10話 第一次塔防衛戦
ヴォオオオオオオオオオ……!!
化け物のおたけびが地面を揺らす。
ちーぎゅ「みんなたのむ!!俺のいうこと聞いてくれ!!どうしたんだよみんな!なんで動かないんだ!」
じろう(何も知らないくせに…)
シルバ(早く出てってくれよ…)
ジャイアンはちーぎゅの汚いガタガタの歯に銃口を向ける。
ジャイアン「テメェが指図すんな!!!!!!」
ちーぎゅは悔しそうに口を開く
ちーぎゅ「っ…どうなっても知らないぞ…!!」
ドシン…ドシン…
しーーん………
じろう「あれ?足音が消えた…」
グジャムシャガリッ!ゴリッッ
突如何かのそしゃく音が聞こえてきた。
シルバ「なんの音ですか…、、」
ぶちちちちぃ!!
かしろう「うぎゃああああああ、いたいです!!やめてください!!!」
外からかしろうの叫び声が聞こえてきた。
ジャイアン「ひっ!!」
いっと「なにかにおそわれてる?」
ちーぎゅ「かしろうが食べられてる音だ…」
塔のみんな「!?!?」
いっと「食べられちゃうの」
バリッゴリッボリッ!
かしろう「いま右足食われてますぅうああ!!!!」
ゼニガメ「音がグロすぎる」
ばりっぼりっ!グチョ!ネチョ!
シルバ「ジャイアン!どうするの!」
じろう「ジャイアン早く命令を!!」
ちーぎゅ「みんなしぬぞ!」
かなちょろ「んー!!ん!!!!」
ジャイアン「う、ぁああ!黙れ黙れ!とりあえず鍵かけろ!!」
いっと「鍵はみんなが逃げ出さないようにジャイアンが持ってるでしょ」
ジャイアン「そ、そうだった」
ジャイアンはゼニガメに鍵を渡す
ジャイアン「おい亀閉めて来い!」
ゼニガメ「なんで僕なんだよ〜…」
ジャイアン「うるさい!どうせすぐ死ぬだろ!」
ゼニガメは恐る恐る鍵を閉めにいく
ちーぎゅ「音を立てないようにあいつ目見えてないようだったから」
ゼニガメ「わかった(小声)」
バリッボリッガリリリリ!!
かしろうの骨を噛み砕く音が聞こえる。
シルバ「お願いします神様お願いします神様」
ゼニガメはドアの近くまで来た
ちーぎゅ「かしろうが叫ぶと同時に鍵を閉めるんだ!」
かしろう「うぎゃああああああああ!!!いま、いま横腹食われてるぅあああああ!!」
ガチャっ!
ゼニガメ「よ、よし…」
全員はドア付近から離れ中央に集まる。
シルバ「ちーぎゅさん外に一体何が居るんですか…!」
ちーぎゅ「入江だ…食欲に支配されてアイツは化け物になった…」
ジャイアン「元から化け物でしょ」
いっと「ねぇジャイアン作戦考えてよ」
ゼニガメ「そうだよジャイアンどうするんだよ」
ジャイアン「うるさい!とりあえずここで静かにしてれば大丈夫だろ!!」
ちーぎゅ「だといいが…」
つづけさまにちーぎゅは話し出す。
ちーぎゅ「これは俺の考察なんだが、入江は食べ物の名前に反応しているんだと思う、」
いっと(なんだ…それだとジャイアン殺されないのか…)
シルバ「食い意地だけはすごいですね本当入江さん」
じろう「ん、待って、ならここで食われるのはちーぎゅだけじゃないの?」
ジャイアン「そうじゃん!お前でてけよ!!」
ゼニガメ「なんでここにくるんだよぉお」
ちーぎゅ「おちつけ!考えろなんで今かしろうが食われてる?」
全員は考えるそぶりを見せる。
ジャイアン「しるかよ!しね!!」
ゼニガメ「わかんないよぉぉおお」
じろう「………はっ、!菓子ろう…!!」
ちーぎゅ「そうかしろうにも菓子という名前が隠されてる!」
シルバ「まってなら、僕は汁ば…」
