・・は・・・!」


と、打たれたマオはそのまま後ろへ倒れていく…が、そこで


「くっ…ここは一旦引かせてもらう」


空間が捻じ曲がり、マオはそこへ引きづられていった。


「逃げた…か、王よ戦況はどうなってる?」


と、マオを見送り、後ろを向いてエドワードはそう尋ねる。

ラグナは


「あ、ああ…わかった」


今の戦況を話した。

エドワードは、それを聞き、すぐに行動に移した。


「さぁて…そんじゃあまあ…行くか…」


(---ドルグレ---)


「くっ…頭が…」


頭が痛む...ここは…ドルグレか…?

体を起こし、先ほどの戦いを思い出して辺りを見回すが、人らしい人がいない。

うーむ…どうやらまた一人らしい...


「とりあえず…進むか」


ドルグレの本拠地へ向かおう。

…ロクロブロンス・・・どこに居やがる。


「ぜってぇぶっとばしてやっからな…!」


こぶしを握り締め、俺はそう誓った。


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