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21街はどんな所?

「うゆゆ…?」


「ハルト起きたか。ちょうど良かった。寝る場所に着いたところだぞ。今日はここで夕飯と泊まりだ。」


 目が覚めて周りを見たら、木がほとんどない所でした。今までは森の奥だったからね。あと少し行くと街へ行く大きい道に出るらしいです。でももう夕方。なので今日はここでお休みです。

 皆んなが休む準備と夕ご飯の準備で忙しくしている最中、僕はほとんどやれる事ないからね。オニキスをもふもふして遊んでました。もふもふ~、もふもふ~。ああ、このもふもふがなんとも。

 フウとライはご飯に興味があるみたい。あのお粥が気に入って、今日のご飯がどんなのかチェックしに行ってます。ブレイブは何か1人の冒険者の人と遊んでます。お腹見せて、お腹撫でてもらって幸せそう。あんなに懐くなんて。僕はブレイブの方に行ってみました。僕に気づいてブレイブがヒョコッと起き上がって、僕の頭に戻って来ました。


「可愛いルーリアだな。名前は?」


「ブリェイブでしゅ。」


「そうか良い名前だな。俺の家にもルーリアが居るんだ。名前はルイ。それで俺の名前はザインだ。よろしくなボウズ。」


 頭撫でられたけど力が強くて、頭がガクンガクンしちゃったよ。これから皆んなが帰る街、それでこれから僕が暮らす街で、ザインさんは冒険者してるんだって。3人家族で男の子がいて、それでペットとしてルーリアのルイのこと飼ってます。

 それでね、今度家に遊びにおいでって。ルイをねブレイブと遊ばせてあげたいんだって。きっとブレイブも仲間に会えるから嬉しいよね。でもお父さん、遊びに行って良いって言ってくれるかな。

 僕が返事するの困ってたら、いつの間にかお父さんが後ろに立ってました。


「何やってるんだザイン。」


「ああ、今度家に遊びに来てくれって言ってたんだ。ルイにブレイブ会わせてやりたくてな。」


「そうか。お前の家にはルイが居たっけな。よしハルト、今度落ち着いたらザインの家に遊びに行こう。」


「何でお前が返事するんだ?」


「ふふふっ。ハルトは俺の息子になったんだ。良いだろう。こんなに可愛い息子だぞ。」


「はあ?いつの間にそんな事になったんだ?!保護するだけじゃなかったのか?」


 お父さんが僕の事抱き上げて頭をなでなで。そのあと2人はお互いの息子の自慢大会に。僕の方が可愛いとか、それから歳のわりにしっかりしてるとか。ザインさんの子供の名前も判明。カイル君です。カイル君はもう冒険者の訓練してるとか、ザインさんに似て、冒険者の才能があるとか。聞いてて僕恥ずかしくなっちゃったよ。


 ようやく自慢大会が終わったのは、夕ご飯が出来た時でした。それぞれの場所に戻ってご飯です。僕もお父さんのテントに戻りました。テントに居るのは、この前のメンバーです。

 机の上にはお肉料理とスープが置いてありました。それから木の実のジュースです。それとアランさんが僕には特別にって、パンをくれました。木の実が入った甘いパンなんだって。ご飯食べて食べられなかったら、明日のおやつにどうぞって。ありがとうアランさん!

 それからねやっぱり僕には机と椅子が大きくて、今僕はお父さんの膝の上です。ちょっとはずかしい…。でもしょうがないよね。うん。しょうがないんだ!早くご飯たべちゃおう。僕がご飯食べてるとき、何回かお父さんのこと見たんだけど、ずっとニコニコでした…。


 ご飯を食べ終わって、皆んなはこれから明日のお話があるんだって。だから僕はテントで先にお休みです。僕が寝るまでお父さんがついててくれるって。僕にタオルみたいなのかけてくれて、周りにオニキス達が座りました。


「おとうしゃん。おはなし、だいじょぶ?」


「ん?ああ、大丈夫だぞ。まだ少し時間があるからな。」


 僕はちょっと気になった事聞いてみました。街の事です。これから行く街ってどんな所なのか、もう少し詳しく聞いてみたかったんだ。

 教えてもらった街の事。まずは名前がシーライト。けっこう大きい街みたいです。周りの街の中で、1番大きな冒険者ギルドと商業ギルドがあるから、人もたくさん居るみたい。住んでる人も多いんだって。冒険者ギルド。何かカッコいい。連れて行ってくれないかな?

 それから街には、学校があるんだって。小さい子が勉強する学校。それから、冒険者の勉強をする学校。貴族とか上に立つ人達を育てる学校。いろいろな学校があるみたい。冒険者と貴族の学校は、学校は一緒なんだけど、勉強したい物を自由に選べます。選択授業っていうやつかな?小さい子の学校は6歳から通えるみたい。僕はまだまだだね。

 それから衝撃の事実が。何と冒険者ギルド、8歳からじゃないと入れないんだって。う~。残念。いろいろな事我慢しなくちゃ。


 色々教えてくれるお父さん。僕にはまだ分かんないだろうって言いながら笑ってました。それでも僕が分かりやすいように、頑張って考えながら説明してくれるお父さん。お父さんありがとうね。

 お父さんの話聞きながら、これから行くシーライトの事、楽しみだなあって思ってたら、いつの間にか寝ちゃってました。


「寝たか。俺は皆んなの所に行くからな。ハルトを頼むぞ。」


「当たり前だろう。」


「ふっ、そうだな。じゃあ行ってくる。」


「ふへへへ…。」


「寝言か?どんな夢を見てるんだか。でも楽しそうで何よりだ。」


 誰かが僕の頭なでなでしてる。誰だろう。でも何か懐かしい。そうだ。小さい頃お父さんとお母さんが、よく僕の頭なでなでしてくれて。それに似てるんだ。僕の大好きななでなで。うれしいなあ。

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