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128お父さんはとっても強い!! グレンはおかしい?

「わあぁぁぁ!!」


「キラキラ! ライみたいに光ってるのもあるよ!」


「ほんとだ! あれ何だろう!」


「ハルト、あっちいこ!」


「「キュキュキュイ!」」


『一緒に行くと言っているぞ』


 みんなで部屋の中になだれ込みます。部屋の中とってもキラキラ、それから置物とか、絵とかも飾ってあって。控室っていうか普通の部屋みたいです。お父さんとお母さんが勝手に触って壊すなよって。大丈夫だよ大丈夫。心配しないで。


 みんなが部屋の中に入って、テイリーさんが部屋の説明するから集まってって言ったんだけど、僕もみんなも興奮してて、最初その声聞いてなくて、オニキスとディアン、それからヒューイに連れ戻されました。みんなでテイリーさんにごめんなさいします。


「すぐに説明は終わりますからね」


 この部屋はお父さんが入る控室。グレンの控室は別の部屋なんだって。でも部屋の作りは大体一緒。ただ、絵や置物にこだわりがある人もいるみたいで、そういう人達にはその人達用に部屋の作りを変えてあります。

 せっかくこんなに綺麗で素敵なお部屋、みんなが用意してくれてるのに、わがまま言うなんて面倒な人達だね。それに用意してくれた人達に悪いと思わないのかな?


 あと、部屋の奥に設置してある大理石みたいな台の上には、大会が始まると飲み物や食べ物が置かれるんだって。後は武器を置いておく場所とか、トレーニングのための道具とか。なんと小さなベッドまでおいてありました。

 

試合で勝ちあがって行くと、他の人達の試合が終わるまで、部屋から出れないんだって。その間に食事をする人、トレーニングをする人、ゆっくり体を休めたい人、いろいろな人がいるから、ベッドもちゃんと用意してあります。


 因みに試合は、必ずその日のうちに優勝者が決まるようになってて、次の日に優勝決定戦がある、みたいなことはないんだって。そのレベルの試合はその日のうちにらしいよ。

 もちろん僕のちびっ子大会もその日のうちに終わります。魔獣自慢大会は、お父さん達みたいに1日かけてやるんだって。僕大丈夫かな?


「ハルト君、ベッドに乗ってみるかい?」


「!? うん!!」


 まさか乗って良いって言われるなんて。ベッドにお座りして、お母さんがお靴脱がしてくれて、スノー達の足も拭いて、みんなでベッドの上に。カバンはグレンに持ってもらいました。僕がベッドの上でごろんってしちゃったら、中のブルーベルが危ないからね。


「ふわふわ!!」


「気持ち良いな」


「フウこのベッド好き!」


 みんなこのベッド気に入ったって。ほんとんとってもフワフワなんだよ。こう寝るとすぐにフワッて体が沈むんだけど、その沈んだ感じがとっても気持ちいの。こんな気持ちいいベッドに寝れるなんて、お父さん良いなぁ。


 もっとゴロゴロしてたかったけど、お母さんがそろそろ下りなさいって。う~ん残念。みんなでのそのそベッドから下ります。


「ハルト気持ち良かったね」


「うん!!」


 お兄ちゃんも残念そうなお顔してました。


 その後もお部屋の中の物見て、次お父さん達の武器が壊れちゃった時に治してもらうお部屋の前に。このお部屋にはいろいろ危ない物が置いてあるから入れないんだって。でも大会が始まったら街で1番の武器職人さんが来てくれて、みんなの武器を直してくれます。


「おとうしゃん、なおちたことある?」


「ああ、何回かあるぞ。1度は完全に剣が折れてしまってな、次の試合までに直すのは無理に決まっていたし、あの時は職人が、俺にあう剣を急遽用意してくれて、何とかその年は優勝することができたんだ」


 へぇ、職人さん凄いね。ところでお父さん何回位優勝したことあるんだろう。


「どうした?」


「おとうしゃんは、たくしゃん1番?」


「ああ、何回優勝したかか? 最初に出たのが22歳の時で、全部で10試合出て6回優勝してるぞ」


 すごっ!! 10回出て6回も優勝してるの!? 僕は凄い凄いって言って、お父さんの周りをぐるぐる。みんなも一緒にぐるぐる。お父さんて強いと思ってたけど、そんなに強かったんだね。

 

 そしてそして、お父さんがグレンの話も。グレンも全部で10試合出てたんだけど、優勝回数が8回でした。

 え? 何それ? 凄い!? 凄いっていうか、グレンって本当何者? 家事も家の仕事も、お父さんの仕事の手伝いも完璧にこなして、僕のぬいぐるみやカバンも完璧に作っちゃう。完璧すぎてなんか変な感じ。


 スノーがボソッと。


「グレン、にゃんでもでいりゅ。おかちいね」


 って。お父さん達には聞こえてなかったけど、近くに居たお母さんには聞こえてたみたいで、クスクス笑ってました。


 その後も廊下を歩きながら、簡単にお部屋の説明してもらって、いよいよ、いよいよ僕達はあそこへ。


「良いですか、この広い廊下を通れば試合が行われるグラウンドへ出ますよ」


 わあぁぁぁぁぁぁ!! 僕達みんなで拍手です。だって今日の1番楽しみにしてた見学場所だもんね。お父さん達が僕達が勝手に行っちゃわないように、しっかり僕達のことを押さえます。それでも前のめりになる僕達。テイリーさんに笑われちゃったよ。


 お父さんに押さえられてて、前のめりになって歩いてるから首が苦しい。でもそんな事今は全然気になりません。長い広い廊下を歩いて、目の前に出口が。出た瞬間周りが、パアァァァ!! 明るくなりました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新、お疲れ様です\(^_^)/ さすがグレン、優勝回数も凄いことになってますね( *´艸`) スノーは真実に気づいてしまいましたね(((*≧艸≦)ププッ
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