ゼニガメ「なぁ亀って食えるのかなそれなら俺も食われる対象になるんだけど」
じろう「俺もじろう系ラーメンがある……」
ちーぎゅ「どっちみち俺がここを出てってもアイツはここを襲うぞ」
ゼニガメ「じゃあ尚更なんでここにきたんだよぉぉお」
じろう「最悪やん」
かなちょろ「んー!、ん!!」
ジャイアン「ほんとキモい」
いっと(どうでもいいから早く入江にジャイアン殺させようよ…)
ちーぎゅ「だまれ!死にたくないなら防衛だ!」
ジャイアン「だから指図すんなって言ってんだろ!!」
ジャイアンがちーぎゅを銃で撃とうとした瞬間
かしろう「まだ中にいるうぁああああいだぃいいいいい」
ゴクンっ…
何かを飲み込む音と共にかしろうの声は小さくなっていった。
[65番かしろう:捕食死]
全員の嫌な予感は的中した。
ドンドンドンドンドン!!!!
塔のドアが勢いよく音を立てる。
塔のドアは石でできていたがまるでゼリーのように揺れている。
シルバ「今にもドアが壊れそうですよ!」
じろう「ジャイアン!どうするの!」
じろうはジャイアンを見る
ジャイアンは奥の方でちぢこまっていた。
じろう「くそっ」
ドンドンドンドンドン!!
入江「ヴォオオオオオオオオオ……!!」
ちーぎゅ「みんなドアを押さえるんだ!!」
ちーぎゅはドアに向かって走り出し押さえ始めた。
その次にじろう、しるばと続々と押さえ始める
じろう「さっきと何も変わらない気がする…っ……」
ちーぎゅ「みんなが押さえてないからだ!」
シルバ「うぅううううう!!!」
ちーぎゅ「頼むよ!!」
ちーぎゅはいっとの方を見る
いっと「意味ないでしょ」
ゼニガメ「俺、やるよ…」
いっと「え…」
ゼニガメ「やってみないとわからないよ!!」
ゼニガメはかなちょろをルーレット台からおろした。
ゼニガメ「かなちょろ!このルーレット台をドアの前に!」
ドンドンドンドンドン!!
ゼニガメとかなちょろ、ルーレット台もドア押しに加わった。
ドンドンドンドンドン!!!!
揺れの強さは変わらない。
いっと「はぁ〜…意味ないって」
ジャイアン「ガクガクガクガクガクガク…」
ちーぎゅ「いや!意味はある!!」
ちーぎゅ「俺は今からロボットを作る!それで入江を倒すんだ!」
いっと「はぁ??」
じろう「そんなことができるのか?…!!」
ちーぎゅ「ロボ部大会出場者舐めるなよ?」
ちーぎゅは汚い歯をギリギリと言わせながら作業に取り掛かる。
だが間に合わなかった。
ドアは穴だらけでボロボロになり入江がこちらをのぞいていた。
かなちょろ「うわぁああああ!!」
じろう「みるなかなちょろ!!」
ゼニガメ「やばいもう壊される!」
シルバ以外のみんなはドア付近から避難する。
シルバ「私はまだ可能性を信じますぅうあああ!闇の力よぉおおおお!力を貸してくれえええ!!」
ドシャアァアァァアン!!!!!
壊れた石のドアがシルバめがけて倒れてくる。
シルバ「うぁあああああ!!!」
グシャッ!!!!!!
[32番猫シルバ:圧死]
ドアを突き破って入江が入ってくる。
どすん……どすん……
ゼニガメ「こ、これが入江…!?」
ジャイアン「ひぃいいいいい!!!」
ジャイアンは上の階へと逃げるように登っていく。
じろう「なんちゅーデカさだよ…」
いっと「顎黒……」
かなちょろ「じろー、、こわいよ…」
入江は倒れたドアを持ち上げどかし、下敷きになったシルバの死体をむさぼりはじめる。
じゅるるるるるる!!ごりっごりっ!!
