表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/92

第四十話 やっと戻って来れた!


※ ※ ※ ※ ※


 学園へ戻ると、公爵家と王家、男爵家の馬車が門の前で待機していた。遠方の為、いつもは学園の寮で生活されているマーガレット様も、今回ばかりはご両親も心配され迎えに来られたのだろう。


 「お嬢様!よくご無事で……!お帰りなさいませ!」


 「……私はもう気が気ではなかったです……。」


 目に涙を溜めた侍女のアンと御者、護衛二名が出迎えてくれた。私も身内の姿を見ると安堵し、思わず抱きつき涙した。


 「さぁ、公爵様も奥様もお待ちです!早く帰りましょう!」


 そそくさと馬車へ入れられ、皆への挨拶も儘ならぬまま、出発した。


 馬車の中でメイと喋っていると、私を呼ぶ声が聞こえてきた。窓を開けると、騎士様達が馬を走らせ見送って下さっていた。馬車と並走しながらヘンリー様が「またお会いしましょう!お元気で!」と笑顔で言われ、ノア様は「必ず学園へ行くから、待っていて!」と言われていた。……学園へ来られるのかしら……!?もう会えないのは寂しいから、是非来て頂きたいわ!


 騎士様達と別れた後、


 「お嬢様、あのキラキラしい騎士様達と登山されていたのですか?」


 と、メイがにやにやしながら聞いてきた。


 「……そうよ。」


 顔が熱い!何焦ってるんだろ……私!


 「あの様なイケメンに囲まれて……。お嬢様、かなり楽しんでおられましたね?心配して損したかもしれません。」


 メイは始終にやにやしている。


 「………そんなことないわ!?大変だったのよ?!」


 「……さぁ、どうでしょう……?」


 ……もう!メイったら!!


 


 帰宅すると両親が玄関で待っていて、私の姿を見るなり飛び付いて来られた。母はおんおん声を出して泣いており、父も少し涙ぐんでおられた。


 ……無事に帰って来られて良かった……。


 疲れ切っていた私は湯浴みを済ませると、すぐにベッドに横になった。そしてそのまま深い眠りについた。


 「あー気持ちいい!やっぱり家がいいわぁ!」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