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‡序巻‡
ねぇ…文学少女って皆が皆、大人しいわけじゃないのよー…?
人それぞれ、個性が異なっているの。
やっぱり、私って大人しく見られているのかしら…。
*
「……ねぇ、やっぱりあの子、暗いわよね…?」
「そうねぇ…いっつも図書室に通っているしね…」
「……………………(あの子が暗い…?…そうは見えないけどな…)」
*
ガチャー…。
「ただいまー…」って何言ってんだろ…はは。ただいま、なんて…自虐的にも程があるっつうの…(笑)
『帰りが遅くなるので、これで済ませてね。母より』
また、かー…。最近どのくらい会ってないっけ……?
んーと、二週間??ははっそれでも母親ぶるのかよ……(笑)
まぁ、いっか。関係ないし…
*
私の両親、父親は優しいが単身赴任中
母親は教育評論家とか何とかの仕事で家には
滅多にいない。
…………こんな親だから、私はこんな風になったのかも…ね。
私なんかは、絶対あんな親にはならない。