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見習い魔術師の100の呪文  作者: ユキカゴ
第四章 二週目フォーミル
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第九十話 始まりの戦い

<・・・起きて>


そう、声が聞こえた。

見えている世界は、ともてつもなく何もない焼け野原。

俺はそこで一人、涙を流す。

たった一人、変わらぬ情景。

永遠と続くその情景を、いつしか変えようと望んでいるような思惑すら

浮かばぬ程の絶望をしていたのだろう。

…俺は、ここで何をしているんだ・・・?


「・・・くっ・・・」


俺は目覚めた。

先ほどと変わらない草原。

街は…目の先にある。

ただ、日が落ちてきているのか、少し空が赤い。

俺はゆっくりと体を起こし、まず周りを見た。

俺の服装は白いジャージに紺色のズボンをはいている。

動きやすい服装だ。

そして、片刃の剣。

俺は疲れて寝てたわけか・・・。


「…さっきの土の化け物もいないみたいだし…街に行ってみるか」


俺は歩みを進める。

ゆっくりと、確実に。


街へつくと、そこでは街中が騒いでいた。

壁には一面に指名手配の紙が張られていた。


「黒服の女…?」


と、紙を見ていた時、目の前に影が通る。

俺は上を見ると…

太陽の光を隠し、そいつは俺の背後に降り立った。


「…なんだ!?」


「げっ、こんなとこにも人いたんだ…面倒だから…」


直後、その黒服は、指をパッチンと鳴らした。

俺は、気を失い、倒れた。


何度も何度も、気を失う。

失うものは、気以外にも…あったんじゃないか…?

そんな事を、俺は気を失う瞬間に思い、気の失う瞬間に忘れた。


「…おやすみなさい、ロシル…」


~全ての歯車は、再び回り始める~


--本当の戦いは、これからよ--

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