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恋とオタクは交わらない  作者: カムカム lemon
4/8

4話 バグ発生

俺はカーストベスト5から逃げた後、非常に良さげな非常階段を見つけたのでそこに鎮座した。


そこはとても理想的で、太陽と影の間隔、それに加えて非常階段の為誰も来ないし風もそこそこ吹く。

もう最and高。

俺はパンを貪りつつアニメを視聴しこの学校に置いて自分的最も天国と言える場所に浸っていると画面の上に通知が来る。それに一度目をやるとそこには和樹と書かれており、その下に[どこにいるんだよ?]と書かれていた。

今だけは1人でアニメとこの場所を存分に楽しみたかった俺は知らない知らないと呟き上にスワイプする。


[おーい、見てるだろ?]


無視を決め込んでいると再度和樹からメールが届く。

その内容にいや、わかんないだろ?と返信はせずに胸中で答える。


[ふーん、アニメ見て無視するのか?なら]


いや、テレパシー使えんのかよとボソリと呟きつつテレパシーつかいの次の一文に凝視する。


[お前の好きな子大声で言っちゃおっかな]


俺は春で暑い季節では全然無いのに少し背筋に汗が滴るのを感じる。た、たしかに昨日俺は2次元の短所を長所に変えていきり倒したでも、でも、うーー。俺は1人うなだれ手を動かす。


[なに?]


[おー釣れた釣れたw ]


晴人はスタンプのパンダが笑っているのと一緒に送ってきた。


[はいはい、俺は雑魚ですよ、なので逃して貰えませんかね]


[うーん無理かな俺小魚好きだからな]


ちぇ、小魚好きとかマジかよ。(肉派)


[何?]


[謝る約束は?]


そう言われて思い出す。そう言えば朝なんか謝る事になってたっけ


[放課後謝るよ。それだけ?]


[そうか、でもそれはあんまり重要じゃなくてお前今どこにおるん?]


[2次元かな]


[で、どこ?]


渾身のボケをかますと何事もなかったかの様に流された。


[どっかの非常階段]


[どこだよそれ]


[いや、わかんない。少なくとも1年の塔じゃない]


[それって第2校舎?]


[多分な]


[なんでまた、まあいいや俺も行くわ]


そう残し会話は終わる。

そろそろ今見ているアニメも見終わり1人の時間も良いけど気兼ねなく話せる共と話したいかもなんて思っていたので少しソワソワしながら待つ。


それから少ししてタッタッタッと下から足音がする。

お、来たかな?と期待して隣に座れるように片付ける。


[うわっ]


と、声とともにその人物は俺の存在に気がつかなかったのか驚嘆の声を上げ階段から足が離れて重力に従って地面に進行する。

焦って手を伸ばす。しかし、流石に間に合わずすかさずその人物より早く落下するため階段から飛び上手く先に落下し意図的にその人物の下敷きになる。


[うぇ、]


想像ではそこまで重くないと思っていたが重力のせいで加速度が足されかなりの衝撃が全身を巡り声が漏れた。


[す、すいません大丈夫ですか?]


その言葉を最後に意識が飛ぶ。


_____________________________________________


あれから何秒いや何分たったかわからないが目を覚ます。目覚めたばかりでまだ目と脳が覚醒仕切ってないぼやけた眼で辺りを見回すとそこはベットであり周りは丁寧にカーテンで覆われていた。そこから保健室にいる事を察しすぐさま保険の先生を探すため、カーテンを開ける。


[あら?起きたの体で痛いところがあったり、頭が痛いとかある?]


カーテンを開けると資料に何か書き込んでいる見た感じ25歳前後の女性がいた。


[えっと、今のところ大丈夫です。俺ってどのくらい寝てました?]


まず初めに疑問に思った事を言う。

外を見るともう日が落ちているのか紅色の光がカーテン越しに保健室を神秘的に輝かせる。


[うーん、最終下校時刻から約30分後かな?]


いや、なら起こして?お願いねえ、先生頼みますよ?(;´д`)

しかもこの保健室の雰囲気と相まって妖美な雰囲気があるからビクッとする。一応言うけどドキッではないよ?


[そうですか、長く寝させてくれてありがとうございますね?]


少し嫌味を含蓄させて伝えると


[ふーんなるほどね!]


