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未来世界  作者: tai
1/1

〜夢を見た〜

初投稿です。

登場人物


主人公

信 特徴:黒髪ショートのごく普通な高校生


ヒロイン

凛 特徴:主人公の幼馴染、黒髪のストレートで主人公のことを信くんと呼ぶ

朱音 特徴:一学年下の後輩、赤髪のツインテで主人公のことを先輩と呼ぶ

アイリ 特徴:金髪ロングの魔術師、金髪のストレートで主人公のことを信くんと呼ぶ




 夢を見た。

 その夢はとてもシンプルで、家からすぐ近くの高校に向かい、教室に着くと1時間目の数学の教科書を捲っていた。ただそれだけの夢だった──────


 ブーン...ブーン...

 枕の近くに置いてあるスマホからアラームの音が聞こえる。少しうるさいのでスマホを手に取りアラームを消して布団を被った。


 母「信ー!朝よ起きなさーい!」


 母親の声が家中に響き渡る。


 信「はーい!起きてるよー!」


 母親の声は少しではなく、かなり大きいので適当に応えて「起きている」と宣言してからまた布団を被る。


 だが、わざわざ自分のことを起こしてくれた母親のことを思うと多少の罪悪感が残るので、重たい瞼を開きながら身体をゆっくり起こす。


 信「おはよ。」

 母「おはよう、朝食が出来てるわよ。」


 リビングに着くと1枚のトーストと牛乳が置いてあった。即座に朝食を済ませると、洗面台に向かい歯を磨きながら寝癖を直し、自室に戻ると制服に着替え、すぐに足元にある教科書の入ったリュックを背負うと、もう一度寝癖を確認してから走って学校に向かった。


 凛「信くんおはよー!」

 信「おはよ、凛。」


 学校に到着し、自分の席に座ると隣の席に座っている幼馴染の凛に声をかけられる。

  凛の長い黒髪は、いつもと同じようにとても綺麗に見える。


 信「今日の1時間目なんだっけ?」

 凛「1時間目は数学だよー。」

 信「数学...?ありがと。」



 若干の違和感を抱えながら教科書を取り出すと、リュックを机の横にかける。


 凛「どうしたの?寝不足?またゲームとかで夜更かししたんでしょ!」

 信「ぐ、何故バレた...。」

 凛「もー!!信くんちゃんと睡眠とってよね!!」

 

 朝のHRが始まるので凛との話を終えると教科書を机の中に入れ、凛に向けられていた身体を正すために席に座り直す。

 キーンコーンカーンコーン──────


 担任「みんなおはよう!!」


 まだ学校に到着していない生徒への遅刻の知らせを告げる鐘の音とほぼ同時に担任の挨拶の声が聞こえる。


 朝のHRが始まったが、昨晩徹夜でゲームをしていたのが原因でとても眠くなり瞼を閉じる。


 とても変な夢を見た。

 放課後、一学年下の可愛い後輩に体育館裏に呼び出される。そして俺は体育館裏で後輩を待っていると、そこに来たのは────────


 信「うっ...。」


 目が覚めると朝のHRは終わっており、数学が始まっていた。俺は急いで数学の教科書を取り出すと静かに授業を受けた。



 ──────昼食前──────



 リュックに入っていた弁当を取り出し、ついさっき買った飲み物を机に置いた。


 ??「せーんぱい!」

 信「朱音?どうした?」


 一つ学年が下の後輩である朱音が教室の扉から顔を出して俺を呼んできた。朱音の紅く染まった紅葉のようなツインテールが揺れる。


 朱音「信先輩!今日の放課後暇ですか...?」

 信「ん?」


 少し聞こえにくいので教室の扉の方へ向かった。


 信「今日の放課後?」

 朱音「はい!」

 信「朱音ちょっと待ってね。」


 朱音が無言で頷く。


 信「凛!今日の放課後部活あるっけ?」

 凛「今日は無いよー!」


 教室の扉から真反対にある窓の近くで、複数のクラスの女子と話していた同じ弓道部の凛に尋ねる。


 信「朱音、今日は部活ないみたいだったよ。」

 朱音「むぅ...。」


 朱音が拗ねた。


 信「何故に拗ねておられるのですか?朱音さん。」

 朱音「拗ねてないです!言いたいことがあるので放課後体育館裏に来てくださいね!」

 信「お、おう。」


 朱音が少しキレ気味で自分の教室に戻って行った。


 信「なんであいつキレてるんだよ...。」

  凛「それは信くんが悪いと思うけどなー。」

  信「え、なんで?俺?」


 俺は疑問を抱きながら自分の席に戻ると、机に置いておいた弁当を食べ始めた。



 ──────放課後──────



 凛「のーぶくん!今日一緒に帰る?」

 信「今日は用事があるから先帰っててよ。」

 凛「信くんが部活ない日に学校に残るなんて珍しいね。」

 

