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殺意  作者: 柊 翼
9/15

悪魔と天使の契約

そいつに向かっていく俺を止めたのは



紛れもなくあいつ



「彼に手を出さないでくれるかい?」



あいつを殺すのは僕だ



と小さく呟いたのは俺にだけ聞こえた



『…なんで…なんでアンタなんだよ!!坂井さん!!』



目の前に見えるのは茶髪に黒縁眼鏡の



坂井 努巡査



今思えば巡査であそこまで組織の情報が手に入るはずない



はじめから俺はこいつに踊らされてたわけか



「君もバカだよね…俺の思い通りに動いてくれたんだもん」



と坂井



『フン…でも計算が狂った、銀の化身はすでにお前の道具ではなくなっていたと言うこと…そして予想より早く俺が組織の全貌に気づいた事』


と言う



「そう…完璧だった俺の計画はお前らのせいで!!」



と震えながら言う




「君の家族はね、この人が組織のボスかもしれないと言う所まで行き着いた。だから俺が殺したのさ泣きさけぶあいつらを」




と言うそいつに机にあった俺の持ってきたナイフより長いそれを手にした




『てめぇ…それ以上余計な事言ったら殺すぞ』



震える声を飲み込み…出来るだけ小さく言った



「殺す?…弱虫な君がこの僕を殺すだって?っクククク…」



首筋に当たる刃先を見つめながら肩を震わせて笑った




その黒い瞳を見た瞬間なぜこいつはこんなに悲しそうに笑うのだろうと思った




ナイフを首から離し



『お前は…後だ…それよりよく考えたら…俺達の利害は一致していないか?』



と聞く



「そういえばそうだね」




「なにをごちゃごちゃ話している!!さっさと殺せぇ!!」



と言うそいつに



「『俺(僕)が殺すべき相手はこいつじゃない…あんただ!!』」



そいつと同時に言い終わった瞬間



銀の化身が小さく笑った気がした




俺は悪魔と契約を交わした堕天使になった

次回契約を交わした二人はあいつを倒す事が出来るのか!?

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