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恋とオタクは交わらない  作者: カムカム lemon
3/8

3話 友達Xは戸惑う

優斗はトイレを済ますのと共に精神面を落ち着かせ重い足取りで教室に向かう。

ガラガラ、といつもより鮮明に聞こえる扉の音を残しテクテクと席に向かう。


[おー、優斗!お前どこ行ってたんだよ]


席に着くと素早く晴人が近づいてくる。


[と、トイレに]


[はぁ、気まずくなって逃げたのは何となく察しが付くが真白ちゃんには後で謝っとけよ]


[あぁわかってる]


そんな他愛もない会話をしていると丁度チャイムが鳴った。

それから尺も変わらず昨日と同じで朝の学活が始まる。

始まりだして少しすると右から視線を感じる。恐る恐る一瞥すると3次元では顔面偏差値極致点に位置するであろう美少女がこちらを見ていた。まあ、2次元ではモブだけどな!なんて考えたりもする。きもい?え?え?


[何かよう?]


極々一般的に聞くと3次元美少女は一回目を逸らしてから再びこちらに振り向き少し恥ずかしそうに


[さ、さっきは逃げてごめんなさい!それでお詫びなんですけど、、、]


いや、本当に良いんだけどと声に出せれば楽なんだろうがさっきの二の前になってしまうと察し口を噤み次に続く言葉を待つ事に徹する。


[そ、その、、つ、次の休みどこか空いてないですか?]


そう言われて一瞬呆気にとられる。

これってラノベ的展開に絶対お誘いしてくれようとしてる?いや、待て待てそんなわけない、だってさっき見返り求めて助けたとか言った奴だぞ、俺がもし女の子だったら怖くて近づくことすら出来ないわ!

俺の結論はそうこれはわ、な、だ!ダンジョンを想像して欲しいレアなアイテムほどボスなどの超強力なモンスターからでしか手に入らないのに対したまーに本当たまーにダンジョン入ってすぐに目に入る所にどう考えても超レアが入っていそうな燦々と光る宝箱があって開けたらどう考えても初級じゃ到底敵わない敵に出会したりするそれである。

最初は甘い罠で誘って最後は殺すと言う残虐非道なやつに間違いない。

壺とかそんなに高いの買うお金ないから断りたいよ、俺は

だからこの状況を得意のギャルゲームと捉えよう。

クエスト!壺を買う、ルートから脱せよ!


[うーん、今週の土日か空いてるかな?] 


[ほ、本当ですか、、、]


俺はまず初めに丁重にいや、際どくお誘いを断る。

そうすると3次元美少女はとても残念そうな顔ではぁと小さく呟いた。

何故か悪いことをしてないのに背徳感が湧き上がり慌てて咄嗟に


[いや、た、多分空いてるかも、、]


[ほ、本当ですか!]


今、断るのはなんか罪悪感とか周りに知り渡ってしまった時の事を考えて不可能と確立しもうどうにでもなれと訂正する。

そうすると3次元美少女はとても目を煌めかせながら再確認を施す。


[うん、今週部屋掃除しようかって思ってだけど、やっぱり早乙女さんのお誘いなら優先したいしね!]


と、出来るだけ取り繕いながら営業スマイルで返す。


[えっでも、良いんですか?]


[うん!でも、これってお詫びなんだよね?ならさ、この学校来るまでこの辺来たことなくて、、だから出来れば案内みたいな事もしてもらえたら嬉しいなんて]


と、く、に、アニメグッズを販売しているお店中心でお願いしたい。

それと壺買わせられるのはわかったから出来るだけ安い壺にして欲しい。いや、安い壺にするために全力でルート調整してやる!交番の位置を確認確認と!


[はい、わかりした。それなら任せください私この辺の事ならなんでも知ってますから!]


そう言い3次元美少女は漫画なら描き文字でえっへんと記されそうな自信に満ちた顔で言われたので[おぉ]と声を漏らす。


それから入学して初めてthe授業に勤しむ。

正直、春休みいや中学時点で高2までの範囲まで全教科終わらせて置いたが授業態度が悪いと担任から親に告げ口されたら多分天国(一人暮らし)から地上(実家)に戻されそうなのでそれとなくノートに書き込み授業をしている素振りを見せる。


隣を見ると3次元美少女はとても真剣な眼差しで玄人の声を聴き、ノートに丁重に書き込んでいた。俺はあーこう言うのが学年1位になるのかと思い尊敬の意を込めて頑張ってくださいと心の中で呟く。それの対に俺は頭の中でこれから先の高校生活像を描きニヤニヤして時間を潰した。


それから終わり本当にあるの?と思うほど長い午前の授業を終え昼の菓子パンを買うために購買に向かう。


この学校はかなりの進学校だしそれプラス私立の為のため購買だけではなくかなり設備の良い学食があり、内装は6割程がガラスで出来ていて太陽光が常時生徒達を照らしている。

そしてそれに加えていろんな店が陳列しておりそこで食券を買うという私立を顕示しているような仕様である。


購買に着いた俺は横目で学食を見ると美味しそうなオムライスやらを幾つかのグループで集まり意気揚々と囀りながら食べている。


俺はあれが俗に言う陽キャか、、学食は使うことはなさそうだなぁ、と思いつつ菓子パンを手に取る。


それから自販でコーヒーを買い何気なく昼を食べるに理想的な場所を探すために校舎を彷徨う。


自分的に最適昼食摂取所の条件はアニメを見るため周りが出来るだけ静かand眩しいと画面反射して見れないので日陰で座れる所である。


なかなかいい場所が見つからず途方にくれているとちょうど前から学園のカーストベスト5を収束したかのようにキラキラ光るオーラを発する男子2人女子3人が歩いてきた。

俺はうわっすげっと思い進行の邪魔したら殺される(心理的に)と思い道を開ける。


[君は?1年生かい?]


それとなく窓から兆す光の影に潜り込みやり過ごそうとするとカーストベスト5の内1人のイケメンに絡まれた(話しかけられた)。


[いえ、違います。]


[じゃあ2年生?]


[はい!]


俺は本能的に自己の情報を渡したくなくてホラを吹く。


[でも、その靴赤色]


え?そう指摘されすぐさま相手の靴の色を確かめる。そうすると青色であった。即座に記憶を巡らせ入学式の配列からそれぞれの学年の位置と靴の色を思い出す。

そしてわかった事は。赤は1年、緑が2年、そして青が3年だった。

それと一緒にこの人が、在学生代表で祝辞をしていた事から生徒会長だと言う事も思い出した。


[いやーその進級時に心を入れ替えると一緒に哀れかもしれないですが体裁も少しでも変えようと思って靴変えたんですよ。そこで店の人に靴の大きさと学校だけで学年伝え忘れちゃってw、。これって校則的にアウトでしたか?]


[いや、別にそれは大丈夫だが]


[そうでしたか!あ、あのそれでこの後友達と約束してて待って貰っちゃってるんでもう失礼しますね!]


それとなく昨日の事件から生徒会とかこの学校の組織のトップとあまり長話をしたくなかったので退出をするために嘘を吐き散らす。


[あぁ、わかった。蛇足だったな足止めして悪かった]


[いえいえ、お気遣いありがとうございました。それでは]


俺はそれだけ言い残し少し後ろから視線を感じたが無視をして即座に5人の見えない所に逃げる。

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