ちーぎゅ「みんな上に逃げるんだ!」
じろう「かなちょろ!おいで!」
じろうはかなちょろをかつぎ階段を登っていく
この塔は20階建てだった。
いっと「シルバがくわれてる…」
ゼニガメ「早く行こう入江が食べ終わる前に!」
みんなは13階まで来ていた。
じろう「ジャイアンがいない」
いっと「どうせさらに上の階でしょ」
かなちょろ「僕ここで死んじゃうの…」
ちーぎゅ「この部屋は食糧庫か…」
ゼニガメ「この食糧庫の飯全て食わせたらアイツから食われなくて済むんじゃないかな…」
いっと「入江に限界とかあるのかな」
ちーぎゅは目を見開きゼニガメの肩を掴む。
ちーぎゅ「それだ!!それなら足止めもできる!!そしてワンチャン入江を追い払える!」
ドスドスドスドスドスっ!!
ちーぎゅ「くるぞ…」
全員は片手に食べ物を持ち入江を待ち構える。
ドゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
すごい揺れと共に猛スピード壁を壊しながら階段を登ってくる入江
ちーぎゅ「いまだ!!」
掛け声の合図とともに全員は一斉に食べ物を階段の下に落とし始める。
入江「ヴァ!!!!!!!!」
入江は落ちてくる食べ物をどんどんとキャッチし食べ始める。
いっと「まるでコイの餌やりだよ」
入江はものすごいスピードで落ちてくる食べ物を平らげていく。
じろう「ピザ73枚投げ終わったよ!」
かなちょろ「おにぎり138個なくなっちゃだ!」
ちーぎゅ「どんどんもってこい!まだ奥の方にあっただろ!」
いっと「あぁ〜スイカ52個無くなっちゃった」
食糧庫の食べ物はどんどんとなくなるが入江は食べるのをやめない。
ゼニガメ「どんだけ食うんだよぉおおおお」
入江の胃袋はまるでブラックホール
ゼニガメ「豚の丸焼き13体なくなったよ!」
ちーぎゅ「これで最後か…」
ちーぎゅはハンバーグを下の階に落とした。
じろう「どうなった…」
ちーぎゅ「これで入江が向かってくるならもう終わりだ、…」
いっと「ぜんぜん余裕そうだったけどね」
かなちょろ「こないでええええ!!」
ドシン…ドシン……
ちーぎゅは下の階を覗き込む…
さっきよりスピードが遅くなった入江がこちらに上がってくるのが見えた。
ちーぎゅ「みんな逃げろ!!入江がくるぞ!!」
全員は上の階に急ぐ。
ドシン…ドシン…ドシン…ドシン…!!
大量の食べ物を食べてなおその体止まることなく…
獲物を食すまで止まらないその姿まさに怪物
この大食いによって食べたおにぎりの数
実に260と7個、ピザの数340枚、ホールケーキ17個、ステーキ128枚、ハンバーグ222個
豚の丸焼き30頭、スイカ192個…さりとて
その誇り高き胃袋には…あるいはその食欲に
一切の”満たし”なし!!!
全員が上の階に登っていると17階で疲れて休憩しているジャイアンがいた
ジャイアン「はぁはぁ…おいお前ら、俺を担いでつれてけ!はぁはぁ」
誰もジャイアンをかつごうとしない。
いっと「いいよ」
じろう「ほんとにいいのか、?いっとあんなことされたのに」
ゼニガメ「そうだよこんなやつ置いて行こうよ」
ちーぎゅ「はやくいくぞ!」
かなちょろ「もう的にされたくないよ…」
いっと「みんなひどいよ!ジャイアンも大切な仲間なのに!!」
ジャイアン「いっと…(泣)」
すると入江の方から何かが飛んでくる
ブオンブオンブォン!!ドゴォォォ!!
