なんだあいつ
「なんだあいつ」
俺はあの後、猫を助けた。
そして、ビショビショの状態で学校に来た。
保健室でジャージを貸してもらい着替えて何とか学校の朝の朝礼に間に合った。
そして、実習1日目は幕を開けた。
最初は、担任の先生と一緒にお世話になる2-2組に向かった。
ホームルームの後で、先生から自己紹介を促され緊張していたがはっきりと告げた。
「初めまして、教育実習に来た山口大地です。専門教科は数学です。よろしく! あっ」
俺はその時気づいた一番後ろの席であくびをしながら聞いている金髪の女子生徒を指さした。
そう学校に来る前に川に落とされたあいつだ。
「山口先生、ソラ・ミレドさんと知り合いですか?」
先生がそう聞いた。
「えぇ、まぁ」
ソラ・ミレドか絶対仕返ししてやる。
しかし、彼女はそんなことを知らずに眠りに落ちた。
そして、実習控室で主任の先生から教育実習に関する説明を改めて受けた後、実習生各々で担当の先生のもとについて指導を受けた。
あと、自分のスケジュールを立てて授業を見学させてもらったりした。
なんとか1日目が終わった。
「ふぅ、疲れた。でも・・・・・・」
とても、やりがいがある仕事だなと思った。
まぁ、まだ授業はしていないけれど。
「ソラ・ミレドか」
絶対、俺は復習してやると決めた。