表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫神様のペット可物件【完結・猫画像あり】  作者: BIRD


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/137

第5話:御神木で作る木製猫砂

 猫神様は俺を乗せて無人島上空をゆっくりと旋回した後、ふわふわ漂うように降下して森の中に降り立った。

 森林の良い香りがする。

 その空気を吸っているだけで、身体の調子が良くなる感じがした。


 森には様々な木々が生えていて、どれも長い年月を経ているように幹が太い。

 見上げても幹の先端はどこなのか見えないほど遠く上まで伸びていた。

 頭上を覆う枝葉の間から、幾本かの細い光の柱が地面に注がれている。

 近くには澄んだ水が流れる小川があり、心地よい水音をたてていた。

 川岸の大きな石はどれも苔に覆われている。

 ビロードのような緑に覆われた石と白く泡立ちながら流れる水の組み合わせは美しく、あちこちに見える大木もセットで1枚の絵画のようだ。


 神の島。

 そんな言葉が頭に浮かぶ。

 日本にも幾つかそう呼ばれる島があったな。

 まあ実際にこの島は神様の所有物なんだけど。

 そんな場所に「猫を飼うため」だけに移住した俺って一体……。


「さて、ここらの木でシステムトイレ砂を作ろうかの」

「こんな樹齢千年くらい経ってそうな木を使っちゃっていいの?」


 森の神々しさに圧倒された俺に構わず、猫神様ってば神社の御神木クラスの大木を猫砂に変えようとしてるよ。

 人間がやったら神罰が下りそうだけど、神様だからそれは無いか。


「なーに、千年なんぞ直ぐじゃからの」

「さすが神様、時間感覚のスケールが違う……」


 ニコニコしながら千年を「直ぐ」と言う巨大フサフサ茶トラ様。

 人間の俺からしたら寿命の14~5倍くらいの年月なんだが。


「ま、そんなことは気にせず【生成】を伝授するゆえ、よく見ておれ」

「はい」


 大木が立ち並ぶ深い森の中、猫神様が手近な1本の木に片手(前足)を翳す。

 そこから、モフモフの手をキュッと握り込むような動作をすると、目の前の木が光に包まれて形を変え始める。

 木は渦を巻く光となりクルクルと回った後、地面に降り注いで見覚えのある粒々に変わった。


 猫砂だ。

 俺がホームセンターで買ってきたシステムトイレセットに入ってたのとそっくりなやつ。

 神の島で神様が御神木(っぽい木)を使って、作ったものが猫のトイレ砂だよ。

 ……なんだかなぁ。


「ついでに、物を運ぶのに便利な魔法を授けてやろう。【異空間倉庫】じゃ」

「そっそれはっ、異世界ものでは定番で人気のやつ……」

「そうじゃろう? あると便利じゃからの」


 なんともいえぬ気持ちになっていたら、猫神様が素敵な魔法を授けてくれると言う。

 それは、創作界隈で異世界転生者や転移者が持つお約束のものじゃないか。

 俺が期待に満ちた目を向けたら、猫神様は得意気にニコニコしていた。


 猫神様は地面に積まれた木製猫砂に片手を向けて、空中をサッと撫でるような動作をする。

 何も無い空中にポッカリと異空間への穴が開き、猫砂を吸い込んでいく。

 一粒残さず吸い込むと、異空間への穴はスーッと閉じていった。


「これが異空間倉庫じゃ。収納中は時間が経過せぬのは……知ってそうじゃな?」

「創作界隈ではよくあるからね」


 俺は猫神様から物作りに役立つ【生成】と、物を保管する【異空間倉庫】を授かった。

 異世界転移して魔法を授かって、その使用目的が猫砂作りと猫砂保管とは、どういうこと? 


挿絵(By みてみん)

挿絵代わりの画像は作者の保護猫たちです。

閲覧やイイネで入る収益は、保護猫たちのために使います。

是非イイネぽちっとお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
猫砂保管用に異世界収納とは羨ましい。 これだけでもチート異世界モノが書けると言うのに(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