  この高校の弓道部は基本的に休みがなく、部活が中止、又は、休みの日はゲームをする為に普段は速攻家に帰っていた。


 信「そう?かな...。」

 凛「うん!じゃぁ今日は私先に帰ってるね!」

 信「ごめんな。」

 凛「大丈夫だよ!じゃぁね!」


 凛が少し悲しそうな顔をしていた気がしたが、俺は構わず体育館裏に向かった。



 ──────体育館裏──────



 信「朱音のやつ遅いなー。」

 信「そういえば朝のHRでも今と似たような夢を見たな...あんまり覚えてないけど。」


 若干の違和感を感じながら朱音を待つ。


 タッタッタッタッ──────


 こっちに近づく足音が聴こえる。


 信「朱音?」


 体育館裏に人が居る所を見たことがないので、ここに来るの人は俺を呼び出した本人である朱音しかいないと確信して、少し足音の方に近づいてみる。


 信「朱音...やっとき.......?!」


 そこに居たのは約3mくらい背がある角の生えた人形の化け物だった。


 化け物「ニン...ゲン...」

 信「うわぁぁぁぁ!!!!」


 今まで出したことのないと思う程の大きな声で叫んだ。


 信「だ、誰だよお前!!」

 化け物「オレガ...ミエルノカ...?」

 信「見える?訳の分からないこと........ぅ!!」


 二本の角こ生えた化け物は俺の胸ぐらを握ると、化け物の頭上よりも高い所へ持ち上げられた。


 信「や、辞めろ...放せ!!」


 必死にもがくが化け物の握力はあまりにも強く、抵抗するだけ体力が無駄に消費されるだけだと確信した。


 化け物「キサマ...オレガミエルノカ...サテハ.....ウィザードダナ...」

 信「ウィザード?なんだよそれ、てか放せよ!!」

 化け物「ウィザード...コロス...ゼッタイ...ユルサナイ...」

 信「こ、殺す?!」


「ウィザード、殺す。」確かに化け物はそう言っていた。

 そして殺すとゆう言葉を耳にした俺は逃げなければならないと、反射的に感じた。


 信「た、助け.....助けて!!!」


 力一杯叫んだ。これ以上ないくらいに。


 化け物「ノガサ...ナイ...」

 信「うぅ.....」


 化け物が胸ぐらを離すと同時に今度は首を絞め上げられた。


 信「うぁぁぁぁぁ.............」


 少しずつ声は出せなくなり、《死ぬ》そう思った。

 今まで生きてきた中で初めて《死ぬ》と思った。


  (ここで俺は死ぬのか...)

 

  諦めと同時に、全身の力が足の指先から抜けていくのが分かる。


  (死ぬ...?死ぬのか俺は...?死にたくない。)


  (まだ、死にたくない!!)


 そして心の中でこう願った。


 《たす...けて.....誰か...誰か助けて!!》


 すると、空にかかっていた雲から明るい光が、角の生えた化け物に向かって直線上に差し込む。


 化け物「ナンダ...コノ...ヒカリ...」

 信「うっ...ごほっごほっ」


 化け物が手を離した。それと同時に光の中から、明るい金色の長髪が揺れている綺麗な肌をした女の子が現れる。


 少女「鬼よ...消えなさい...」

 化け物「ウィザード...」


 少女は胸元に手を当てると、何やら聞き慣れない言葉を唱えた。


  少女「接続(リンク)


  すると少女の胸元からは光り輝く直剣が現れる。


  少女「鬼よ、去りなさい。」

 化け物「グァァァァァァァァァ」


 光り輝く直剣で切り伏せられた鬼と呼ばれる化け物は黒い灰のようになり、散った。


 信「助けて...くれた...?」


 動揺を隠せないまま地面に座り込んでいると、金髪の少女が近づいてくる。


 少女「私は助けてなどいませんよ?貴方が生きたいと願ったからです。」

 信「俺が生きたいと願ったから...??」

 少女「はい。私達魔術師(ウィザード)は人の意志を探知できます。」

 信「意志を探知?」

 少女「はい。貴方の生きたいと願う強い意志が貴方を救ったのです。感謝は私ではなく、自分のその意志の強さに...」

 信「は、はい。よく分からないけど俺!ありがとう!」

  本当に何も分かっていないが、少女の言うとうりに自分へ感謝してみる。


 少女「はい。それが正しいのです。」


 話の展開が早すぎて読めないので、取り敢えず情報を手に入れることに専念する。


 信「他にも聞きたいことが沢山あるのですが、いいですか?」

 少女「はい。貴方には聞く権利があります。」


 この後沢山のことを聞いた。

 俺を襲った化け物は鬼と呼ばれる魔物の一種。2本の角が特徴で、今回の鬼はあまり位が高く、弱っていたのはかなり幸運で、通常の鬼なら瞬殺ものだったらしい。


 そしてその鬼から助けてくれた少女は魔術師(ウィザード)と呼ばれる魔法を使うクラスで、いわゆる魔法使いだという。

 あと俺を体育館裏に呼び出した朱音は鬼に襲われたらしく、命に別条はないが少し傷が深いので当分入院らしい。


 少女「まだ、名乗っていませんでしたね。私の名はアイリ。貴方は...?」

 信「アイリさん...?俺の名前は信。本当に助けてくれてありがとう。」

 輝「私のことはアイリでいいですよ、信くん。」

 信「分かったよ、宜しくアイリ!」


 ──────続く──────











初投稿でバリ初心者なのでアドバイスなど貰えたら嬉しいです。


未来世界では主人公が夢を見るとそれが現実で起きるとゆう正夢を中心に書きました。


著者である僕はよく正夢を見ます。どの正夢も不思議ととてもどうでもいいことばかりです。

なのでこの小説では重要な正夢が沢山出てくるので夢でネタバレをすることになる未来世界。


評判が良さそうだったら続けます。

評判が悪くても続けます。

そもそも誰も見てなさそうだと辞めるかもしれないです( 'ω')←


最後にここまで読んでくれてありがとうございます。評価やアドバイスなどをしてもらえると嬉しいです。

(*´∇`)ノ ではでは~

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