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彼女を知り、僕を知る  作者: akuliru
第二章 初授業
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失踪

 2日目の放課後


「くっ、なんなんだあのクソガキは」


 俺は苛立ちながら教育実習のレポートをまとめる。

 そして、次授業するときの構想を練る。

 大学の問題でも出すか?

 いや、それだと先生にバレる。

 どうするかな?



  ◇ ◇ ◇



 3日目の朝


 さあ今日1日頑張ろう!

 と言っても天気は雨なのでテンションは下がる。

 そう思っていると担任の先生が電話を取って急に青ざめていた。


「何かあったんですか?」


「山口くん、実は昨日からソラ・ミレドさんが家に帰ってないらしい私は授業があるし探しに行ってくれないか?」


「えっ、はっはい」


 内心、奴には関わりあいたくなかったがしょうがなく受け入れた。

 なぜ、俺が。

 しょうがなく俺は女子高生が行きそうなカラオケ店やゲームセンターや漫画喫茶、ボーリング場などを探した。

 全く面倒くさいな。

 でも、もしかしたら事故に巻き込まれているかもしれないしな。

 そもそも、あいつが携帯持ってないのが悪い。

 段々ムカついてきた。

 登校する途中の河原で人がいないのを確認して大声で叫ぶ。


「ソラのばぁーーか」


「なんだと!」


 河原の下の藪の中からソラが出てきた。

 傘も差さずビショ濡れだ。


「誰がバカだと?」


「い、いや天気、そう空の天気のバカって言ったんだ。それよりお前家にも帰らず何してたんだ!」


「そ、それは」


「どうせ、家に帰りたくないからブラブラしてたんだろ」


「ちっ、違・・・・・・」


 バタンと倒れそうになって俺が支えた。

 体が冷たい。


「お前、大丈夫か?」


 おでこを触るとかなり熱い。


「こんなになるまで何してたんだよ!」


 俺は怒りつつも救急車を呼んだ。

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