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見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第四章 二週目フォーミル
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第百九話 ルアトクアト

「全員、終わったようだな」


と、シフォンの言葉で全員が頷く姿を確認すると、

シフォンはフォーミル城を見る。


「王は、俺たちが守る…この機に乗じて、魔術師の侵攻があると聞いた…

俺はここで奴らを迎撃する、他は各自王宮を守れ」


その言葉を聞き、3人は一斉にバラバラになる。

シフォンはその場で立ち尽くす。

いずれ来るであろう二人の姿を待つために。


「4人がやられたか」


城から離れた所に拠点を築いていたドルグレ軍は、通信でその情報を受け取ったようだ。


「次は、俺が出よう」


と、一人の男が進む。


「へへ、ルアトクアトが久々に見れるとはな…こいつぁ楽しみだぜ」


ルアトクアト…そう、呼ばれた彼の力は、ドルグレ特攻隊のメインでもあるようだった。

男は、一歩一歩進み…そして消えた。


「剣の王よ、ルアトクアトが出るんだ、そちはよいのかのう?」


「問題ないさ、俺が出る時はそれはドルグレの終わりだ」


剣の王、彼の事をそう呼ぶ者たちは尊敬の眼差しであった。

それが、ドルグレの王、バーグ=オンドゥルグ・ドルグレだった。



---フォーミル城内部---


「シェイノ、お客人がそろそろ来るそうだ」


「…」


…また、面倒を押し付けられているわけか…。

はぁ…自分から体を動かせないのは、なんとも嫌ーな気分ね…。


私、シェイノ・チャルはこの暴君、フォーミル王の奴隷としてここにいる。

おそらく、私の持つトライアングルアイズの力を使おうとしているのだろうけれど、

本来の力の四分の一程度しか発動できないから、そこまで大きな事をできないでいる。


「シェイノ、お前の力を見せてくれ」


「いえす、ますた・・・」


抵抗はしてみるが、どうも難しい。

このまま操られ続けるのは…どうも、癇に障るな…

炎の目を持って、私は謁見室から出る。

誰か、私を止めて。



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