妖艶な保健師は意味ありげににやける。


[なんですか?]


[いや、聞いた通りだと思ってね、]


[なんですかそれ?]


[あなたって学年次席生だよね?]


[まあ、そうですけど、、、何なんですか?]


妖艶な保健師は頬を少し上げつつスマホの画面を操作しこちらに向けてくる。


[これなんだと思う?]


その画面を見た瞬間ビクリとする。そこには男子生徒に対して飛び蹴りをかます生徒が写っている。


[これは、、、]


[ふっその顔やっぱりあなたよね?これ]


妖美な保健師は、何か狙いがあるのか証拠を突き付けてくる。


[目的はなんですか?]


[良いの?最初から私は見てるしもし報告したとしても証拠ぐらいはあるんじゃない?]


[ふっ、学校はそれで良くても僕はまだ子供の身で親に頼って生きているので迷惑はあまり掛けたくないんですよ]


[本当?確か今年から一人暮らししているようだけど]


と、妖美な保健師は全てを見透かしているように俺の嘘を悉く暴く。


[いや、それ大丈夫ですか?]


[保険の先生は生徒が病気に、なった時のために生徒の個人情報ぐらいは自由に入手出来るのよ]


と、少し笑みを浮かべながら語る。


[はぁ、で?何なんですか?それに生徒にこんな脅ししてあなたの立場とか大丈夫なんですか?]


[あ、まさかあなたが気絶した事も私のせいにしてる?]


え?違うの?絶対そうだと思っただってあそこ結構地面に埃溜まってたし扉カビてたし、わざとだと思った。


[そうですか、]


[まあ、良いわそれでさっき私は生徒の個人情報すべて自由に見れるって言ったでしょ?]


[はあ]


いや、それ普通に言ってるけど生徒の保護者とかに電話する目的外で見たら普通に犯罪と変わんなくて?


[それでこの学校で問題のある生徒が5人居るんだけど、、、その生徒の規正をして欲しいなぁなんて、、、]


はぁぁぁ?why me?いやおかしい何故?

いや確かに手を出さず先生を呼べば良い所で面倒くさいと言う利己的理由だけで力で済ました俺が悪いけどその代償が規正?はぁ?

それに加えてなんか人数とか正直興味ないけど5人って聞くと問題児の筈なのになんか凄い奴らの集まりみたいな感じがして余計に腹が立つ。

今日もカーストトップ5人とあったし、

困惑と絶対嫌という信念が己の中を巡りくらくらとし、立ち眩みをする。


[聞きたいことがあるのはわかってる。でもね?こっちも他にあてがある訳でもないし、私が自ら一生徒に対して特別に加担するとPTAの方々から贔屓だとか野次が飛んで来ちゃうのよね?]


そう言いつつ妖美な保健師はわかるでしょ?とでも言いたげな目で賛否の有無を催促してくる。


[まあ、わかりますけど、、、]


確かに話を聞く限りこの人もかなり考えているらしいし、生徒のために何かしようと頑張っているので易々と無理ですなんて言えずに考えの肯定の意思だけ見せる。


[ありがとう!今度の保険のテスト1、2問、間違えあったら正解に変えとくね?]


いや、それ普通に先生としてどうなのよ?マジで?いや、嬉しいかって言われると保険とか国語って勉強だけじゃ補えない所あるから確かに嬉しいけどさ、、、。って待ってよく考えたらなんか俺がもうやる前提で話してない?

いや、まだやるとは言ってないよマジで、、


[待ってください、、]


妖美な保健師は俺の声など聞こえないのか、先書いていた資料4枚を俺に差し出す。


[これは?]


[それが4人の資料、よろしくね?]


[いや、待ってください!こんなの渡されても]


[いや、出来るわよ。貴方なら]


[根拠はないですよね?]


[ふっ、なら見捨てる?この学校、県屈指の進学でしょ?だから入学も難関だけど進級も難しいのよ?これを見て]


そう言い妖美な保健師は、パソコンで多分生徒では見れないであろう生徒情報と書かれたファイルを開きその中の前年度の退学リストをカチカチとタップする。

そこには3人の生徒の名前が載っている。


[これは?]


[見ての通り、前年度退学者よ?]


[3人、まあ妥当な人数なのでは?]


