番外編2
やっと書けた!!
『銀士、それとって』
「ん…」
「燐騎」
『ん…』
俺達の会話を見ていた芝さんは
「なんか見ない間にずいぶん仲良くなってねぇか?」
と言った
『そうですかね?』
「こう長く居ると言いたい事がわかるんですよ」
俺の腕の怪我は治ったのだが検査やら何やらで結局銀士と同じ病室で一ヶ月が過ぎた
「なんかいいコンビだな」
と言う芝さん
『で、こいつの判決はどうなったんですか?』
と聞く死刑ではないと思うが…
「…懲役5年」
その言葉に
「軽すぎませんか?僕は人を殺したんですよ?」
そう聞いた銀士に
「君の弁護士がね…この子は被害者だって言い張って。証拠書類やら全部突き出してボスの心理を解いたんだよ。その上でこの子を死刑や無期懲役にするつもりかって裁判官に言ったんだよ。」
と言うと
「そんなんですか。」
どこと無くうれしそうな声色に芝さんが続けた
「まぁ、その弁護士に証拠書類を渡したのは燐騎だけどね」
と言う
『ちょ、芝さん余計な事を!!』
「ありがとう、燐騎」
『べ、別に』
そんなやり取りを見て芝さんは笑った
「いい友達ができたな」
「『はい!!』」
と同時に言った
そして数週間後銀士は退院し
芝さんと一緒に行った
「ほんとに、ありがとう燐騎」
『出てきたら、なんか奢ってやるよ』
「そうだね、そのときは僕らは22歳だしね」
『酒でも飲みに行くか?』
「うん」
パトカーに乗っていった
護送車じゃないのはたぶん
芝さんからの心遣いだろう
いつか再び出会う事を信じて
俺はあいつに背を向けて歩いた
『待ってるぜ、銀士たとえ犯罪者でも俺達は親友だ』
その言葉が聞こえたかのように銀士は
「ありがとう」と呟いていた
今度は銀士が出所した時のをかけたらいいなぁと思っております。