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冬の終わり

作者: 山下 凜

消えそうなおぼろ月が二人の未来を照らしていた

「側に居たい」 ただ一つの願いも叶わぬまま


幸せだったあの日々が 今はあたしを苦しめる

朽ちる事のない想いはずっと 心を蝕んだまま

マツゲに溜まる 涙が零れた

何もかも失くした 冬の終わり


一人じゃ何も出来ない あたしなのに

忘れもしないあの夜 あなたは去った


願わずにはいられない 数々の望みたち

今すぐここへ来て ぬくもりを感じたい

叶わない願いは 心の奥底で鍵をかけられて

ずっと消えないままなのでしょう


眠ると現れる あなたの姿といつもの笑顔

今はまだ思い出せる いつになったら忘れられる?

忘れようとする事は 弱さなんかじゃない

でも 思い出になんて出来ない


一人じゃ何も出来ない あたしには

あなたの存在が「強さ」だった


願わずにはいられない 数々の望みたち

今すぐここへ来て ぬくもりを感じたい

叶わない願いは 心の奥底で鍵をかけられて

ずっと消えないままなのでしょう


眩しいほどに輝く光が 何か伝えている気がした

あなたの声が 顔が 今も心に焼き付いていて

あなたの存在が あたしの中の全てだった

それを失くした今 どうやって生きてゆけば…


願わずにはいられない 数々の望みたち

今すぐここへ来て ぬくもりを感じたい

叶わない願いは 心の奥底で鍵をかけられて

ずっと消えないままなのでしょう


消えそうなおぼろ月が あの夜未来を照らしていた

「側に居たい」 たった一つの願いも叶わなかった

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。 詩は好きで読み易い作品だと感じました。まだ相手に想いが残っていて切ない感じなんだろうけど私には優しく感じられます。最後の「側に居たかった」でしめてるのは良いですね。 せっかく…
[一言] よくありますよね!!こうゆう気持ち!! わかります!!これを連載などシリーズにするのも いいですよ!!その時はかならずみます!!
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