第9話 黒騎士VS問馬
...ルモンドラント 町...
町を見渡すとそこには家の中から女子供を引きづり出そうとしている騎士の姿や妻の前で夫の首を刎ねて見せしめにする姿など多くの残虐な行為が見られた。
そのまま先に進むとそこには総騎士団長と黒騎士がいた。
総騎士団長の顔を見ると左目と右腕から大量の血が流れており、左手には大量の血がついた剣があった。
黒騎士の剣には少量の血が付着していたが顔まではしっかりと見ることができなかった。
「お前は何故戦う?」
総騎士団長は黒騎士に問う。
黒騎士は総騎士団長の問いにこう答えた。
「私に戦う意味入らん。我が主が望んでいるから剣をとる。ただそれだけだ。」
と言った。
「ではお前の最期の望みを言え」
と剣を持ち総騎士団長に聞いた。
「...俺の望みは俺以外をこれ以上殺さないでくれ。」
「わかった。黒騎士の名のもと約束しよう。」
そう言い剣を勢いよく振りかぶり総騎士団長の首元を斬りかかる直前「待った~」
と大きな声で問馬が言った。
そして黒騎士のもとに近付き「俺と1対1で決闘しろ~」と黒騎士に放った。
黒騎士は笑いながら「いいだろう。貴様が負けたらどうするんだ?」
「何だってしてやる。もし俺が勝ったらすぐ兵を率いて引きあげろ。」
そう言うと黒騎士が「では今日の夕暮れ時にここに来い。」
と言いその場を去った。
...夕暮れ時 町...
辿り着くとそこにはたくさんの人がいた。
指定されたリング内に入ると「ではルールを説明するどちらが死んだ場合戦闘不能だと判断した場合場外になった場合失格とする。なお魔法・武器の使用はOK」
お互いの準備ができたと同時に始まりの合図が鳴った。
最初に相手の火魔法が問馬に向けて放たれた。
それを剣で横になぎ払った。