【喋る青サギ】
◆◆ 2023年7月23日追記 ◆◆
すみません。本文中、記憶違いして書いている箇所がありますご注意下さい。
※主人公マヒトの漢字を「真人」と本文に記載しましたが、正しくは「眞人」です。
※「「青い」だけに「赤い」嘘が吐けなかったのかもしれませんね(笑)」なんて冗談を本文に書きましたが、青サギはちゃんと嘘も言ってると思います。
※「青サギは嘘を「生きるための知恵」だと言います。」と、本文に書きましたが、生きるための知恵だと言ったのは「嘘」についてではありませんでした。はっきり思い出せませんが、「嘘」とか「ずるさ」とかそういった感じのマイナスイメージの言葉です。
青サギは嘘つきの詐欺師です。
鳥のサギと詐欺師のサギを引っ掛けているのだと思います。
青サギは死んだお母さんに会わせるからと嘘を吐き、真人を不思議な塔へ誘います。
塔へ行った真人が青サギに引き合わされたのは、触るとデロリと溶け、崩れてしまう作り物の母の姿でした。
しかし、青サギに案内されて「母の代わりの女性」を探しに、塔の下の別世界に向かった真人は、そこでヒミという火を操る少女に出会います。その少女こそ、若かりし頃のお母さんでした。
奇しくも青サギの言葉通り、不思議な塔に行くことで死んだはずのお母さんに会うことが出来たのです。
青サギは映画の序盤で「死体を見たわけじゃないんだろう?」「お前の母君は生きている」などといいますが、不思議な塔の中で、真人は生きているお母さんに本当に出会えたのです。
「真っ赤な嘘」だと思っていた青サギの言葉は本当でした。
「青い」だけに「赤い」嘘が吐けなかったのかもしれませんね(笑)
言葉の一言一句を覚えている訳じゃないので、不確かで申し訳ないですが、青サギは嘘を「生きるための知恵」だと言います。
生きていくためには嘘をつくこともある。
人を騙すこともある。
人に非難されることもある。
人に嫌悪されるような言動をすることもある。
そういう象徴として登場する青サギが、真人と関わっていく中で、弱みを握られ(風切りの七番)、喧嘩をし、欠けた部分を補われ(くちばしの穴)、彼を助け、踏みつけられ、それでも歩みを共にし、互いに友として認め合うまでになる。
そういう、人生における人と人との関わりがとても尊いものだとそう感じました。
いつか死ぬまでの、これからの人生に思いを馳せた時、あなたはともに時代を過ごす家族や友人、知人や他人と、どのように関わって生きていきたいですか?