付き合いたい
とりあえずその人のお会計が終わるのを待ってみた。
その人はキョロキョロして私を見つけると
こっちに歩いてきた。
『俺の事教えるよ。ちょっとあっち行ってもいい?』
「え、あ、うん、ありがと。それ!」
『あ、これ?(笑)ええよ、俺が付ける。』
雑貨屋さんの少し本棚があるところに行った。
その人は周りを確認して帽子をとった。
言葉を失った。
似た人か。違う。まさか?
いや、でも、
『……山下です、、えーと、知ってる?』
えーと、うん、似た人だと。詐欺だ。
「…………うん、絶対知ってる」
『俺とさ、今からデートしない?』
ヤリ目?!
「や……ヤリ目ですか?」
『…………。違う!wwじゃあ正直に言うか仕方ない』
『おれ、実は、君のこと何回も見かけてた。だからすげぇ気になっててさ。次見つけたら絶対話しかけるって思って』
「私、山P好きなんですけど、声とか顔とか似てますよね……」
『……どんだけwんー、じゃあ俺の顔もっとよくみて!』
うぇ……がんばって今正面からみてるけど
全く同じじゃないか……どーなってるんだ……え?あの山Pやで???wwほんまに??!
テレビなんじゃね?れ
「テレビですか?私本気で信じてもいいんですか??」
『テレビ??!……(笑)俺そんなに警戒されてるのか、、ま、そっか、うん、違うよ汗』
山Pと出会う……なんでだ、しかもうちの、こと前からストーカーしてたのか?はいい?!意味不明やん……
山Pが私の次の返事を待つかのように本棚に軽く手を付け
少し斜めした向いた
壁ドンアピールすんなってwwwwwwwwうぉぇwwだめだ、
久しぶりに性欲がっ⊂( ・∀・)彡ガッ☆`Д゜)
『なに、ニヤついてんの?』
「……え、笑"いや……(笑)」ゴクン
もう低血糖なんじゃねぇかと思うような体の軽さというか
いごいごしてしまう。まともに顔見れなくなってきた。
意識してきてもうておかしくなりそうやわ。
なんで??うちのこと見てたの?前からww
『俺とさ?付き合って欲しいんだけどな♪』
山Pはそわそわとさっき買った髪飾りをだして
私の髪に前から耳の上につけてくれようとした
「…………うっ・・・・え、と」
『かわい』
私は返事もしてないのに
どんどん進んでいく
ここで断ったら恐ろしい山Pの顔を見るのも嫌だな・・・・
ってかアプリの彼氏どうすんのよ。
どーせ会えないし捨てられるよね。
『で、返事は?』
「付き合いたい」