表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【受賞&書籍化】転生した悪役令嬢の断罪(本編完結済)  作者: 神宮寺 あおい@受賞&書籍化


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/205

悪役令嬢は観察する

兄がどんな人なのかはあまり記憶がない。

ゲームだけではなくエレナの記憶を探ってもそれほど出てこないということは、本当にこの兄妹はコミュニケーションを取ることが少なかったのだろう。


となると、今の私の目から見て兄がどんな人なのか探っておく必要がある。


変な話、別に兄がヒロインと恋に落ちても問題ないといえばない。

私に余波がこなければいくらでも好きにどうぞなのだが。


残念ながらここが乙女ゲームであると考えると、攻略対象とヒロインが恋に落ちるイコール悪役令嬢であるエレナの破滅なので、放置ができない。


とりあえずは現状確認をして、その後はヒロインが誰のルートを選ぶかによるだろう。


というわけで、まずは兄の観察だ。


「4月からお兄さまと同じ学園に通えるようになれて嬉しいですわ」

「嬉しい?」

「ええ。たった二人の兄妹ですもの。家でも全然お会いできないですから寂しく思っていましたの。学園に通うようになればお会いできるでしょう?」


私の言葉に兄の眉間にしわが寄る。

兄よ、妹の可愛らしい発言になぜその表情なのか。


「今までほとんど交流はなかったと思うが、なぜ突然そんなことを言い出したんだ?」


交流ですって。

妹とのやりとりを交流という兄。

他人行儀も甚だしい。


兄にとってエレナは職場の同僚以上に遠い存在なのかもしれない。


「いやですわ。今までもお兄さまにお会いしたかったのですけど、お兄さまが全然家に帰ってこないんですもの。お会いする機会がなかったのです」


兄が「あー」とか「うー」とかよくわからない言葉を口の中で呟いている。

なるほど。

あえて寄りつかないようにしていたということね。


「これからは同じ学園内、たまにはこちらにお邪魔してもよろしいかしら?」


もちろん、来るにしてもヒロインが兄ルートでは無い場合に限定されるけど。


「あー…そうだな。何かわからないことがあれば寄るといい」


ふーむ。

今の兄の態度を見る限り、現時点では兄からエレナへの否定的な感情は見られない。


となると、もしエレナを断罪することになるのであれば、ヒロインと出会ってから、ということね。


まぁ、現時点で不仲であるよりはよほどいい。

あとはヒロインが兄ルートに入らないことを祈るべきか。


身内が敵に回るのって面倒なのよね。

ただでさえ両親が味方とは思えないから、せめて兄には手を煩わされたくない。


兄よ、頼むから大人しくしていてちょうだい。

数多の作品の中から読んでいただきありがとうございます。


少しでも続きが気になりましたら、ブックマーク登録や評価などしていただけるととても励みになります。


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