[これが前年度の問題児3人]


それを聞き唾を飲む。


[それって]


[そう、この学校では毎年入学時点で進学不可能生徒を割り出してその生徒を規正するために色々と行動を起こしているの。毎年担当教師が変わって今年は私なのよね。]


[なんか押し付けあい見たいですね]


思った事をそのまま吐露すると妖美な保健師はさっきまでとは違い絶望感が漂う嘲笑いをする。


[そうなんだ]


俺は嫌な邪念が思い浮かんでしまう。


[まさかですがその担当の先生ってこの学校にいないとかあります?]


静かに妖美な保健師の顔を見ながら言うと核を突かれたのか目を彷徨わせて[わかった?]と、悲壮感を纏わせつつ[はぁ]と溜息を溢した。

それから少し場が沈黙する。


[.....]


[.....]


少ししてどうにか空気を変えようとしてか先生が口を開ける。


[いや、ごめん!1生徒に頼む事じゃ無いよね。自分じゃ無理だからって責任押し付けようとしてた。本当にごめんなさい]


[はぁぁぁ、面倒くさいし、気怠し、正直俺に頼むとか無謀すぎるし、生徒の退学とか関係ないし、自由な時間削りたく無いですし、絶対普通なら断ります。]


[え?]


[だけど、先生は狡いですよ。そんな顔されたら断れる事も断れませんよ。全く、、、]


なんか断ったら悪い事してないのに天罰くらいそうだしね?


[それって?]


[やらせて下さい。正直生徒達を進級させられる自信はあまり無いですが、、、]


肯定はしつつ一応後半保険をかけて意思を伝えると


[ほ、本当に良いの?]


妖美な保健師は目に光を宿しながら聞き返す。


[もちろん、報酬は何個か頂きますよ?]


[えっ点数だけじゃダメなの?]


[もちろん、僕は一人暮らしから実家暮らしに戻るだけです。だけど先生はそうはなりませんよね?]


不敵な笑みを浮かべながら言うと妖美な保健師は慄きなのかわからないが後退りする。


[ま、まさか?]


妖美な保健師は両手で体を抑えつつ外道を見るかのような目でこちらを見てくる。


[いや、多分それでは無いです。]


[えっそれってやっぱり想像してたの?]


妖美な保健師は2人格なのかってほど先とはは違い最初に見せたおちゃらけた笑みを溢す。


[まあ、5人なので5個要求させて頂きます。1つ目は先のスマホのデータを誰にも見せない喋らないと誓う事。そして2つ目は昼休みのベット1つ貸し切りです。]


[まあ、その2つならあとは?]


2つは話している最中考えていたためすぐに声に出たけど残りの3つはカッコつけて5人1人に対して1つなんて口が先走って言ってしまっただけなので戸惑い、


[残りは追って要求させて頂きます。]


と、自然な流れで後に回す。

そこでちょうどプルルルルとスマホがなる。


[出ても良いですか?]


一応ここはこの妖美な保健師の領分なので一応申請する。


[どうぞ]


そう言われ、スマホの通話ボタンを押し耳に当てる。


[もしもし、]


[おーい優くん!]


[どした?]


[どしたってこっちが聞きたいよぉ。優くん一人暮らしでまだ料理とか出来ないでしょ?だからお裾分けしてあげようと思ってチャイム押したのに出ないし]


[ごめん!てか、チャイム連打してないよな?]


謝罪と供に最も恐れている事を聞く。


[してないよ、だってダメって言われたし]


その言葉を聞いてはぁと安堵してから


[すぐ帰るけど今学校の近くにある大型ショッピングモールのスタビでコーヒー飲んでるから30分くらい掛かるかも]


[うーー、なら家着いたら私の家のチャイム押して教えて]


[わかった、ありがとうなわざわざ本当に助かる。]


[い、いや良いんだよ!幼馴染の誼みってやつだから。]


[あ、それと朝逃げて悪かった。今度なんかケーキとか買ってくわ。]


[いーよ、いーよ。(2次元の女の子が好きな間はフリー確定だし)]


[なんか言った?]


[いや、なんでもない。じゃあバイバイ]


その言葉を最後にプープープーと通話終了の通知が人生終了=心拍停止の音を彷彿させるように大袈裟に耳に響く。AED誰かぁー

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