第百十五話 いざ!ドルグレへ!
フォーミル城へ帰還し、ラグナ王に一通りを話すと、
すぐに探索を開始した。
探索は数日掛けて行われたが、情報は得られなかった。
だが、ニホン国が動き出しているという情報を得る事ができた。
少なくとも、今現在ドルグレと敵対しているフォーミルにとって、敵が増える事は避けたい。
それから、俺たち三人はフォーミル国にはもうロクロブロンスはいないのでは?という結論が出た。
故に俺たちは別の国へと出る事にした。
まずは、一番可能性のある国ドルグレからだ。
あの国はこちらと敵対しているし、目的を同じとするようにしているかもしれない。
「さあ、行くぞ」
船に乗った俺たち。
乗員100名を乗せ、俺たちはドルグレへの上陸を目指しフォーミルの陸地を後にした。
--- ドルグレ ---
遊園都市 ロー・ジン。
ドルグレの都市の内、海に面したこの都市は、他国からの来客を集め、
人気を評していた。
しかし、この都市にはある隠された秘密がある。
ただ来客を集めるための都市ではなく、水流を変える事で、船の進入を阻止し、
侵入者を止める罠がそこらかしこに仕掛けられている。
別名 鎖街都市。
その都市に、コトハたちは向かっていた。
「…来たか、ドルグレ」
「宣戦布告されたからにゃ…俺たちゃ、容赦しねぇっぞ!」
「フォーミル王、バンザーイ!我が命、王に!王に名誉を…捧げようぞ!」
「「「おおおお!」」」
喝采。
彼らはまだ知らぬ。
これから始まる国家間の戦争。