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引きこもり歴300年、異世界で終止符を打ちますっ!  作者: グリルマグル
第ニ章 降臨した神、地獄の鬼を倒す
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04 ◆ 降臨した神、正式に師匠になる



なんやかんやで街についた男爵家一行は領主館の前にいた


門の前まで来た所でいかにも執事と言う感じの男がかけて来た



「エルドラン様!ご無事でしたか!」


「ええ!師匠のおかげです」


「師匠?そちらの変わった服装の方は?」


変わった服装?何処にいるんだ?

キョロキョロ


『お前だよ!他に誰がいるんだよ!!!!』

by ナレーション


「あ、おれか!」


「この人が師匠です」


「ほう……見てみm「「「「「やめろ!見るナァァァ!」」」」え?何故」


「鑑定されるとカウンターが発動して体に火がつくぞ」


「なんと!恐ろしい」


「わかったらやめろ」


「わかり……ませんから〈鑑定〉!!くっはっはっはっ!見てやる!しかもこの服は耐火の服なn……ギャぁぁぁぁぁぁァァァァァァア!!!!寒いィァァ!火がついてんのにザムィィァァ!助けて助けて!許して神様ァァァァァァア」


「ふん、神だから許してやる。仏の顔は三度までだが、おれは生憎一度までなのでな!おれの懐は海の様に広いのでな」


なんと懐の薄さ、海の様に広いく、水たまりの様に薄いのであろう




「エルドラン、生きている人に火を放つのはダメだぞ」


「師匠すみませんでした。それとエルドランだと長いのでエルとお呼び下さい」


「わかった、エル。次から放火をするときは許可を取れ」


「あんたも放ったじゃねぇか …(ボソッ」

「あ”?」


「「ひいぃぃ」」





凍死しかけた執事にまたもや火魔法を放った鬼畜貴族(エルドラン)に説教し、執事を妖術で回復させたアマミは、領主、つまりエルドランの父と面会していた



「エルドランの救出感謝する」


「いえいえ」


「ふむ、報酬は…ーードシッ!


金貨300枚だ」


「あ、ありがとうございます」


「ち、父上!お待ち下さい!」


「なんだね?」


「彼を家庭教師として雇いたいと思っているのですが?」


「馬鹿いうな!こんな凄そうなお方をお前のような無能者に教えてくれる訳なかろう!

騎士達から聞いた話では神族でレベル300越えらしいじゃないか!」


「あ、大丈夫ですよ!むしろ弱い方が育てがいがありますので!あともう弟子にしましたし」


「師匠まで弱いとか言わないでください……」


いや、だって本当じゃないか


「ほう!ならばお願いしよう!」





◇◆



そんな感じで見事正式に家庭教師となったアマミは、エルドランと授業をしていた


「師匠、なんで算数なんか」

「お前が馬鹿だからだ」


異世界の数学レベルが極端に低く、ほとんどの人々が足し算と引き算しかわからなかった

アマミは一応学問の神でもある為、掛け算、割り算を叩き込んでいた


この世界の言語はギリシャ文字とアラビア文字を合わせた様な文字であったが神族の固有スキルである言語理解【全】により難なく教えることに成功していた



「なんですか!この計算は!こんなの学者レベルです」


「大丈夫だ、1ヶ月後には鼻歌を歌いながら計算できるぞ」


彼が計算をしている間、本棚にあった魔法書を読みながら待っていた


「ふむふむ、魔法とはこういうことなのか」

「師匠……なに読んでるんすか」


「魔法書」


「そうだけど!そうじゃなくて!なんで今読んでるんすか!!!!」


「計算が遅いからだ」







魔法とは、自身の持つ魔力を溶媒にし、大気中の魔素を利用し起こす現象である


呪文を唱えることで現象を起こす方法

魔素で大気中に回路を作り現象を起こす方法

イメージを用いて現象を起こす方法


主にこの三つである


まず最初の呪文を唱える方法だが、2600年ほど前、大賢者ライングースが作ったとされており、呪文を唱えることにより回路が構築され、呪文の文章からイメージを固めることができ、だれでも魔法が使える様になった

例えば、ファイアボールの呪文をあげてみよう


【魔よ我に集え、我らに力を与えん、大いなる火よ敵を打ち砕かん《ファイアボール》】


①”魔よ我に集え”この部分で、大気中の魔素を体に一時的に集めている

②”我らに力を与えん”この部分で手に体内と大気中の魔素が集まりだす

③”大いなる火よ敵を打ち砕かん”この部分で手に集まった魔力を”大いなる火”というイメージを用いて火に変化

”敵を打ち砕かん”の部分で相手に飛ばすイメージを得る

④そして、《ファイアボール》にて、敵に向かって火の球を飛ばす魔法を使用できる

大賢者により、誰でもできる様に調整されたこの魔法は、大きさや、速さを変えるとこができないため一般人以外には人気のない方法である




次の魔素で回路を作る方法である

これは最も古くからある魔法を使う方法であり、魔法文字と、理解できる言語を使い現象を細かく設定することで使うことができる

大気中に書いた円の中心に魔法の威力や、大きさ、属性を表す魔法文字を組み込み、周りに理解可能な言語で詳しい現象、原理を書き込むことにより魔法を使うことができるという方法である

これを魔法陣という

魔法陣には平面魔法陣と積層魔法陣、立体魔法陣があり

平面魔法陣では基礎的な魔法を使用する為

積層魔法陣では基礎と応用を合わせてた大魔法使用する為

立体魔法陣では少量の魔力で大魔法を使用する為に使う

ちなみに

立体魔法陣は大賢者ライングース以外に使えたものは、いない



例としてファイアボールの陣をあげてみよう


ファイアボールは基礎の基礎の魔法である為平面魔法陣である

◉の中に

中心部/火を表す〈עף〉

隙間に威力を表す1〜9を合わせた数値

大きさを表す

〈pⅰ〉1

〈pⅱ〉2 〈qⅱ〉20

〈pⅲ〉3〈qⅲ〉30

〈pⅳ〉4〈qⅳ〉40

〈pⅴ〉5〈qⅴ〉50

〈pⅵ〉6〈qⅵ〉60

〈pⅶ〉7〈qⅶ〉70

〈pⅷ〉8〈qⅷ〉80

〈pⅸ〉9〈qⅸ〉90

〈sⅰ〉10〈sⅱ〉100


11なら〈spi〉

1000なら〈sⅲ〉

0は〈qp〉

記号 −〈:-:〉+〈:+:〉×〈:×:〉÷〈:÷:〉

変換<|>

ここでは6を選ぼう


次にこの部分に原理、現象を書く


魔力を火に変える

火を飛ばす

真っ直ぐ飛ぶ



はい完成


●〈עף〉〈sⅰ〉〈pⅴ :×: pⅴ〉

属性 威力 大きさ

○ spell <|> fire ー〔fly〕

魔力 変換 火 直線 飛行



となる





最後にイメージで魔法を起こす方法であるがこれは発想力豊かな者にしか出来ぬ芸当であり、普通の人には使うことができない

無詠唱、並列使用可能

消費魔力 大




ーーーーパタン



「うむ、理解した」



「え?もう理解したんですか?てか数学なんてなんでやらないといけないんですか?」


「数学ではない算数だ。それから算数は魔法陣を書くのに必要だからだ」


「うおおお!頑張るぞ!」


「お、おう……」









それから1週間後、

みっちり、的確な指導により見事掛け算と割り算をマスターしたのであった


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