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彼女を知り、僕を知る  作者: akuliru
第二章 初授業
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教育実習最終日

 教育実習最終日


 今日で教育実習最後だ。


「今日で教育実習最後の山口先生からみんなに言うことがある聞いてくれ」


 担任の先生がそう言った。


「みんな色んなことがあったと思うが今までありがとう。これからも勉強や部活、友達を大事にしてくれ」


 俺はそう言うと教壇から離れた。

 今、思い返すと色んな事があったな。

 まず、1日目にソラに川に落とされて。

 ・・・・・・。

 そして、初授業でソラに良いとこ持ってかれて。

 ・・・・・・・・・・・・。

 ソラがいじめられてるの助けて。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 ソラが新人賞受賞するの協力して。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 あれ、ほとんどソラに関することじゃね。

 まぁ、いっかこれであいつともおさらばだ。

 あれ、目から汗が。

 まぁ、いいや。

 そうしてサヨナラの挨拶は終わった。



  ◇ ◇ ◇



 放課後


「担任の先生どうもありがとうございました」


「いや、山口君がんばったね。特にソラさんのこと」


「はい?」


「あの子は勉強ができるが性格が悪いから手を焼いてたんだ。ありがとう」


 担任の先生が言うことかよ。


「担任の先生ソラさんは立派な大人になります」


「そうだといいね」


 担任の先生は冷ややかな口調で言った。


「あいつの良さは俺が一番知ってますから」


 そう言って俺は職員室を出て帰った。

 帰り途中の河原。

 ここでソラと初めて会ったんだよな。

 俺は感慨にふける。

 ふとこんな声が聞こえる。


「山口のばぁーーか」


 とうとう幻聴が聞こえたかと思った。

 しかし、そこには金髪の美女がいた。


「先生、これ」


 ソラは携帯の電話番号の書かれた紙を俺に向けた。


「お前、電話ないんじゃなかったのか?」


「買った。お前と連絡するために」


「ソラ!」


 俺は教育実習を始めていや人生で一番嬉しかった。

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