全ての終わり…全ての始まり
彼はおもむろに机の上にあったナイフを手にした
「てめぇ…それ以上余計な事言ったら殺すぞ」
ナイフが首筋に当たってることを気にせず
そいつは彼の耳元でこう呟いた
「ふーん…出来るのかい?君みたいな臆病者が…この僕を殺すだって?クク…ククッツ…」
そいつは、満月の中銀色に光る長い髪の毛を風になびかせたながら不敵に笑った
俺はその笑みに背筋を凍らせる事しか出来なかったのだ
事の始まりはわずか一ヶ月前のこと
突然家族が殺された…
「お…や…じ…?…母…さ…ん…兄さん…」
家中が真っ赤に染まり鉄くさい匂いが俺の肺の中に充満した
「うっ…」
吐き気に襲われたとき
月明かりに照らせれた銀色の何かに目を奪われた
「まだいたのか…」
その何かが人だという事を認識する事に時間は掛からなかった
そいつはドコからともかくナイフを取り出す
「悪いけど…死んでもらえない?」
振り上げられたそれを見つめながら
「お前が…やったのか?」
「何を…」
光る漆黒の瞳に俺は恐怖しか感じなかった
「お前が…俺の家族を殺したのかと聞いたんだ!!」
「あぁ…こいつらの事か…こいつらは知ってはならない秘密を知ったんだよ」
そいつがそう言い終えた時
遠くにサイレンが聞こえた
「もう…時間がないね…暇だしゲームをしようか?」
そいつは銀色の髪をなびかせながらそう言った
「僕を…見つけてごらん…」
そういってそいつは俺の目の前から消えた
そいつが消えたと同時に俺の意識は途切れた…
主人公の名前は次項で分かります。




