彼の秘密、俺のカン
主人公はあいつの残した秘密にたどり着く事が出来るのか!?
それから数ヶ月入院生活を余儀なくされたが
その間も刑事さんが少しばかりの情報をくれた
あいつはすぐ近くにいる
そんな妙な確信を抱きながら
退院してしばらくはおじいちゃんの家で暮らす事になった
自分の家の近くだ
ある満月の夜
俺は自分の家に向かった
『あいつは…必ずここに帰ってくる』
なぜか分からないがそんな気がしてならなかった
すると
「やっと…かえってきたの?」
この声は…
あいつだ
『やっぱり…ここでなら会えると思ったんだ…』
月の光に輝く銀色の髪を綺麗だと思ってしまった。
「あまりにも、君が遅いからさ」
と言うそいつ
『ちがうさ…お前は俺の家族が「知ってはならない秘密を知ってしまった」と言った。
俺以外は全員知っていたということは、家の中にその秘密と言う物はあった可能性が高いだが、
警察の捜索ではなにも見つかってはいない…それを聞いたとき思い出したんだよ。
俺の家にはもう一つ部屋があることを…18歳になったら入らせてやると言われ続けて来た。
屋根裏部屋…警察が見つけられなかったのは、普通の屋根裏部屋を捜索したから…その上にもう一つあったんだ、部屋が…』
「へぇ…すごいじゃないか」
と言うそいつに
『ならば、後の答えは簡単だその屋根裏部屋にその秘密があるのだと…お前が俺の家族を殺した真実がそこにあるという事になる』
ここまでは完璧なんだ
「そうさ彼らは、我々にとって最も重要な秘密を知ったんだ。」
月が雲に隠れた瞬間あいつの気配は消えた
『我々?あいつは何かの組織にでも入っているのか?』
ひとまずおじいちゃんの家に帰り
俺の部屋に入る
布団にもぐりこんで考える
秘密の屋根裏に入るにはパスワードが必要だったはず。
昔問いただして聞いたな
(回想)
「ねぇ!!教えてよ!!和兄」
「だめだ…燐騎が18になったら全てがわかるさ」
(回想終了)
それだけ問いただしても教えて貰えなかった
<教えなくても解けるさ>
和兄が言ってたっけ
パスワードは五文字
きちんと文字になるはず
家族の名前とかか?
俺はR
和兄はK
父さんはE
母さんはA
ペットの犬はN
紹介はしてなかったなペットのノン太柴犬だ
事件当時動物病院で健康診断するのに預けていたおかげで生きている。
R・K・E・A・N
入れ替えると…
K…A…R…E…N
KAREN!!
かれん?
人の名前みたいだけど一体なにを意味するのか
それも全部入ったら分かるのか?あの部屋に…
そして俺は眠りに付いた
銀色に輝くあいつを思い出しながら
次回もよろしくお願いします。