でっかいナタだった。
全員はギリギリのとこでかわす。
ちーぎゅ「い、いくぞ!!」
ジャイアンはいっとに担がれる。
いっと(入江の方に投げ飛ばしてやる…)
いっと「あ、あれ、重たくて歩けない、、」
いっとは力がなかった。
ジャイアン「おい!!早くしろ!!追いつかれる!!」
後ろから入江が登ってくる。
いっととジャイアン以外はもう上の階に行っていた。
ジャイアン「うわぁあああああ!!!」
ドドドドドッ!
ジャイアンは入江に向かってマシンガンを撃ちまくる。
撃った弾は硬い皮膚に弾かれる。
ジャイアン「う、嘘だろ、、!!」
いっと(くそぉおお重たくて投げ飛ばせないいい、、)
ジャイアンはいっとから降り、マシンガンでいっとの足を撃つ。
バンッ!!!!!
ジャイアン「お前が囮になれ!!!」
いっと「え?」
いっとはジャイアンに足を撃たれ動けなくなる。
ドシン…ドシン…ドシン…ドシン…
ジャイアンはいっとに見向きもせず上がっていく。
入江はどんどんと迫ってくる。
いっと「殺してやる!!!!!!ジャイアン!殺してやるぁあああ!!」
グシャ!!!
入江はいっとの右足を踏みつぶす。
いっと「うぐぁあああああ!!!」
入江「ウボァ!!」
入江は決して人は食わないそう決めていた。
目の前のいっとは入江からしたらオモチャにしか見えてなかった。
四肢はもがれ、喉は裂かれ、だがいっとの目はジャイアンをとらえていた。
いっとは下の階に投げ飛ばされる。
グシャっ………
ジャイアンは四足歩行で階段を登っていく。
入江「ヴボォオオオオオオオオ!!!」
ジャイアン「ま、待ってよみんなぁああ」
ゼニガメ「いっとたち遅いね」
ちーぎゅ「どうせ食われたよ」
じろう「みんな、落とし穴を使おう」
かなちょろ「でもあれはジャイアンを殺すためにみんなで頑張った!」
ゼニガメ「しかもそれであんな化け物が死ぬかどうか」
じろう「20階から1階までだぞ、入江だって人間だ流石に死ぬ!」
ちーぎゅ「やるだけやろう!」
かなちょろ「ゔん!!!」
すると後ろからジャイアンが上がってきた
ジャイアン「はぁはぁ、お前ら!!早く俺を安全なところに連れてけ!!」
ジャイアンはマシンガンをちらつかせる。
ゼニガメ「今はマシンガンより入江の方が怖いっての…」
じろう「殺されたくないし仕方ない…」
かなちょろ「はぁ…」
全員は20階の部屋についた。
じろう「みんなこっちに!!」
ジャイアン「ここのどこが安全なんだ!!ほんとにお前ら使えない!!」
ドシン…ドシン…
ちーぎゅ「くるぞ…」
かなちょろ「じろー死にたくないよ…」
入江は20階の扉を突き破り部屋に入ってくる。
入江「ウボォバァ!ウボゥオオオ!!」
じろうたちに襲い掛かろうと飛びかかる。
ジャイアン「うわぁあああああ!!」
とたんに入江の足元の地面は抜ける。
ジャイアン「うわっ!!」
入江は20階から1階まで猛スピードで落ちていく。
入江「アバ!ヴァバァ!!」
ドシーーーーーーン!!!!ー!
ものすごい音がしたから聞こえる。
ちーぎゅ「やった!!」
じろう「成功だ!」
かなちょろ「やったねじろー!!」
ジャイアン「なんだ、こんなのがあるなら早く言えよ!」
ゼニガメ「流石にこの音は死んだでしょ。」
全員は穴を覗き込む…。




