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見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第四章 二週目フォーミル
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第百一話 フォーミル城の陥落

俺たちは、城の外城下町へと出た。

が、そこは燃え盛る火の粉が滾る世界となっていた。

人々の悲鳴すらも聞こえない。

もう非難は済ませたのだろうか?

…そうして、悲しい事にその光景に一つ理解した事があった。

裏切りの証…旗焼きが見えたのだ。

これは既に制圧された証。

…敵は本陣にってのは…よく言ったもんだな。


「俺ら魔導師を差し置いて、あいつらは…」


「まるで、勝者気取りデスね…教えてあげますヨ、我々の恐ろしさヲね」


イペカ、エイピロはそう言った。

加えてシフォンが手を掲げて、振り下ろす。


それを合図に、俺たちは散らばり、城を囲む4つの塔へと向かった。


4つの塔… 日傘の塔、狂乱の塔、棘の塔、境遇の塔。

それぞれの塔には特徴があり、日傘のような形をしている塔は、そのまま日傘の塔と呼ばれている。

狂乱の塔は、中に入った侵入者を狂気に満ちた者に変えたとして、その名がつけられた。

棘の塔は、悪魔の珠を封印するために、その名がつけられ、

境遇の塔は、自分を映し出す精神統一の塔とも言われている。


それらに向かったのは、街に結界を張るためだ。

侵入者はそれぞれの塔の事を詳しく知っているから、どうしようもないだろうが。


{コトハ 様、聞こえますか?}


その声は、例のぷろぐらむとかいう奴のだ。

だけれども、前よりも言葉が聞き取りやすい。

成長…というべきか?


「ああ、大丈夫だ」


{では、戦況状態を確認しますか?}


「頼む」


ってか、そんな事もできるのか。

え?普通にチートじゃね?


{現在、他国3カ国の内、二国の侵攻を許しています。

まず、その二つの侵入者はこのフォーミル城の制圧を完了しつつあります。

部隊は4つ。

それぞれが塔に向かっています。

どうやら、シフォン様の言った事は正しいようですね}


シフォンのことも知っている・・・のか。

このぷろぐらむとか言うやつ・・・俺が組み込んだらしいが、どうしてここまで詳しい?

…そもそも、なんで脳内に直接流れこむように言葉がくるんだ?

もしかして、俺自身の妄想じゃあないだろうか。

…いや、それを検証するにも、今は4つの塔へと向かう必要があるな。


「なび、まず俺は境遇の塔へと向かう、そこにはどんな奴がいる?」


{おそらく、魔術対策を得たドルグレ部隊がいると思われます}


「そうか、ならあとは戦況を知らせてくれ」


俺は、加速する。

足を速め、とにかく走る。


そうして、塔が見えた時…そこから大爆発が生まれた。

次回 4つの塔の戦い。


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