第十三話 対戦
カード闘技場に到着!クラガさんと対戦だー!
「よろしくおねがいします!」
「よろしくなー、いちごちゃん」
がんばるぞー!
《ファイト》
《がんばえー》
《かわいい》
「『カードセット、オーブン』!」
「先行は譲るぜ」
「まずは『ロード』!それから『サモン』!」
武器カードの[銅の剣]二枚と[鉄の剣]一枚を『サモン』、それから……アイテムカードの[修復オイル]を『セット』。
これでよし!
「終わりか?」
「うん!『クローズ』!」
「そうか、ならば俺は武器カード[狼の牙]と[肉球の印鑑]を『サモン』し、[狼の牙]でセットカードに攻撃だ。どうする?」
「受けるよ!でもね……『セット』したカード[修復オイル]で受けたダメージを回復!どう?」
「なかなかやるな……『クローズ』だ」
「よーし!反撃開始だ!まずは……『セット』!そして『サモン』して攻撃だ!」
[銀の盾]を『セット』して、相手の攻撃を防御させよう!
それで……『サモン』した[猛毒シンバル]と[壊れたヴァイオリン]でクラガさんの『セットカード』に攻撃だ!
「なるほどなあ……俺は条件が満たされた武器カードでその攻撃を防御する!」
「えー!?」
そんなことできるのー!?むむむ……。
「さて、どうする?」
「むぅ……『クローズ』!どうぞ!」
「よし……『ロード』『サモン』『セット』……[肉球の印鑑]で攻撃だ」
「『セット』してた銀の盾で防御!カードスキル発動![肉球の印鑑]は次の攻撃時、ダメージが無効になるよ!」
「ん……そうか。じゃ、『クローズ』だ」
「よーし!それじゃあ……『サモン』!『セット』!」
アイテムカードの楽譜帳を『セット』して……時が来たら壊れたヴァイオリンの攻撃力アップだ!
それから、今出た自動迎撃木琴を『セット』したら……完了!
「……終わりか?」
「うん!攻撃はしないよ!『クローズ』!」
「ふぅん……?そうか。それじゃ、俺は[狼の牙]でセットカードに攻撃だ」
よしっ!攻撃が来た!
「えへへ……『セット』していた自動迎撃木琴で防御!そしたら効果発動条件達成!効果発動!効果内容は[狼の牙]に対し、永続的な使用不可だよ!条件を満たすと使用不可は解けるよ!その条件はアイテムカードの使用だよ!」
「なにっ!?」
驚いてる驚いてる……えへへ。
「どやぁ!」
「なるほどな……ま、関係ないがな」
「えっ?」
「武器カード[即死の短剣]の効果発動条件達成、効果発動により相手のセットカードの耐久値はゼロになる。よってこの勝負は俺の勝ちだ」
「えっ……えぇぇええぇえぇええぇぇぇぇ!!!!!?そんなのありぃ!?」
「ありだぞ、いちごちゃん」
「負けちゃったぁ……ガックシ……」